心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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ん、桜かな?

いやまだ早いな、梅かな由愛可奈!ってお思いの皆さん残念でした河津桜でしたー。知らんがな。河津桜は1、2月に咲く、ちょっと早い桜なんです。前期合格みたいなもんかな?指定校推薦みたいなもんかな?知らんがな。ソウロウみたいなもんかな?「また先に いっちゃったごめん うつむいた あなたがこんなに 愛しいなんて」って昔なんかのサイトで見たアダルト短歌かな?クリックしちゃうよね。知らんがな。

 

お仕事と書いてキャパ越えと読む。「もうだめだ」と「かかってこい」を繰り返して、反復横跳びの息切れ。僕みたいな小心者になると上手くいった時でさえ「ドヤ」ってのは実は全くなくってただただ「よかったー」がくる。ほっとする。いい仕事はストレスを溶かすってのはこれでも3年続けてみた感想。プラスがあってもマイナスがあっても、「おもしろかったですたのしかったです」に集約させるような、案外小学生の感想文みたいに生きられたらよい春よ来い。

 

やれ年度末。あっちへ行ったり、こっちへ行ったりすることを人は春と呼ぶのです。キャパ越えしているときに思い出す、高校時代の1つのイベントと恩師のお話がある。っていうお話をする。

 

今じゃほとんどの学校でやらなくなってるらしい、卒業生に予め餞を送る会、そう予餞会。僕の通った高校にはまだ残っていて、1月センター試験が終わって1週間くらいか。近くの県立劇場を1日押さえて全校生徒を集めて、今ではどうなのか分からないけど盛りだくさんのコンテンツをお届けする。3年の受験生にとってはとんでもなく貴重な時間に、である。この時点でちょっとアホである。

各クラスの1軍に属していたような女生徒たちが轟かす太鼓部の一糸乱れぬ演奏から始まり、うってかわって全く伴奏に合わせる気のないひょろひょろよろよろの応援団のエールで締まる。普通に考えて逆である頼むぜ。もっと言うと、締めようとするとちょっと待ったと奇声を発しながら一人の男児が壇上に上がり握りしめた両の手の拳を天高く付き上げる伝統的なショートコントがあるんだけど、ここでは触れないでおこう。話すと長くなるし、あれちょっといいよなぁって思ってるし。あと時期的にも精神的にも絶対落としちゃダメだろジャグリング部は、普段全く表に出ないのにここぞとばかりに県立劇場の舞台に立ち、おもしろいくらいに落として帰って行った。部員に友人がいたんだけどちょっと悔しがってた。

そんな中、僕も高2の頃、全校生徒の前で漫才をさせていただいた。冴えない僕らの昼休みは男5人くらいでUNOだったか大富豪だったか飽きずに毎日やっていて。あれなんなんだろ、お金とか一切かけてないし、何の罰もかさないのに、ずーっとやってんの。そんな僕にいきなり天使が、と言うか生徒会長が舞い降りた、と言うか普通に歩いて訪ねてきた。ガラガラガラって、僕に用があると言う。へいへいコクられちゃうのかよなんて伸ばしてた鼻の下は「あんた面白いらしいな?」の一言ですぐに元に戻った。いえ、面白くございませんなんて言えず、えぇまぁと言った。気持ち悪め。なんか面白いことやってってお題に対して僕が出した答えはNONSTYLEの完コピだったんだけど、あれ間違ってなかったんじゃねぇかなって今思う。だってほら受験生、スベったらダメだからさ。そんでもって同じ野球部の大田君を誘って、それ以来大田君のおばちゃんはじめファミリーからすごく感謝されてますっていう話。以上。あと、翌年も野球部の後輩で、控えピッチャーだった2人が引き継いでくれてなんか伝統になったらしい。今ではどうなのか分からないけど。ちょっと嬉しい。

 

で、だ。

ユーモラスでダンディーな英語の山本先生がいつだったか言ってた。うろ覚えで恐縮なんだけど。予餞会をなんでこの大事な時期にやるかって話。

ズバリ、余裕を見せつける会なのだ。まだ、大丈夫。これからでしょ?余裕だぜーってのを餞としてやる。やってやる。

どこの高校もやらなくなった。まして受験シーズンまっただ中。けどクマタカは違う。もちろん二次の配点が高い大学を受ける人が多いってのもあるけど、そんなの抜きにしてもあえて全校生徒で余裕だぜって見せつける。大丈夫って言ってみる。

だから大いに笑うし、先生たちの出し物もけっこう本気でボケてくる。

インフルなったら大変だからって客席みんなマスク装着が義務付けられて、ウケてるかよく分からくなってもそれでも。結局6割くらい浪人するような自由な校風なんだけど、広くて浅いやつもうGood nightってSuchmosも歌うように、そうじゃなく深めなおもろめな人が多かった。僕のテストの点なんかはほんとうんこちんちんだったけど、時たま戻りたくなるし、がんばんなくちゃなと思う。

 

やれ年度末。キャパ越えしたって大丈夫。口笛吹いて(吹けないんだけど)北風ピープー立ち向かう。ブログ書いてる暇あるならやることやれよってあなたは思うかもしれない。そうなんだ。分かっているんだ。明日はすぐそこだ。よゆうよゆう~(白目)。

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SMAPがしみるなぁ。なんて思ったけどミスチルもしみるし、サンボマスターもしみる。大塚愛もしみるし、そういやお昼の吉野家もしみたから、俺すぐしみちゃうのよ。そうなのよ。

 

石の上にも3年経って、あったまってきたその石を、時代が叩き壊そうと、迫るハタラキカタカイカク。

やれAI、君が笑えばこの世界中にって。やれAI、1人じゃないから私が君を守るからって。ハーレイジョエルオスメント君をウッチャンが全力で真似してた笑う犬から月日は流れ、やらなくていい仕事が本当にやらなくてよくなって、とは言え、いなくていい人間はいないからさぁどうするよ。

「ここやっときます」って勇んで胃酸で挙手をする、も、「自動化できるとこを頑張ってる風に手をつけるからヒューマンエラーが起きるだろ」ってご指摘いただくあーはんなるへそ理解納得。頑張っている被害者ヅラは本当に誰もトクしない。そんな風に回ってく変わってく。

だいぶ自分という人間が分かってきたので言っておくと、結構ガンバっているフリをして、小忙しく振舞っちゃう無能人だモーマンタイ。充実してる風に見せて、もうちょっとやりたいことできたんじゃねぇかって、もうちょっと上手に。もうちょっと楽しく。もうちょっとみんなで。

 

彼じゃなきゃできない仕事を作ってしまったらソシキは負け。コジンの価値。

再現性と生産性を考えるようになったよ、子どもの自分が聞いたら引きつりそうな。

 

ワークライフバランス。LOVE&WIFE&PEACE。

「あれほど手軽にクリエイティブなものが発揮できるのは、料理とともにないんじゃないか。」とは、セックスについて語ったタモリさんのお言葉。

好きな子と好きなことひたすらできるいい時代かもしんないよ。商業主義に踊らされ、ルールに則ってチョコくれよう!とか言ってるけど実はそうじゃなくってさ、落ち込んだ時に聴く音楽とか、ずっと大切にしてる本の一節とか、今までで1番笑った話とか、そういうの僕だけに教えてほしいんですよいちころですよ。ヒューマンエラーなんつって恋しちゃってさ。

 

効率化に怯えない。古い慣習に縛られない。本当にやりたいところにエネルギーを注ぐ。0→1の人もいれば、1→10の人もいれば、10→100の人もいる。取って代わられる時代が来るって分かったうえで、何かを世に送り込むとか、会いたい人に会って話をただ聞いてみるとか、先回りして落っこちないようにしてあげるとか。逆に言うと、門限も終電も定時もあってないような時代。もう終電に間に合うように送るようなヘマはしないからさ、って昔仲よかった女の子が教えてくれたback number聞いてる。終電逃すのって共犯なんですよねあれ。

 

マニュアルを作ってあげないといけないなーと思いました。上からはテクノロジーが、下からは次世代が押し寄せるのだから。できない子とできないこと、できるようにしなければ。最初からできるならジャーマネ不要説。ポカリが作れるならおにぎりが作れるなら部室がきれいならマネージャーはいらない。

あたらしいこと作っていかないといけないなーと思いました。脳みその間、静電気パチパチしてるところをポコンチコン(言ってないぞ。ポコチンとは言ってないぞ)ってオンにしてあげないと。そのためだけにやっぱり数もこなすし、時間はかかるし、質も高めるし、観て聴いて触れて心で感じて生きてる生きてく

 

スマホがなくたって、facebookなんかなくたってさ、大事な人の誕生日って忘れないんだよなぁ。結局は人間性。立ち返るいつものオールユーニードイズラブを聞きながら、我1つ、手のひらのチョコをじっとぢっと見つめる。

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お写真を1枚、どうぞご覧ください。

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中学受験を知らないからアレなんだけど、15年1月31日の新聞広告。出身小学校と実名付きで先輩として中1がメッセージ書いてて、「戦い」とか「人生」とか、いや君らまだいくつだよ、と。そんな中「気楽に。」ってだけ書いた右下、早稲田中の子きっと優しい子。

 

毎年の1月末は、これを見て優しい気持ちを思い出すようにしている。僕みたいな人間はちょっと後輩から相談されるだけで、どれどれいやいや俺の場合はね、と自分ガタリをしちゃうのでイマシメを。相手に求められている言葉を慮って、最短距離で届けるような人間になりたいな、と。

 

受験つながり、前回書いた受験生の不安も、自分なりによく分かる分かっている。

264 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

実際に大学生になる日が来て、いかんせん補欠合格だったからそこから家決めて家具買って手続きしてバタバタの3月20日。テレビもネットも冷蔵庫も洗濯機も机も棚も何もない中、埼玉のこれまたド田舎で1人、暮らし始めた。ものすごい不安だった。受験を支えてくれたアイポッドを聞いて、リカルデントを嚙むだけの日々が2,3日続いた。6畳ってこんなに広いのかと悲しくなった。きっと心を閉ざそうと思えば簡単で、ガクセイ時代誰とも口をきかなかった、なんてことにも案外容易くなったかもしれない。2月の2曲のあの沸々とした苦しさ、切なさをただ狭くて広い6畳で受け止めてた。

 

そんな中、たまたまの偶然って重複があって、今の僕の人生観みたいなものになっているような曲に出会う。埼玉、ニシトコのブックオフに流れてた1曲。

 

トータス松本『明星』

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繋がりたくなる。誰かに会いたくなる。今まで会った人みんなに感謝したくなる。

働く。いい仕事する。頑張る。答えは出ない。腹が減る。

何もかも間違いじゃない。っていうメッセージ。補欠合格により「上京」のはずが埼玉で一人暮らしを始めることになってしまったこと。アホみたいいい子ちゃんで生きてきてヘンなビビりが抜けないこと。そんなこんなを丸のみして受け入れてくれる。

 

この歌で一番言いたいことはCメロにギュッと詰まっているような気がして、曰く

「きれいなままで死にたいぜ いや死にたくないぜ」

これこれ、これなんだよなー。むちゃくちゃダサいし、なにも秀でた才能を持っていないし、かっこよく死ねるならいっそきれいに美しく無難にそっと柔らかく死にたいよな、なんて考えがちな初めての一人暮らし孤独の中でも、いや死にたくないぜっていうただそれだけの単純な生きる理由。愚かさとかかっこ悪さを無駄じゃないってまんま力強く歌ってくれて、そりゃもう分かりやすく救われた。このMVが最高だよね、ホント。

 

寒い日が続いて、4年目が迫ってきて、なんで生きるか、なんで働くか、なにを愛するのか、みたいなことちっぽけでもより一層考えるようになって。いや、コウシャク垂れてねぇで行動して成果残してからにしろよってのは分かるんだけど、そういや高校→大学ってこんな感じだったなと、まとめておきます。

 

最後に1つ、俳句の番組に出ていた先輩芸人さんのツイートから拝借して。何を考え、どう生きていくのかみたいないい話。

 

『俳句の師匠が袋回し(短い時間で俳句を作る句会の形式)の際に制限時間が5分なことに対して参加者の方が

「ええ!?5分しかないんですか!?」って言ったのに対し
「大丈夫、今までの人生プラス5分だから」って返したエピソード、スゲー痺れるな。』

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偏差値に囲まれ、社会道徳に括られ、日付が変わる前には寝て日が昇る頃にはきちんと起きる。風呂に1日入らないと床に臥す。歯を1日磨かないと医者にかかる。電気をつけっぱなしで寝ると莫大な費用を請求される。そう、思い込む。

保健の教科書の言うことは絶対で、酒を飲むと脳が縮み、煙草を吸うと肺が黒焦げになる。周りにいないこともなかったけど、恐ろしいくらい末恐ろしくて、1回も手を出さなかった。悪への憧れは微塵もなかった。

そんな風に、自覚はなくても、温室の真綿の中で育った。敷かれたレールを走っていたら、真人間が出来上がっていた。


高3の2月。受験期。ベネッセの「攻」のCM。YUIが歌う夢じゃないやいや。
九州から出てきて親戚従兄弟ん家を泊り歩いて挑んだ、そのたった1週間を僕はなんでだかずっと覚えている。

前乗りして高田馬場、ホテルに泊まる。さすがにペイカードを買う勇気はなく、快く過ごす。最後の参考書を読む。私服の受験生が多いだけで、びびってしまう田舎の制服坊主。あっという間に終わる初日。

日が暮れた新宿南口。従兄弟のケン君に迎えに来てもらう。これから2泊、ケン君の家で過ごす。男3兄弟の末っ子ケン君は優しくて面白くて歳も近くて小さい頃から大好きで。けどちゃんと会うのは4年ぶり?ダイガクセイのケン君の家は初めてだった。


生まれて初めての京王線。見たこともない駅の波、人の頭に東京を感じる。最寄り駅から車に乗り込む。喫煙者の車、煙草の匂いに染まってく。
思えば初めて足を踏み入れる大学生の家だ。灰皿代わりのチューハイの空き缶、付けっ放しのパソコン、テレビのない部屋。帰ってきたらまずテレビを付ける家で育ったので、テレビが無いって何が楽しくて生きてるんだ?ってなった。実際のちに大学生になり、どんどんテレビは見なくなるんだけど。
「うんこしたくなった時誰かお風呂入ってたらいやじゃん」ってユニットバスはやめたほうがいいぞって笑ってケン君は言うそれでも、実家の有り難みに気づく狭くて浸かれない浴槽。

翌日は試験日ではなかったので夜いつもなら寝る準備を始める時間に連れ出してもらう。軽音やってるケン君の仲間の家を案内してもらう。完全に悪になった気分。煙草の匂い。

「好きなのかけていいよ」って助手席の僕にiPodを渡してくれたんだけど、それまで僕が聞いてたいきものがかりとかEXILEとかは1曲も入ってなくて戸惑った。アルファベットのページが長い長い。聞いたことないバンドの名前が続く。唯一知ってたエルトンジョンをかける。「渋いな」って笑われる。

車中の会話も、耳に新しすぎて酔う。アイツ酒飲んで暴れて居酒屋の壁に穴開けちゃってさ、警察連れてかれて超笑った。だの、アイツんち、姿見あんだけど酔っ払って帰って朝目が覚めたらなんか持って帰ってきてたらしい、だの。
「ヤバイですね」って、僕はいつの間にか敬語を使ってた。

一人暮らしの家をいくつか見せてもらったのはありがたかった。部屋のライト、家具の色、指輪とかネックレスとかピアスとかじゃらじゃらするのは似合わないんだけど、そういう人の黒で統一された部屋は、なるほどお洒落だったやらないけど。
おっしゃ一杯飲んでくかって言われて身構えたのが伝わったのか「いやいや、高校生高校生」って助けてくれた。

耳すまって知ってる?あの舞台ってこの辺なんだよ」ってケン君は案内してくれた。すでに日付をまたいでいた。
坂道をひたすら登っていく。彼女から聞いていた耳すまのキュンキュンと、煙草の匂いに染まった中古の外車の助手席から眺める舞台はとても同じ作品とは思えず、違和感と、好奇心と、不安と何て言っていいか分からなかった。神社で、ひとまず、お参りした。受かりますように。ちゃんと、ちゃんとした、大学生になれますように。

帰り道、ドラムを担当してるらしいケン君が1曲1曲ドラムパートを弾きながら指でハンドルを叩いてる。大学から始めたドラムも基本は耳コピらしい。「エモい」って言葉を教えてもらった。何のバンドだったかガールズロックで「このバンド、ドラムすげぇブスなんだけど巨乳なんだよ」ってケン君に教えてもらった情報も、あまりに接点がなく、一度聞いただけのことは忘れてく。でも、2曲だけずっと今でもずっと心に引っかかってる曲がある。

pegmap『渦』

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チャットモンチー『染まるよ』

「小学生でも思いつきそうな最初のギターの始まりエモい」って教えてもらう。

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親以外、歳の近い人の助手席に乗る不安と、まだ初日が終わっただけでこれから1週間試験が続いてく将来をかけた不安。煙草の匂い。東京って人が多いな、だけじゃない。関わったことない色んな人が山ほどいて、警察に連れてかれることを笑えるオトナがいる。

 

翌日、バイトに出かけるケン君を見送って、1人ニコ動でpegmapをかける。youtube以外の動画サイトもそれまでは知らなかったし、コメントが流れてくるの1つ、衝撃。多摩川沿いを気分転換に散歩してみる、あの夕焼け。

たった1週間だけなんだけど、人生が変わった1週間と言ってもいいかもしれない。別にそこからバンドを始めたわけでもなく、煙草を吸い始めたわけでも、親に反抗しだしたわけでもないんだけど。景色、匂い、そしてこの2曲。それ以来、2月のテーマ曲はずっとこれで。今年も2月がやってきた。春を待つ不安はまだ消えそうにない。でも、そういった感情がひっそり眠る自分の暗さの受け皿になっていると思う。ネアカではあるんだけど最もネクラに近いネアカだと思っていて、それってネクラにも入れてもらえず、ネアカからはがっかりされ、居場所のなさを突き付けられる。そんな瞬間が実はけっこうある。

 

ケン君ちの2泊以降のホテル泊はペイチャンネルも買ってみた。親戚んちではスラムダンク完全版を読み漁っちゃった。その結果、当然なんだけど初日の試験以外の3つは全部落ちた。

なんなら初日の試験ですら、補欠合格だった。

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「恋をすればするほど、駆け引きはうまくはなるけど この胸のムズがゆさに いつもギリギリ手が届かない。」

 

って勝手な親近感平井堅は歌っているのに、どうしたもんかね。最近ではテンでこテンぱんでテンてこまいで・・・2次会にすら行っていいのやらまた次回。1次会に誘うことと2次会に誘うことは似て非なるものなり。〆のアイスと次のお店と、時間と電車と明日の予定と。天秤が1つや2つじゃないのにただでさえ、下心を悟られないよう必死は必須。いいんだいいんだ押し殺し、つけられたあだ名「お坊さん」。スマホ貸してって、貸したらいつの間にかLINE打ち込まれてて、おーオネイサンやるーってしんちゃんみたいになっても後日、会ってみたらなんてことなかったり。あーあ、好きでもない人を誘うもんじゃないなんて強がりしんがり。

 

「彼女ほしいっすね〜」「出会いあんの?」「いや、結構頑張ってんすけど、だいたいイケメンが持ってくんですよ!」「お前から誘ったりしてるのか」「いや、まぁそんなですけど」「好きな人は?」「いないんですよね〜」「いや、それ彼女なんかできるわけねぇだろ。女の人からは来ないよ」「すよね〜」

というわけで誘ってもないし、好きな人もいなけりゃ、彼女なんかできるわけねぇだろってのは、ここんとこの目がテンうろこ。懲りずに会いたい人に声かけてみたく存じますえいやっ。おかげでニンジンを少し先にぶら下げるのだけは上手になった。

 

そんなこんなで先日の、高校ヤキューブ飯いと楽しく。超笑うってあるんだホント。ブスからモテる説だなんてからかわれ、そういやミミの痛い話するの好きじゃないもんなって分かっちゃいるけどいやいや、ひたすら誰にでも優しい説にしといておまけ。お互いの好きなタイプとか、ケツの肌の質感とか、全部わかってる友人ってのはありがたい。なんというか、ドウソウカイが婚活パーティみたいになる日も近いのだと思う。

好きなタイプは分かってるけどそれが手に入らなきゃしゃあないじゃんってこれまた目がテンめばちこ目から鱗。たまたま先日、とある年上の方に「この歳で人好きになります!?」なんて質問をしてしまい、「だからお前はコドモなんだよ」って、ベシってされたのを思い出した。

ケッコンしてる友人の、モロモロ失ったものの話が続いて最後、「でも悪いもんじゃないよ」からの切り返しは微笑ましい頬笑み。30になる彼女がいる友人の「夜3朝3」のインパクトいとおかしいとおそろし。欲のカーブの大逆転は、本当にこれからあるらしい怖い話。

夜中に焼肉食ったり、2時に〆のラーメン食べたり替え玉したり、人んち押しかけて全ての物品に「○○の」って記名したり、デスクトップを稀勢の里にしたり、某女優の流出映像に目を耳を傾けたり、寝ている家主を置いて家から駅までポテチを等間隔に置きながら帰って行ったり。こんな25になるつもりは1ミリもなかったけど、ほかにどんな楽しいオトナへ定規、分度器使えばよいのやら。

 

高校の友人と、高校の友人しか聞けないようなネットラジオでもやれたらいいな。外へウケ出したいけど、おもしろいと思う人たちにおもしろいと思われたいみたいなところがあって、まだまだ頑張ろうって。そんな月曜。

1曲目お聞きください、エビ中『頑張ってる途中』。

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「とある文芸賞、応募の大半が定年退職した人が書いたその人の過去の恋愛話ばかりで読むのがつらいという。」

あれま。このブログもそうなっている気がして注意、留意。

いや、だって。「恋をしましょう。」とBEAMSが昔、言ってた。分かる。

「あいたいって、あたためたいだ。」とキリンがこないだ、言ってた。これはちょっとわからない。そうなんかな上白石さん。

あいたい頬も、あたためたい指も特にいない冬は、どうしても寒くって、じっと春を待つ。とは言え「Mで待ってるやつ もう Good night」ってSuchmosは歌ってて、できるだけ朗らかに笑いながら春をこちらからお迎えに。忘年会には間に合わなかった恋ダンスならぬ恋ピアノは、選んだ楽譜がレベルが高くて、新春隠し芸大会にも間に合いそうにないので、Aメロだけ弾きこなしてきた実家の音出し一軒家最高。動画に収めたからyoutuber僕の幕開けは近い。

短い年末年始の思い出を、語ると長い充実さ。野球部時代は大人しく、なんなら顔がそれに似ているからという理由だけで金玉オオタマといじられていたオオタ君は立派に商社マンになり勝者マンになり、文字通りブイブイ言わせていた。そう、ビクトリーのVである。2016年のベストオブイイ女なんて下衆い話になり、彼が差し出すスマホに写る確かな美女のお隣で、照れながら微笑んでるオオタ君の両脇に松葉杖。いや、こっちの方が気になるわ。なんでそうなるのよ。そんなオオタ君におこぼれをいただこうとするコバンザメ、ポケモン世代的に言えばマンタインにくっつくテッポウオが僕たちで。彼に合コンをセッティングしてもらい本場もんを学ばせていただこうと楽しみにしていたら彼から「乳首ドリルできる?」ってLINEがあって、早速白目向いちゃったし、ちょっとゲロ吐いちゃったあけましておめでとうございます。

 

違う違うそうじゃそうじゃない。

232 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

毎年決めているエネルギーを注ぐ先、航海図、はじめの一歩を。

2013年「循環を大きくする。」

2014年「語ってもらう。」

2015年「誰で、どこへ向かうのか。」

2016年「人間らしくやりたいナ。」って掲げておみごと、肺に穴を空けちゃって、しかも2回。シャカイ人人生を振り返った時イイ小休止になればイイ。サラリーマン以外の1日のタイムスケジュールを知られたことが実はすごくよかったって思ってる。ベッドの上の患者さんにも、叱られてばっかりの新米看護師にも同じ1日があって、痛かったり落ち込んだり嬉しかったり、そうやってみんな生きている。

自然にまみれたくなって1人長瀞、川下りをしたり、中学の日記には登場しない日がないくらい僕のアイドルに会いに福岡に行ってみたり。取り壊しの日が近い東京湾沿いの団地だって、クリスマスのお墓参りだって、オシゴトはもちろん、すごく生きていた。故郷の地震も、姉のケッコンも、大好きなNegiccoも、すごく生きていた。ちゃんと人間らしく。

 

そうして迎えた2017年が、これけっこう難しい。野望も期待も、こうはなりたくないもある。長所短所に好き嫌い。星野源「日常」が染みるんだけど、自分にばかり目を向けていてもちっぽけで。原体験を一通り振り返って振り切って外へ。今年はこれで行きましょう生きましょう。

 

2017年「うけ(いれられ)たい。」

 

ものすごいシンプルな価値観、自分の中で結局かなり強い説。

この業界でおなじみワード、インサイトに照らすと男性はいくつになっても「モテたい」が行動動機だなんて説もあるけど、僕にとってのそれがつまり「うけたい」なんです。そんでもって時代の空気・温度・湿度を読む上で「うける」以前に「うけいれられる」がハズせない。こんな発見もある。


4年目になる。

3年同じシゴトをするな、なんてことも言われるビジネス現場。ヒリツキは変わらない。シホン主義の数字の絶対さをイイカゲン理解してくるお年頃。選挙だって受け入れられなきゃ天国地獄でしょ一票の格差。和牛が好きでも銀シャリが勝つでしょ多数決。

尊敬する今田耕司カメラマンの写真集1万字インタビューには、バランスを取って、相手の反応を見て「ちゃんと自分がいることで、成立させたい」という司会業へのスタンスが綴られており、これこれと思う。テトリスでもジグソーでも合コンの人数合わせでもきれいにハマりたい。

 

こういう毎年やる作業を、ちゃんとやること。

どんなにくだらない文章でも、毎年年賀状をちゃんと書くこと。

キレッキレかつ個性的で耳に残るツッコミをかましまくってたお笑いサークルの先輩のポートフォリオサイトが超かっちょよくて、その中のブログ第一回「継続させること」にこんな言葉がある。

"ださいのはださいよ、だって俺ださいもの。って言う感じでやっぱ過去の作品も包み隠さず開け放って、そこに自分の手癖のような痕跡が存在していて、いつかなんかちょっとはかっこいいものを作ったときに、「この学生時代のこのうんこみたいにださいこの作品が実は今回のプロジェクトのルーツでした。」とか言う風に一連の活動の中でストーリーにできたら、そんなすてきな事はないと思う。"

 

日々の心のさざ波も、冒頭酸っぱい浮いた話も、いつかへ向けて、今年も続く。

よろしくお願い申し上げます。

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もしも~、煙草が~、喫めたなら~

思いのすべてを煙にして、君に伝えず吐くだろう。

 

雨が降る日は雨のよに。

風吹く夜には風のよに。

晴れた朝には晴れやかに。

 

入院していた頃、大親友がお見舞いに来てくれて、僕の下世話な可愛い看護師さんランキングの発表を一通り聞いてくれた後で「言わなきゃいけないことがあるんだ。俺ケッコンするんだ。」って報告をうけたベッドの上。

何の予定もなく、ばあちゃんのお墓参りに駆り出される1泊2日のクリスマス。

同級生の妹を、お姉様に内緒でデートに誘ってドタキャンされた渋谷道玄坂

すげぇ仲良かった後輩が出てるAVを見つけちゃって、なんでだか涙が流れてきてでも最後まで見てしまった午前4時。

年賀状余ったから欲しい人いたら書くよ~ってSNSに流してみて、いやホントは書きたい人は自分が一番分かっていて、聞く勇気がないだけの年の瀬。

担がれてたこと知るヨシもなく、あわよくば俺でよければのシタゴコロ。

閉鎖するスペースワールド。解散するlyrical school

迫る終電。「良いお年を」の、残り香。

 

だけど僕には耐性がない。

君に聞かせてないけど喘息持ち。

心はいつでも半開き。

追い打ちかけるは肺気胸

アア アー アア・・・・・・・

気胸

 

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