心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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一度も投票したことないんだけどAKB総選挙は10年目を迎えた。起業から10年続く企業の割合って6%とかそこらへんだったことを考えるとすげぇなぁと思う日曜日。

正確な史実は履修してないんだけど、09年あたりからAKB48が来そうな予感はしていた。世間の風向きが変わったような、「会いに行けるアイドル」を受け入れられる空気感が整ってきたような。もっとも当時の僕は熊本の高校生、何がわかるのかという話なんだけど、実際に2010年の『ポニーテールとシュシュ』で一気に跳ねたような気がする。

僕らのキャンパスは周囲をトコロザワの山に囲まれ、あまりに飯食う場所がないからって学食に松屋がくっついていて、恐らくほんの数歳ほかのパートさんより若いからってドヤ顔で仕切ってる新井さんって若作りしたおばちゃんがカウンターしてたその松屋の2階の溜まり場で、サークルの先輩マサルさんが僕らに1人2、3枚ずつCDを配っていた。それがそう、ポニシュシュだった。関西人のトモヒロ君が「ポニーテールとシコシコ」なんて笑ってたっけ。僕にとってのマサルさんは初めて生で見るオタクで、それはそれは衝撃。同じCDを何枚も買うのなんて狂気の沙汰。「優子はねぇ〜」って大島優子を呼び捨てにするのもイカレポンチの極み。すごいよマサルさん。本名ジュンイチって名前でマサルじゃないって言う、名字が花田だからって名付けられたらしい本当すごいよマサルさん

で、オタクにドン引きしていたものの対象である偶像(アイドル)にハマるのに時間はかからなかった。PCを手にしてyoutubeで水着のMV見たり、友達が少なめだからiPodを聞くしかなかったり。それしか知らないからそれしか聞かないいわゆる在宅。

思うに、2010-2014年の僕らのガクセイ時代はそのまんまアイドル戦国時代だったんじゃないでしょうか。史実はよく分からないけど。

 

2011年あたりからももクロが一気にがーっと。サークルでも台風のように巻き込みながら流行ってた。のちの副代表、のちの芸人フェー篠原君がめちゃくちゃハマって、のちの車載機器メーカーの営業近藤君がハマって僕も聞くようになった。「まずお前は走れ!のこの動画から見ろ」と篠原君のお決まりの上からくる感じは少々シャクだったけど見終わった後の教えてくれてありがとう感。ヒャダイン天才youtube最高。

ももかさん好きだったんですよ。サンタさんさんさんの3:15の「オーサンタクロォス」のワンフレーズだけで、自分の聴覚に感謝した。歌がうまい女の子は尊い。歌い続けてほしい。

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2012年ごろからいよいよ群雄割拠になりだした気がする。「AKBが来て、ももクロが来て、次に来るのはBiSだ」ってたまたま読んだ音楽ライターの記事を吹聴してまわる。同級生ゆっふぃーがBiSで頑張ってるって知ってチケット手売りしてもらったこともある。ゆふぃすとの皆さんに自慢したい大学の良い思い出。「nerve」は今聞いてもやっぱいい。3.11の度に「太陽のじゅもん」を聞き返す。

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あまちゃんからベビレが出てきたりスパガぱすぽ☆もアイドリングも。ハロプロを追いかけ切れてなかったのが悔やまれるけど、めちゃイケ「AKB以外の大運動会」のももちはかっこよかったな。というか嗣永プロは本当ずっとカッコイイ。

思えばこの辺からNegiccoも全国区になっていった気がする。学生時代澄まし顔で動画を漁るだけだった僕も3年前のやついフェスでNegiccoに出会ってどハマりする。ハマるべくして、満を持してのめり込むようになって今に至る。このあたりに書いている。

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で、いっちょ前にアイドルオタをやってみて気づいたんだけど、本気で思えば思うほどやるせない気持ちになることがある。自分視点で言うと、アイドルと付き合えることなんてないのになんだこの愛は一体ってどこへ向かうのだろうって。アイドル視点で言うと、恋しちゃいけない。お菓子食べすぎちゃいけない。いつも見られている。キラキラしてなければならない。制約、十字架、幻想の押し付け、抑圧された存在。なめたこと言って申し訳ないんだけど、土日はいいでしょってヒゲ伸ばしがちな僕には想像もできないほどの大変さがあるはずだ。理想の1日を聞かれて7時間睡眠の後11時間ゴロゴロと答えた平手さんの気苦労に思いを馳せる。

でもってこの、ライムスター宇多丸さんの文字起こしを読むたびに、ファンとして応援すればするほどアイドルの皆さんが苦しくなっていく構造に絶望する。

ぜひご一読、そして一曲お聞きください。

それは悲しいくらいのピンク色だった : ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル 2007年5月5日 宇多丸のアイドル論「岡田有希子・しょこたん・鈴木亜美」

「それもきっと幸せ」

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前置きが大変長くなりました。

それでも僕らはアイドルが好きで、感謝してて、応援していて、幸せを願うのです。

「アイドルを好きになってよかった3つのこと」を書いておきます。

 

①いいとこを探すようになる。
ご存知のとおり、可愛いだけじゃ生き残れないのが今のアイドル界だ。橋本環奈ちゃんみたいな1000年級はいるんだけど、顔とか声とか仕草とかファンの対応とか世界の見え方とかオフの過ごし方とかアイドル一人一人ぜーんぶ違う。当たり前なんだけど。
だからハマるポイントも様々で。この人はこれがいいってみんなそれぞれの武器を色とりどりの彩り、百花繚乱咲かせまくってる。分かりやすくスタイルの良さでグラビアで売れる人もいるだろう。根本凪さんとか浅川梨奈さんが表紙を飾り、神谷えりなさんはちょっぴりエッチなお色気ユーチューバーだ。儲かるのかな?うーむ。UUUM(清咲乃さんなど所属)。

愛するNegiccoで言うと僕の周りの知らないヤツらはまずかえぽかわいい!から入って、歌ちゃんと聞いてって言うとなおちゃん上手いねになる。そこで教えてあげるのは、実はぽんちゃの存在ってめちゃくちゃ貴重でMCもできるしいつも楽しそうだし、笑顔だし、お洒落だし、センス超いいし、やたらとカレーが好きだし、3人のバランスをうまく支えてるんだよ!ってこと。魅力は1つじゃない。いいとこを探すようになる。

曲によってもそう。この人じゃなきゃいけない箇所が度々ある。それはまるで『風立ちぬ』の声優がまさか庵野さんだったみたいに。あ、このワンフレーズだけで鼻抜ける感じとか息づかいとかこの人じゃなきゃだめだってなる。サンタさんのももかの3:15とか。客席から見るダンスのキレとか手足の長さとかバラエティの受け答えとか。

どんどん見つけよう。ライブに行こう。Twitterを見守ろう。この時代でもブログを更新してくれる子には最大限の敬意を。たまにあるストーリーズのグチには目を瞑ってさ。ただの面食いから、かわいいだけじゃない魅力を見つける楽しみを教えてもらった。

 

②好きな人がいる。恋する喜びがある。
例えば学生時代に好きな人がいた人なら分かると思う。数百人いる集合体の中にその子がいるだけでその日一日が幸せになる。目が合ったら天国、話せたら宇宙みたいにふわふわしてく感じ。好きな人の名前見ただけでどきどきしたり、その子の両親にまで感謝したり。心の推しがいることの安定感はすごいものがあって、生きてるだけで嬉しい。尊いって言葉はすごく刺さる。
ガチ恋勢にはならないようになんて自制したりもするけれど、でもさ、好きなものは好きじゃんってこれはもうちょっとした哲学の世界。
なんとなく「愛する」より「愛でる」に近い気がする。見返りをなんらか期待するけどその前に愛情を注ぐ、大事にする、その行為への喜び。「世話したくなる存在が、人を優しくする」ような。かの大島優子は票数を愛だと言った。アイドルオタクになってその意味が分かる気がする。

最近思うのは、「元気があれば何でもできる」は少し嘘で、”興味”があれば何でもできる気がしている。すべての”できない”はできないんじゃなくて”興味がない”だけのような気がしてる。「見たい、が世界を変えていく。」とは日テレの企業コピー。

会いたい、声が聴きたい、愛でたい想いがまた幸せにしてくれる。


③永遠じゃないことを知る。
太田光のエッセイにこんな昔の話がある。小さいころデパートの屋上、同い年ぐらいのちびっ子といつの間にか仲良くなって遊ぶ。そのうち「じゃ、いくよ!」ってお母さんが迎えに来て、またね!って言って別れるけど、子ども心にもう2度と会えないことも知っている。「俺、こないだそいつと飲んだんけどね」「今でも連絡取ってんのかよ!そうじゃねぇだろ!」なんてオチがあるんだけど。

アイドルを語る上で、当然その刹那性は欠かせない。いやー、〇〇年取ったな〜という時我々もまた歳を重ねている。深淵を覗く時、深淵もまたこちらを見ている。

特にここ最近のアイドルの解散ラッシュ。GEM、チキパ、アイドルネッサンス、昨年の清竜人25などを目の当たりにするたび感じる。アイドルがその短い寿命の中でアイドルでいてくれること、続けてくれていることに静かな感謝を。だからこそ僕らは今、できる限りの応援をする。刹那性はアイドルファンが夢中になる大きな要素の1つ。今だけ。ここだけ。の奇跡のようなシーンに立ち会う喜び。だからこそストーリーができる。伝説ができる。心が震える。

あ、どなたか7月、Negicco15周年ライブ見に新潟まで行きません?

 

ここで、ファンとアイドルの関係を歌った極上のバラードを1曲。

作詞作曲がなんとまぁ「それもきっとしあわせ」の堀込さんなのです。

Negicco「愛は光」

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講談社が立ち上げた、新しいアイドル像を評価するコンテスト「ミスiD」ってのがあって、そのキャッチフレーズがとても良い。

「歌えなくても、踊れなくても、誰かの明日を元気にできれば、 それはもう誰かのアイドル。」

 

会社の同期にめちゃくちゃ美人がいて仕事も一生懸命で高嶺の花である彼女を見るたびに僕はこの言葉を思い出してる。偶然にも彼女もアイドルが好きでNegiccoのアルバム貸したら、お返しに欅坂のCDを貸してくれて、うわ貸し借りじゃん、なつかしいなーって嬉しくなってたら、1回詰めたんでしょうかね。

いや、袋変えなさいよ!って笑った。

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ホシカワカケルです。本名です。

 

自分で言うのもあれですけど、まぁまぁなキラキラネームのセットアップ。まるで戦隊モノのヒーローみたいな響きなんですけど、残念ながら星の川ではなく干からびた川と書きます。いや、干からびた川って矛盾しとる。その通りです。どうやら一応由来がありまして、時は鎌倉。源頼朝が群馬の山奥に来た時、なんか献上しなきゃって周りが山菜とか反物とかをお納めする中で僕の先祖、川せき止めて魚を取って献上したところ、まさか海なし県で魚が食えるとは!でかしたお前は干川だ!って与えられたのが由来だそうです。群馬の山奥に向こう三軒「干川」エリアがあるらしく、親父の地元の資料館みたいなところでも、名字の由来を文献で確認したので多分本当なのですが、今のところ親戚以外の干川には会ったことがなく、エリアぐるみの大ホラの可能性もなくはないです。だとしたら怖すぎるな。

 

干川ってまぁ聞き慣れない名前なもんで、よく間違われるのが「千川」で。駅もありますからね有楽町線副都心線と。「千川」さんって呼ばれることが多くって、いや、まっすぐまっすぐ!ってくだりよくやります。1年目からお世話になっているお客さんからのメールがいまだに千川さんの時があって、言い出すタイミングを逃し続けています。たまに達筆ぶってスラスラっと干川を書くと、繋げたところが点に見えるんでしょうか「平川」さんとも間違われます。高1の頃、クラスメイトに平川さんって女の子がいて、僕のせいで巻き添え事故が多発していて、多少の申し訳なさを感じてました。中には「平州」とか「刊」まで、おかげ様でハンドルの遊びたっぷりの名前です。「千川」「平川」はまだマシな方で、一番衝撃だったのはカタカナで「チツ」って呼ばれたことですかね。可愛くてピアノが上手な、それこそ上品な女の子から飛び出すカタカナ「チツ」まじか。いや、女性器ですやん。教訓、名前は丁寧に書くべきです。

余談ですけど、千川高校が舞台のあだち充『H2』って漫画そして実写ドラマもありまして、特に関東の方からあまりに千川千川言われるもんで、いっちょ住んでみるかって今最寄駅「千川」に住んでます。地元の友人が天草かよって言うぐらいのどかで住みよい街なのですが「へー、干川なのに千川に住んでるんだね!」と言われた返しの正解を見つけられないまま丸4年が経ってしまいました。時の流れの恐ろしさ。明らかなツッコまれ待ちをこちらサイドから繰り出してるくせに指摘されても「あ、へへへ」って照れ笑いしか返せない地獄のくだりができてしまっています。一度、話の流れの中で「あろうことか当の自分自身がこのくだりに飽きてきてまして」って相談したら、総務部長が「入れ墨みたいだ。。」って仰ったのすごいしっくりきました。

 

下のカケルは羊に羽。そうなんです音読みすると感染症(かんせんしょう)なんです。いや、頼むぜ親父さんよ。音読み訓読みの授業あるじゃないですか小学校中学年ぐらい。そこで気付いちゃうんですよあれ?って。まぁ覚えやすいかと思って、twitterのアイドル用のアカウント名を「感染症」にしてるんですけど、握手会とか行って「あー感染症さんね!」ってなる時のこの、アイドルの世界観と対極の病名症名。いつも申し訳なくなるものの、変えるきっかけがないことが悩みです。誰かリブランディングして~

 

あだ名はずっとホッシーで来ましたのでまずはそれをオススメします。昔神奈川に住んでたこともあって、ホッシー君って横浜のキャラクターもいましたからね、いつの間にか消えていきましたけど、それこそ流れ星みたいに。高校のクラスメイト川越君だけ滑舌の問題から「ホッヒー」と呼びます。今思えば絶対いじっちゃだめな、人の滑舌の悪さを「で、ホッヒーはさぁ」「いや、川越!」ってくだりにしちゃうの楽しかったです。一方で全然定着しないあだ名というのもあります。その昔、低学年の頃、上野君っていう友人が「ウノッチマン」って呼ばれてたことから「ホシッチマン」を定着させようと動いてくれた一派がいたのですが、面白いくらいに定着しませんでした。こいつもまた星になりました。あだ名もセンスが要ります。高校野球部の大田君の顔が球体かつ、きんたまの素材感だからって「大玉」と呼び始めたカジワラ君などやっぱりセンスがあります。とは言え当時の僕らは後半はもう「おい、きんたま!」「たまさん」って無法地帯になってましたが。

個人的にホッシーの表記はひらがなほっしーの方が好きです。知らんがな。で、さらに仲良しになればなるほど友人ってあだ名を使わなくなってくのもいいですよね。一周回ってホシカワさんって呼ばれ出すのも嫌いじゃないです。親友谷村君がたまに「ナン」って呼んでくるのだけは彼頭どうかしてると思いますけどね。あだ名「ナン」て。忘れないように書いておくと、野球部内で雑談してた時いきなり「今日ほしかわインド人とのオフ会だもんな」っていう急角度なボケを誰かが繰り出し「なんのためにだよ」って返したら「ナンのために!~オフ会forナン~」みたいなくだりができてしまって、そこからです。文字にしたら一ミリも面白くないですけど、今でもずっとやってられる好きなやつです。

 

長らくホッシーで来ていたにもかかわらず突然変異もありました。犯人はそう、ALT(Assistant Language Teacher)のケイレブ先生。あれは中学の時でした。積極的な姿勢で取り組むホシカワ少年が、問いかけに対していの一番に「Yes!」と手を挙げたとき。KAKERUと大きく書いたお手製の名札を見たケイレブ先生が僕を指名します。「mmm、カカールッ!」。一時期あだ名がカカールになりました。どうやらカケルって外国人からしたら言いにくいらしいです。ここだけの話ですが、高校時代にあほみたいに好きで奇跡的に付き合ってくれた女の子は、「カカール」から始まって「かか」と呼んでくれてました。本家ブラジル代表のカカを全く知らないであろうその子は家族ぐるみで呼んでくれてて、嬉しくっていつも照れてました。あとたまに僕が他の女の子を可愛いとかって言うと「バカカール!」と叱られたりしました。

あとはそうですね。幼馴染の団地の友だちと、ばあちゃんだけは今でも「かけちゃん」って呼んでくれます。そうそう、ばあちゃんで言うと忘れもしない初任給の思い出。ずっとずっとかわいがってくれていたので入社1か月、熊本のばあちゃんに初任給10000円とお手紙を送ったところ、嬉しかったんでしょう。5000円とお手紙が送られてたことがあります。キャッシュバック!

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さて色々書いてきましたが、ここで1つ。自分のキャッチフレーズを考えよう、というお題を与えられたら皆さんはどんなコピーを付けるでしょうか?恐らく自分の名前、性格、今までの人生、良いところ悪いところ、これからの願望などなど洗い出してまぜこぜにして練り込んで考えると思います。

 「干からびとる場合じゃない、星になろう。」って学生時代にtwitterの自己紹介で言ってました。キテますね当時から。自分を奮い立たせる系のコピーだと思うのですが、歳を重ねるごとに自分本位じゃダメねと思うようにもなってきました。全然関係ないんですけど例えばあだ名のアイデアで、名字2文字・名前2文字を取ると可能性がありそうとか(ほしかけ)、名前の最後に”ん”を付けると可愛くなるってのがあります(かけるん)。つまるところあだ名でもなんでも、貴重な脳みその容量と人生の時間を自分に使ってくれている人ってとても有難いわけで、身の周りの人にちょっとでも楽しんでほしいなと思うようになりました。特に、全然会えてない人でもブログ読んでるよとかって言ってくれるの、気づいていないでしょうけどこれ実はめちゃくちゃ嬉しかったりします。あまり自分がこうなりたいっていう欲がないんですが、だからこそくだらない話でもいい話でも、ちょっとでもプラスになるようなお話を伝えていけたらいいし、そのために価値ある経験とお仕事をもっともっとしていきたいと思っています。自分のキャッチフレーズを改めて考えてみた時に、今まで以上にピッタリな方針が見つかりました。

 

「ホシカワカケル、書けるネタの多い人生を。」

酸いも甘いも、辛いも幸いも。色々なエピソードに”懸ける”ことができればと思いますので、引き続きどうぞ、お手柔らかに。

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このSNS時代、「好きなものは発信していったほうがいい、仲間を増やすから」という論調をよく見かける。もっと言うと「やりたいことだけやりなさい」とか行き過ぎると「やりたいことがない人って人生大丈夫?」みたいな理屈まで目にすることがあってうげげ。そんな時「やりたいことあるやつはとっくに会社でもなんでも起こしてるよ」ってサラリーマンとはなんぞやを教えてくれた上司は、ある種の救いだったりするんだけど、好きなことだってそう、嫌いなことや嫌なことをやってみて初めて分かることがあって一応4年社会人をやってみたテゴタエ、こんな時頬が緩むなとか、こんな時心が滾るなとか、丁寧に自分が分かっていく気がする。

とは言え、もっともっともっとも好きなことが分かる方法は、かけてる時間を洗い出してみるといい。1日のうち、あるいはその集合体今までで、何に時間を費やしているか費やしてきたか。かたや僕が野球をしてきた時間、同じだけ君が新体操をしていたのならすれ違いなんてない方がおかしいし、僕の土曜の過ごし方が君の土曜の過ごし方と違うのだって当たり前。いつ会える?ではまた来世!なんてこと結構ある。だからこそ一緒に過ごせる時間って貴重だし、一緒にいたいっていう意志もかけがえないし、タイミングってのも運ゲーのくせにとても大事。全然会えてなかったとき「わたしはあなたといる時、基本くっついてたいって思ってることを忘れるなかれ!」って前に言われたことがあるんだけど、とても愛おしい注意だなって肝に銘じるとする。

で、ロマンチックなポエマー登場の流れを遮って申し訳ないんだが、今まで自分が結構な時間を費やしてきたものってなんだろうって考え出すとけっこうすぐに答えが出る。

それがまぁ、その、AV鑑賞かもしれません。大抵の男子の嫌いな現在完了はThis video has been deleted.である。

 

最近結婚されたよゐこ濱口優氏が昔めちゃイケで自らを”トップシコリート”と称していた。ミスチル桜井さんだって”ミスターマイセルフ”と歌ってる(いやこれはそういうことではないと思うけど)。たいていみんなそれぞれのシコリ―ト像がある。これを聞く飲み会が楽しい。

「小さくした画面4つをデスクトップに並べて、どれも1番いいシーンの5分前から再生する」っていう高校の友人まえぶのトップシコリートっぷりにめちゃくちゃ笑った。聞いて想像したらめちゃくちゃ興奮しちゃって「うおおい!贅沢すぎるな!!」って思わず超バカみたいなツッコミしちゃった。音の聞き分けだけどうやるのかしら。

僕は僕で18で一人暮らし始めてすぐ、ネット環境を手にしたばかりの頃はあまりの自由さに怖くなっちゃって制約しないとやばいぞってまずきつめのジーンズをはいてAVを見始めて、その締め付けに打ち勝つぐらい興奮しておへその方を向いたらミスターマイセルフしてもよいってルールを課していたこともある。結局ジーンズがあまりに堅くて最後らへんは一瞬腰浮かせて右手でスソソっておへそ側に持ってくるようなこともあったな、超バカ。エロがネットを発展させて、ネットがエロを発展させたってのに、僕らは思春期からなんの進化発展もなくずっと超バカ。

 

何がそこまで好きなのか。

1つは、時に馬鹿馬鹿しいほどの創造性と想像性。先輩と飲んだ帰り道、ふらっと入ってみたAV屋さんでたまたま見つけた衝撃のタイトル『おっぱいが3つある女の子』。特殊メイクで胸の真ん中にもう1つおっぱいを作って「悩みがあるんです、、」から始まるそのAVを先輩は500円で買ってた。笑いが止まんなかったわって後日感想を教えてくれた。飽くなきエロへの探求心を前に、僕らは笑っちゃうことがある。時代遅れにならないよう皆さんの不快感に気を付けながらも、エピソードトークの1つでよくこの話をしちゃう。「知ってる?おっぱいが3つある女の子ってAVがあってさ」って。

そういや、TSUTAYAののれんの少し前(いや奥にしまっといてよと思うんだけど)「ごくせん」をもじった「しごくせんせい」とか「ポンキッキ―」をもじった「ボッキッキー」みたいなクソしょうもないタイトルの数々に小学生の頃からヘラヘラさせられてきたもんな。大人だってめちゃバカじゃんすげぇや!って、そのアイデアに興奮した覚えがある。

 

2つ目の理由としては変な話、感謝とか尊敬とかもあると思う。例えばメディアプランナーの指南役さんがこんなことを言っている。

グラビアアイドルに通ずる文字通り裸一貫の勝負。風呂入って2Dみたいな貧相な胸板を見て、自分が女の子だったらこれに抱かれたくはねぇだろなと思ったりするから余計にプロってすごいなありがたいな。

『震災風俗嬢』というノンフィクション本をご存知だろうか。東日本大震災からわずか一週間後に営業を再開させた風俗店があった。被災地の風俗嬢を五年にわたり取材した渾身のノンフィクションである。

【本文より】

チャコさん(仮名)が相手にした客のほとんどが、地震津波の被害に遭っていたという。「家を流されたり、仕事を失ったり。それでこれから関東に出稼ぎに行くという人もいました。あと、家族を亡くしたという人もいましたね」「えっ、そんな状況で風俗に?」思わず声に出していた。だが彼女は表情を変えずに続ける。「そんな場合じゃないことは、本人もわかっていたと思いますよ。ただ、その人は『どうしていいかわからない。人肌に触れないと正気でいられない』って話してました」。

 

風俗とAVはまた少し違うかもしれないけど、この話を読むといつも胸の奥がきゅーっとなる。そりゃ、分かんないよAVに出る女の子の気持ちは。そんなのほとんどお金儲けのためだと思うしさ。推し量りこそするものの一生分かんないと思う。知らない方がいいこともある。ただただ、自分にはできないなって時点で毎回そこで思考を止めて、もう無条件に尊敬している。尊敬することにする。

奇跡みたいに綺麗な人が、普通は大切な人だけに見せる姿を、僕らに見せてくれていること自体、奇跡続きもいいところなんだ。

 

実は昔、後輩がAVに出た。正確に言うと、出てたことを後から知った。

僕んちでみんなで飲むような愛嬌たっぷりの女の子だった。酔っ払った人を介抱したり僕ら先輩を立ててくれたり超いいやつ。覚えてる思い出は、ウケるかなって彼女のマフラーを手ぬぐいみたいに股下を通して前後に動かしてみたら周りの友達は笑ってくれたんだけど本人は怒り心頭もう要らないです!って言われて、こりゃすまないことをしたって5000円で買い取ったことがある。そしたら、元値より高く売れましたなんて笑ってくれたっけ。よく笑う、かわいい妹分ってやつ。

彼女の学生時代を多少近くで見てきたと思うけど、何が理由かは分からない。誰にも分からない。下人の行方は誰も知らない。柳楽優弥の誰も知らない。僕が知ったのも卒業してから、3年前のこの時期、かけさん知ってます?って別の後輩に教えてもらって居酒屋で数人で見て動揺したり興奮したりしたけど、あとから本当に悲しくなって胸がきゅーっとなって泣いた。泣いた。泣いて、ぬいた。数作品出ていた。芸名が2つあった。トップシコリ―トの目にも涙。後にも先にもあんなに感情がぐちゃぐちゃになったのは初めてかもしれない。別に好んで見ないし、見たくもないけど、NTRが好きな人の気持ちは少しだけ、分からなくはない。

この世は無常で世間は冷たく、あんなに愛嬌たっぷりだった後輩が「ちょいブス系」に括られていた。いや、この子の気配りとか笑顔とか何も知らないくせにさって腹立たしくなったけど、僕らだって何も知らないかもしれない。お金に困ってたのかもしれない。好奇心が人よりちょっぴり旺盛だったのかもしれない。相談してほしかったなんて言うは易し、僕らには永遠に分からない。知らない方がいいこともある。知らない方がいいことが時々多すぎる。

卒業後OB飲み会に声かけてみたこともあるけど、ごめんなさい~いけません(>_<)みたいな返事が返ってきて、あぁきっともう本当に会うことはないかもなと気づく。いつ会える?ではまた来世!なんてことがざらにある。

 

時間が経っていつかもし会えたなら何話そう。我慢しようとしても我慢できる自信なんてまるでなくて、最近どう?やっぱり三上悠亜って整形かな?とかAVの話を、全然自然じゃないのに、自然にしちゃうと思うんだ。知ってる?おっぱいが3つある女の子ってAVがあってさ、もう超バカじゃない?とかって会いたいな話したいな。なんでもいいから笑ってくれたらいいな。やっぱり僕ちょっと泣いちゃうかもな。

彼女がAVに出てたことを知った夜はたしか雨で、いつもはPCにイヤホン差して聞いてるんだけど、その夜は雨の音にまぎれてイヤホンを外して鑑賞したんだっけ。

梅雨が来ると思いだしちゃう、雨と涙とAVのお話。

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品川駅ともなると改札の中も充実していて本屋やユニクロエキュートっていう商業施設やビジネスマン用のランチなど充実してるんだけどその中によく昼飯を食べる定食屋がある。マグロの切り落とし丼600円を立ち食いでさっと掻き込んで舌に味を書き込んで、一丁前につまようじでシーハーハーヒーヒズヒムしてまるで何もなかったかのように出てくる。それが月に1ないし2回。このお店の何がいいかって、終始声出し続けてる元気なお姉さんがいることだ。「いらっしゃいませご注文をどうぞランチメニューは立ち食いになりますがいいですかはいまぐろいっちょう、はいまぐろいっちょう!食券持ってお待ちくださいお飲み物はセルフですあ、ごめんなさいねー今片付けますお客様よろしかったらお漬物ありますのでどうぞーはいいらっしゃいませーご注文をどうぞあっ緑がお醤油です」ってもうずーっと一人で喋ってるの。元気いっぱい。少なくとも僕が店にいる10-20分間ずっと。まぐろ丼食べながら、止まると死んじゃうまぐろみたいなお姉さんを見てる聞いてる。新鮮なマグロが食べられるんです!とか昼からボリューミーで元気出ます!とかの感想は差し置いてただシンプルに「うわぁうるさいなぁ!」ってなるの。なんてこの人はこんなにうるさいんだろうなぁ!って。そもそも目まぐるしい品川の昼。「もくもくと」の文字が黙る黙るであるように、閑さや岩にしみいるお姉さんの声。いつ行ってもずーっと喋ってるお姉さんを見て、今日もまたずーとうるさいなぁって思ってる僕。昔ドイツはミュンヘンに行ったとき、小麦粉をくっちゃくちゃにしたやつをチーズでベッチョベチョにして焼き目をつける伝統料理を食べた時、美味しいなぁとかチーズだなぁの前にただ一言だけ「腹にたまるなぁ!」しか出てこなかったあの感覚にかなり近い。この場合、うるさいなぁはもちろん褒め言葉だ。うるさくなくちゃ。できるだけうるさくあってほしい。一秒の沈黙もいらない。Beうるさい。うるさくあれ。え、僕うるさい?よく行く千川のつけ麺やのおばちゃんもこちらもこちらでとってもうるさい。こっちはすこし甲高い声で「はいじゃあいくよお釣りの確認しますねー、まず200円はいどうぞそして残り20円ですはいありがとうーまいどー!」ってお釣りの確認までうるさくてそこがすごくいい。うるさい店が嫌いという人もいるかもしれないけど、当たり前のようにうるさい人はこちらが覚悟できているならそこまでヤじゃないぜ。むしろ尊敬すら覚える。僕なんか人前だけ元気なだけで素はひっそり昨日の失敗と成功を頭でなぞっていて失敗が多い日にゃ、もう一生梱包作業だけやってたいなアッセンブリしてたいなってなったりする。いや、分からん彼女たちもそれなりに落ち込むことがあるのかもしれん。クローズでお金合わないときとか、アッセンブリしてたくなるのかな。ただ僕らの前で見せるあのうるささ。当たり前のように、息を吐くように、流れるように「うるさい」あの姿こそプロだ。そして多分、お姉さんもおばちゃんもそれが”普通”なのだ。”日常”でもいい。そんなこと考えて思い出したけど、すごいやつって、何がすごいか分からないように、すごくいることがある。

 

話題の崎山蒼志君がすごいのは言うまでもない。彼にとってはそれが”普通”なんだろうけど、僕らは心が揺さぶられる。感動する。繰り返し聞きたくなる。

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話題になったこの動画以外にもyoutubeに上がっている曲、他にもかなり良い。

爆笑問題太田さんの新刊『違和感』の中で表現についてこんな風に書かれている。「本物の表現というのは、未来の表現者に2つの感情を同時に与えるのだと思う。ピカソしかりヴォガネットしかり、ビートたけししかり立川談志しかり。それは、あぁとても敵わないということと、いや、俺もやってみたい。という矛盾する思い。ビートルズを聞いて俺たちはビートルズになれるわけがない、けど俺たちもやってみたい!と志したバンドが多かったように。」きっと崎山君の動画を見て、音楽を始める子も多いと思う。僕ですらピアノまた弾きたいなってホコリごとキーボード引っ張り出してきた。

TSUTAYAでメロディを聞く前にまず歌詞カードを読んじゃう人間として、彼の書く詞も正直意味わかんなくて超かっこいいのよ。印象的なのはその単語。「冬 雪 ぬれて溶ける 君と夜と春」「針」「泪」なんてことない今まで何回も見てきた単語が急に鋭利に心を突いてくるこの漢字、感じ。

僕が社会人1年目の頃から仕事でご一緒させていただいている電通の玉山さんというコピーライターの方が、この感情をとても丁寧に(そしてお洒落に)書き表していた文章を見つけたのでご紹介します。広告クリエイティブ専門誌『ブレーン』にてプロのコピーライターの方に「コピーの作法」を寄稿してもらっているこの回。

 

玉山貴康、照井晶博のコピーの作法 | ブレーンデジタル版

引用 「言葉は、人間の記憶の集合体。」

たとえば、「海」という字。
この言葉を見て、何を思い出しますか?…「どこまでも続く水平線」だったり、
「打ち寄せる波の音」だったり、「青さ」だったり、
「海水のしょっぱさ」だったり、
「水着」や「素足で歩いた砂浜の感触」だったり、いろいろあると思います。
ではもうひとつ、「家」という字はどうでしょう?…「家族」だったり、
「故郷」だったり、「暖かい」だったり、
「飼っているペット」や「おふくろの味」だったりするかもしれませんね。
その言葉を見て、人それぞれに何か思い出すものがある。
つまり、言葉というものは、「人間の記憶の集合体」なのかもしれないと思うのです。
言葉の奥(もしくは先)には、風景や色や音や声や匂いや温度や感触や味覚や
さまざまなものが存在している。
言葉の正体は、じつは「それら情報」なのではないか。
実際に目で見えている言葉自体は、それら情報を中に含む「記号」なのかもしれない。
そんなふうに考え直してみると、
これまでいかに言葉を表面的にしかとらえてなかったか。
モノゴトの本質を見抜くヒントが隠されている気がしたのです。
たった一言でもそこには膨大な情報が在るんだと気づいたとき、
目に見えないものこそ大事にしようとする気持ちが生まれました。
とてもありふれたなんでもない言葉を前よりずっと大切に扱うようになりました。
コピーライターとは、そんな言葉が内在している情報性を駆使して、
商品や企業や社会のために役立たせる職業なのかもしれません。
コピーに対してもこう考えるようになりました。
広告の中に置かれている文字がコピーではなくて、
その文字に触れた受け手が心の中にどういう読後感を抱くか、
それそのものがコピーなのではないかと。
文字がコピーじゃない。受け手が感じ、心に残ったものがコピーなんだと。
さて、もうあと数十字で終わります。
僕のパートで、あなたの心の中に何か残っていたらうれしいな。
…それが、僕のコピーです。

 

玉山さんから教わった「言葉は刺激物、読後感こそ作品」とはまさに。崎山君はそもそもギターのテクニックやメロディ、年齢、ルックス、話し方それら全てが取り上げられがちなんだけど、彼の歌を聞いて言葉、単語からもらう感情の揺さぶられ方はこういうことか、と腑に落ちた。

コピーはアートではない。作品とは一緒にするな。という声もあって当然。だけど、誰でも発信できるこの時代に言葉の面白さとか、言葉で課題解決することの魅力とかに気付く人が増えたらコピーライターに限らずおもしろいなぁと思います。

みんなやってたでしょmixiみたいにブログとか書けばいいんじゃないかな。足あと、付けにいくからさ。

303

広告。文字通り、広く告げること。

先週、とある投資信託の会社が表参道駅をジャックしてこんな惹句で広告を出していた。曰く、「もっと、お金の話をしよう。」。つまりはお金に目を向けてね、投資してくださいねという話。南青山の感度の高いファッショナブルな女性に向けた広告であったわけだ。

勤めて5年目の表参道はそりゃたしかにファッショナブルで、特に土曜日なんかは結婚式も多く、美男美女に囲まれることもままある。タレントさんも多く歩いてて、神さまのような糸井重里さんを度々拝見することがあったし、昔からテレビで見ていた辛口映画評論家おすぎさんとすれ違う時には、どうぞお願いお手柔らかになんて、なんでだか僕から会釈しちゃったこともある。おすぎさんをキョトンとさせてしまったことのある一般人は、そんなに多くはいないはず。

その先に名うての美容院があるのか、表参道を歩いてる美人が次々に曲がってく角があって「あれ知ってる?あそこ、美人が曲がる角なんだよ」ってこないだ後輩に言ってみたら「まじでなに言ってんすか?」って心配されちゃったりして。

 

話が逸れた。
「もっと、お金の話をしよう」という呼びかけがどこまで機能したかは分からないけども、今の自分の気持ちを真夜中にシンプルにそおっと書いておくとすると、「もっと、仕事の話をしよう。」である。

 

ヒット作連発の名編集者、幻冬舎箕輪さんは「仮に給料が0円でも幻冬舎の仕事を辞めない」と仰っている。日経新聞で読んだけど、ロイヤルホストの黒須社長はよく社員に「Do you like your job?」と聞くらしい。身の周り、仕事のデキる先輩の『「なるべく働きたくない」っていう人がたまにいますがそれってほぼ「なるべく嫌なことしたくない」ってことだと思いますし僕も全く同意なのですが、だったら楽しい仕事をするか楽しく仕事をすればいいのかなと思っています。』というSNSへの投稿。それこそ大学4年、広告業界に内定をもらっていた僕の不安を少し溶かしてくれたのは、当時糸井さんが開催していた「はたらきたい展」だったりする。「仕事を聞かれて、会社名で答えるような奴には、負けない。」というリクルートのコピーに何度励まされただろう中小企業の誇りもある。

僕なんか「はたらきたい」と心から思えるようになったのは本当に最近の話いや、もしかするとまだ大いに強がっている部分も多い、かもしれない。そんな中、今週開催されているアドバタイジングウィークアジア(AWA)にて、博報堂岡田さん×電通梅田さんの対談を聞かせていただく機会があった。テーマはズバリ「広告作りとは、何を作っているのか?~僕たちの専門性と活動領域を再定義する~」。お2人が語る数々の金言をまとめながら個人的に今静かに燃え上がっている情熱を形にしたい。

そう、もっと、仕事の話をしよう。

 

①広告作りとは何か

梅田さん「物性→価値→実感」。

当時29歳、あるおむつメーカーさんとのお仕事。

「物性」この場合、おむつの吸水力や素材の特徴はオリエンなどでよく分かるけれども、自分に子どもがいないのでやはり最後は分からない部分も多い。そこで、赤ちゃんが生まれた知人の家に住み込み観察を行うと、ここにはテレビCMに描かれているような赤ちゃんとお母さんの笑顔は微塵もないことに気付く。そこにあるのは、この子の命を守らなければならない、と必死なお母さんの姿だった。

そこで「価値」の再定義。こんにちは赤ちゃん私がママよ♩の多幸感だけじゃなくて、実際に今の人たちが持ってておかしくない課題、悩みを入れ込んで、同時代性を持っておむつの価値を再定義することで、私もそう思ってた!といった多くの実感を得ることができた。

曰く、本質はすごく大事なこと。性質は目が囚われがちなこと。この2つを分けて考えなければいけない。本質の中にある性質を再定義すること。繰り返し仰っていたのは、そもそも広告は今の時代になぜ必要か?ということ。つまり「同時代性」というキーワード。

 

一方の岡田さん「意味を創る→表現を作る→媒体で広げる」。こちらは広告マン目線でやりがい魅力を語られる。新人の頃、当時引退間際のベテランクリエイターが登壇した社内コピーライティング教室で「今までで1番成果のあった仕事はなんですか?」と質問したところ、そのベテランから返ってきた「僕、”熟年”って言葉を作ったんだよ」という答えにとても感動する。それまで歳を重ねることは”老いる”というネガティブな表現しか存在していなかった中で、熟練されていくようなポジティブな印象を与える、そのことがとても印象的だったそうだ。岡田さんは、今、広告の仕事が面白くないと思っている人は、媒体や表現だけしかやってないからかもとアドバイスをされる。


②この仕事の専門性とは何か
梅田さんはズームにされたハートの絵を投影する。一見、何か分からない。画面が引いて引いて初めてそれがハートであることに気付く。つまり、「超局所的な密度の濃い情報をもらった時に、実はここなんだ!が言えるかどうか」。そしてそれを「価値への補助線を引く」と表現された。与件やブリーフから表現案に向かいがちだけど、価値、課題、同時代性に向かっていく考え方もできるのではないか。

ここで、長年担当されているジョージアの缶コーヒーのコピー「世界は誰かの仕事でできている」について話される。コンビニコーヒーの台頭の中で、いかに売り上げを下げずブランドの存在感を高められるか。普通は味、美味しさ、コク香り、確かに変わったね!といったメッセージになりがちのところ。しかし、美味しいよ!だけでは当然大きい流れは作れない。

そこで、そもそもなんで缶コーヒーってあるんだっけ?なんで今こんなに街に自販機ってあるんだっけ?という疑問点から本質にある価値を掘り下げる。このあたり、僕の知るコピーライターの先生は「禅問答のように」と話されていたことを思い出す。

そこで気付く。ジョージアは決して味だけを提供しているわけではない。そこには”前味”ってのが存在する。つまりそれまでの頑張り次第で味が変わる。缶コーヒーを飲む瞬間の気持ち。きっと、頑張った自分への労い。そして、そこにはその人の労働がある。そこから「世界は誰かの仕事でできている」にたどり着く。

そんなの、商品開発の担当者を信じていないとできない仕事だと思う。なぜこれが存在するかを信じている。世の中のこういうことのためにこの商品は存在していると信じているその姿。聞けば梅田さんは広告を考えるときに「なんでその仕事をしているんですか?」と担当者に入社動機まで聞くらしい。なぜこの会社を、あなたの人生をかけて手伝おうとしたんですか?と聞くらしい。商品広告より、商品にかける思いを広告している。だからきっと、伝わる。何より、コカ・コーラの社員さんにもこのコピーはとても嬉しかったと思うのです。コピーって受け取る人の感受性とか感性とかを信じて書くしかないから、伝わったときすごく嬉しいと思うのです。

 

岡田さんは、水が半分入ったコップの絵を映す。この絵を見て、半分しかない、ではなく半分も入っている!と思うこと。これがこの仕事の専門性であると。さらにここで終わらせない。半分”も”水が入っているからこそ、もっと長く走れるかもしれないし、そこからきれいな花が咲くかもしれない。とポジティブに変えていく。つまり、○○しかなくて、、、をポジティブに変えていくこと。もっと言うと、相手の頭の中の視点をポジティブに変えていくことが専門性だと話された。

以前、元電通の石川さんというコピーライターの方に「なんでコピーライターになったんですか?」っていう小学生みたいな質問をしてしまったんだけど、その答えがカッチョよくて素敵だなって思いまして。 「新聞学科で将来は記者を目指していた。でも、世の中の正義を暴くとか、勧善懲悪とか。どこか性悪説の考えな気がして自分には向いていないなと思った。そんな中コピーライターという職業を知った。いいところを見つけて前向きに言葉にする。ちょっといいよねって人に広める。性善説な感じが自分に合っていると、そのとき思った。」という話ととても近いと思った。

 

③今後どういう方に向かって行くのか
梅田さん「最先端&最前線(領域を広げる)」
最先端はデータマーケティング。会社や業界としては最先端に向かうべき。ただ個人ベースで見ると、広告で培った領域を広げて行くことができる。例えば自身が行っている猫の里親活動を例に挙げ、クライアントがいなくても自分の課題意識から、広告(的ソリューション)をしていい。そこに同時代性を考えると良い、と話されていた。

 

岡田さんは「合気道」のスライドを映して語る。なんだかんだ広告は相手がいた方がいいスポーツ。個の技を極める柔道剣道じゃない面白みがある。そのために危機感を持って変えなきゃいけないと思っている人たちに自ら会いにいくこと。現場を探しに行くこと。経営者に直接考えを伝えて、確かめるべきだと話されていた。

 

④最後のメッセージ

梅田さん「若者よもっとはみ出そう」。ここではない何処かへ行こう、ではない。どこかで得た力を使ってその領域を広げて行く。最近は「塗るべき塗り絵」を塗らずして、外の方に行こうとするもったいない印象。武器を持ってから、次の取り組みに行ける。何も持たないであの仕事やらせてください!は無理。職能を自覚し、展開する。本質的に価値を作る、見つける、同時代性を読む。正しく理解する。

 

以上。45分があっという間に過ぎていった。

世の中を少しでも良くすると信じて商品サービスを0から立ち上げる広告主の情熱と、それをどう広めようか価値の再定義や方向付けを行うアイデアマン揃いの広告会社と、コンテンツで惹きつけて届けてくれる群雄割拠戦国時代のメディアと、なにより忘れちゃいけない見る人の心を打つクリエイターと。業界の末端ではあるものの誇らしい業界にいると感じたし、もっともっともっと役に立ちたいと思う。

そりゃ今どきの若者だ、仕事楽しい!なんて手放しで言ってるやつは全く信用ならないし、僕も腐ってた社会人2年目なんかは今思えば同期のグループLINEを勝手に抜けたりもしたし、「やりたいことやろうぜ」「好きな人モノ͡コトには好きって言おうぜ」なんて昨今の空気感には実力もメンタルもついていけないし、なんなら告白する前から振られてるみたいなことばっかりだけど何の話だ、前を向いてやっていきたい。

聞いてください。さんはい

www.youtube.com

302

なんだか寝られずなんらか書きたい夜はスマホのメモを引っ張り出してくる。

そう僕は人から聞いた話でできている。帰り道に買い込んだ半額のお惣菜でできている。上司にご馳走になった焼肉でできている。その100分の1を後輩に焼肉を奢りながら生きている。水は高い所から流れる。流れる水は濁らず。万物は流転する。情報は回す。心を整える。生活は続く。

 

288 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

の続き。日経新聞のコラムや、街のフリーペーパーのちょっとしたインタビューを読むのが好きだ。読んでスマホのメモに寝かせる。たまに読み返してみて、あの時のそれとこの時のどれが紐づいて、すぐに理解できなかったことがようやく噛み砕けるようになる。そこで初めて自分のものになる。人に話せるようになる。いい話を聞いていい話を伝える大人になりたいとぼんやり考えていて、この何気ないメモは多分、”ライフワーク”と呼べるものにまでなっていってる気がしてる。

 

2015年夏~

 

AT&T アメリカ最大の通信会社。新卒数百名の中から能力など評価し、将来幹部になりそうなヤツリストを作成。30年後、50代になった彼らをリストと照らし合わせると、幹部の半分は予想通りリストに上がっていた。
ここで注目すべきは新卒時名前が挙がっていなかった幹部の半分。実は彼らには共通する20代の過ごし方の特徴が3つあった。
1.うるさ型上司
2.困難かつチャレンジングな仕事
3.ルーティンワークはしない

自分の20代はどうか。

 

小学3年生が作る俳句に衝撃、共感、嫉妬。
せんぷうき
あああああああ
おおおおお


「仕事でミスっちゃって凹んでるからあんたの失敗談聞かせろ。言うてみい。ほれ。」

って昔好きだった人からのLINEに心を揺さぶられる。

きっかけを探してるのさ、人はいつも。

 

小さな数字に本気になれるか。野球選手のホームラン数10本と11本は大きな違い。年収が変わる。2000本安打できるかどうかの場面で、いや1本くらい凡打してもいいっしょだと本気になれない。本気になれない環境は変える。組織が持つ評価基準を示してそこに本気にさせることしか上司にはできない。だから数字一つにこだわるし、死にものぐるいでその1打席にかけるわけで。いや、いいじゃないすか大の大人が。野球って9人じゃなくてもいいじゃないすか、は社会では通用しない。ルールがあってそこで戦って勝ち負けが出るということ。じゃあ勝つためには、、、。そこまでやっても負けることもある。だからリスクを回避する。先を見越す。数字で担保する。

 

なっぱいおめながらいんこをまじる。

 

ぼのぼのスナドリネコさんの名言。
ぼのぼの、生き物は、絶対、こまるんだよ。こまらない生き方なんか、絶対、ないんだよ。そしてこまるのは、絶対、おわるんだよ。どうだ、少しは安心してこまれるようになったか?
 

巨人→日ハムへ移籍した矢野選手
オフのグアムの自主トレ。若手がスパイクを履かずに練習靴で打撃練習をしていたことに猛激怒。プロじゃない。怪我の恐れもある。試合で結果を残すためにやっているのに練習靴練習気分でどうするのか。
マスコミにこう言って部屋を去った。早出特打ち、休日返上なんて書かないでくれ。あんなのは練習じゃない。
努力してるつもりでも努力になっていないことってけっこうある。勘違いしない。本番で結果を出すためにすべて。

 

とあるコピーライターの方に、なぜコピーライターになったんですか?
新聞記者を目指していた。上智の新聞学科で。でも知れば知るほど正義を暴くとか、真実を伝えるとか、悪く言えば性悪説の世界。向いてないなーと。
そこでコピーライターを知る。この商品っていいね。この人っていいよねっていう気持ちで仕事ができる。性善説の世界。自分には合うと思った。
同じ業界としてステキだと思う。まず疑うか、まず信じるか。


同級生いのちゃんの素朴ツイートシリーズが個人的にすごい好き。

”1週間帰省します。九州の皆さん、気にかけてくださいね”

”末っ子だからかわからんけど、熊本帰るたびに親戚家族みんな私がまだ7歳くらいだと思って接してくる。”

発見と共感に満ちた言葉、おみごとだなー。

 

内定者フォロー。学生時代ってそもそも不安、何になるのかどうなっちゃうのか。
何で助ける人になりたいかってこれちょっと真理なのかもしれない。何で人を幸せにしたいか。

 「一を聞き、十を知り、百を考え、千を伝え、万を動かす」
阿部広太郎さん電通コピーライター

 

20代の過ごし方。毎週土曜に飲むにしても50人会えるかどうか。
5分でもいいから会いたい人話したいことがあるか。惰性で誘ってないか。すごい人のすごい人に会うこと。人の集まるところ、物が動くお金が動く。目を背けない。ビビらない。野次馬根性。勘違いせず。ブレーキをかけず。

 

2015年は今思えば仕事に夢中になる覚悟を決める1年で、そんな中でお笑いサークル先輩からいきなりいただいたLINEに、焦るなよと言われた気がする。

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あのヨセケン木村さんがな
落語家になってもうた。

あん人が示してくれたんわ
君でいう三年後
俺でいう二年後
そこにまだ、
経歴手放しの選択肢があるということやねん。

自分で増やしてきたつもりの選択肢なんぞ、要らんのや。書類にしかならんや。

ほんまに血ぃ流れる選択肢は、これからやなくて、これまでにあってん。

前を向きすぎや。
目ん玉に騙されて
前、向きすぎてんねん。

せやろ?

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けどなんで関西弁だったんだろうか。

 

出張で浜松へ。見知らぬ土地の電車に揺られ、金沢特集の新聞を読む。
県民性ってあるなぁ。歴史ってあるよなぁ。
加賀百万石の前田家は本当は100万石以上持っていたらしいけど、軍隊ではなく文化芸能につぎ込んだそうな。名古屋は空襲にやられたが、金沢は400年の歴史が折り重なっている。「細い雪道を譲る」その言葉の美しさ。日常のこととして芸に関心が高く普段から美術館博物館に市井の人が行っている。自分には金沢がちょうどいいと思う人も多かろう。

 

足伸ばしてジャズバーベースライン@名古屋へ、最高
生よりシャンディガガフ。山崎or角ハイボール
お酒を飲むところだ酔っ払おうじゃない。
ご飯はソーセージ?ピスタチオ?生ハム?ピッツァはがっつり、アヒージョとかいいね。

太平洋戦争中は禁令や自主規制などでジャズは鳴りを潜めたが、学生や軍人の中でも密かにレコードを聴いて楽しむ者も多かった。特攻隊員の川柳に「アメリカと戦ふ奴がジャズを聞き」「ジャズ恋し早く平和が来ればよい」などと遺されていることからも分かる。

 

叔父さんが余命レベル。胸が痛い。言葉が出ない。今ある命を大切に。

 

日経より。バッタハンバーグというコラム。
即席麺に昆虫が、というクレームの、その麺にはエビが入っていて、どちらも節足動物なのになぁ。近い将来虫を食わなきゃ生き延びられない食糧難。考え方を変える必要。

 

電動歯ブラシ3ヶ月に一度ヘッド交換

ハイパーウルトラベリーしんどいでも前に進んでる。止まるなよ。これからだぜ、人と比べない。自分の仕事を。

 

27時間テレビの本気がすべってた中で、本気ってなんだろう。
もっと仕事に自分が入る意味とか価値を出さないと。人の役に立ちたい。売り上げたいではなく役に立ちたい。


こじらせまくってるお笑いサークル先輩の話
話の途中盛り上がらないことがわかると突然「愛してるぜ」「いや、だから愛してるぜって」で話を切り上げる。あるいは「怖い話持ってない?」ってすさまじい。わらう。

 

先輩、有無を言わさずロジックで叩きのめす。それが仕事をする上でみんなやりやすくなる。そのためにNOを言わせない提案をする。交渉の生々しさ。

 

エスカレーターの非常停止ボタンの位置、子どもに押してくださいと言っているようなもん。

 

実家の机まわり大掃除。ちらつく当時の彼女と、何一つ勉強してなかった高校時代。努力をしないと。いつまで中学の財産で生きているのだろう。本を読むとか新聞を読むとか社会的常識を掴む。

予餞会。山本先生のお言葉(うろ覚え)。余裕を見せつける会なのだと。まだ大丈夫、これからでしょ、余裕だぜってのを餞としてやる。どこもやらなくなった。ただクマタカは違う。もちろん二次の配点が高い大学志望ということもある。ただ全校生徒で余裕を見せつける。大丈夫であると言ってみる。だから大いに笑うし、先生たちが結構ガチで笑いを取りに来る。おもしろい学校だったと思う。テストの点なんかは本当にクラス平均の半分でうんこちんちんだったけど、今改めて頑張んなくっちゃ!

 

2015年6月~2015年8月の頭の中のこと。

301

今年もまた3月1日が来て就職活動が始まった。

 

今年もまたと書いてみて気づく、そういや僕らの時は12月1日からだったし時の流れは早い。つまりまる4年、ガクセイの代も被っていない後輩までも社会人になってきてロケット鉛筆。伝わるか分かんないけど、そのまま真上に押し出されても立ちはだかる先輩鉛筆の壁に、なんとか斜め上を探しながら押されて伸びるそんな春。隠してても滲み出るのが個性だとようやく気付いて来たところ。同じ黒鉛筆に見えて、濃さや太さで違いを出していけたらと思う。

 

3月1日の日経朝刊、就活特集の川村元気さんの言葉が良かった。著書『仕事。』の中で谷川俊太郎さんと対談されていて、谷川さんが言う「人類全体の無意識の集合体である"集合的無意識"にアクセスしたい」に共感したという。

みんな感じていても言葉にしない感情、気分を物語にしたい。これとても重要。『世界から猫が消えたなら』で本屋大賞を受賞された縁で各地の本屋を回っていると、お金持ちになる本があまりに多いことに気づいた。そこから、宝くじが当たった男のストーリー『億男』が生まれた。お金を考えていくと、同じように人間にコントロールできないことに気付く。それは死、そして恋愛。周りを見渡せば今みんなラブレスの時代、付き合ってないことに気づき恋愛小説『四月になれば彼女は』を執筆した。

 

川村元気さんはこうも話す。
自分のことしか考えられない、コスパ意識しかない人間が多い。ただ、ブレークスルーはコスパからは生まれない。何にお金を使ってますか?本を買わない人は本の編集はできない。映画館で見ない人は映画を作れない。そこの気分、気持ちをわかってない。

これ、就活生向けのインタビューとはいえとても重要。時代の風と深く呼吸し、言葉の先にいる人を思い至る。コピーライターのレジェンドの皆さんがとても優しいのと関係している。

 

「案外みんなこういうの卒業してくけどよく続けてるよな」とこないだ飲んだ時、このブログについて親友に言われる。生きてる証がないと不安だったりもするし、アウトプットがあるからインプットしようとしたりするし、自分の中での位置付けもだいぶ定まって来た気がする。

無意識の集合体にアクセスする。

可愛いなぁと思っていた人に最近春が来たと聞いて、なんでだかちょっとがっかりしちゃうのとか、何を食べるかどこで食うかより誰と食べるかが1億倍重要だなって高校の友人と馬鹿笑いするのとか、感情の画素数を上げて生きたい。

大学4年の8月〜社会人1年目の9月まで。101~200をまとめとく。

 

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お笑いサークルだったら誰もきっと「やってて楽しかったネタ」があるはず。コンテンツメーカーに憧れるもののカイシャのアイデア会議みたいなものの打率はさっぱりで。だからこそ新しいことをやる人はとにかくすごい。

 

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就活で木っ端微塵になりつつある頃にようやく気づく自分の原体験と興味。デジモンアドベンチャーが好きだった。その気持ちは今も一生も変わらないと思う。

 

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どこで、世の中に、出るか。就活も終わって内定者懇親会である意味ちゃんとビビらされて、不安しかないあの頃じゃないとこんなの書けない。

 

 

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社会人になる前の最後の夏休み。実家の引き出しから出てくるもらった自分の個性。おもしろいやつはおもしろいと言われて育つし、おもしろいと言われたやつはおもしろくあろうとして、おもしろくなっていく。ニワトリ卵じゃないけれど、そういうことがきっとあると思う。小4の思い出、貴重な原体験。

 

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ゼミの友だちは今でも集まるぐらいナカヨシなんだけど、北海道へのゼミ合宿もまた楽しくて、そこからaikoを聞くようになった。この北海道の半年後、ゼミの同級生と付き合うことになるわけで、思えばこの時から意識していたのかもしれない。

 

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度々登場してくれる高校の友人「神様」ナカシマさんと「リアリスト」タニムラ君とのすてきな三にんぐみ。11月に神様が式を挙げるそうで予定を立てねば。そろそろ連絡があってもいい頃だけど、10月神無月、神々の一人として出雲大社に招集されるだろうからきっとバタついてるのかもしれないな。

 

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大学4年はとことん原体験を追及していたらしい。後から振り返って有用だったと思う”暇”である。団地で過ごした7年間がコミュニケーションしたがり人間の僕を作った。ピンポンを押さずとも遊びに来てくれる友達はすごく有難いのだ。卒論のテーマも団地で生まれるコミュニケーションみたいなやつにした。

 

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同じく好きなこと。趣味グラビア鑑賞。

 

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お老成な餓鬼だった小6の思い出。お悩み係を立ち上げて1日で解散したお話。

 

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「面白い建物とか見るだけで単位もらえるよー」ってサークルの先輩に唆されて門を叩いたゼミのおかげで建物を眺めることが好きになった。お上りさんのミーハーさんは今、東京の外回り営業マンになってあちこち行ける役得さを感じている。

 

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そしてたまにこういう不安が押し寄せてくる。追い払うように書く。何にも貢献してない気がして、自分の成長を感じるシーンも少なく、楽しかったけど、悔いはないけどこのあたり、学生時代には戻りたくないと思う理由かもしれない。

 

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そうかと思えば、誕生日おめでとうにシンプルに舞い上がっている。時間があると内へ内へとなってしまう悪い癖。外へ外へと向かわせるのは出会いだったり経験だったり新しさだったり。自分が見えなくなるときは、世のため人のために生きておけば間違いない。

 

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この、歌舞伎と落語の話が好きで人生観にもなっている。

業の肯定。ダメなことを受け入れること。間違いを許すこと。ツッコミは指摘だけじゃなく、赦しでもあると思う。くそみたいな合コンのくそみたいな女の子のくそみたいなボケでも絶対無視はしないと決めている。

 

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シャカイ人1年目の目標を決めた2014年の1月、ずばり「語ってもらう」。

いや、ホントは僕〇〇なんです~とか、こういうことが得意なんであっちをやらせてください!とかきっと言いたくなる。でもね、人から思われる自分がホントの自分だ。語るな、語ってもらえ。と言い聞かせていた。今、1年目の子と話すと「ホントはもっとできるんですが、」と言いたげで、違う違うぞ語ってもらえ、と伝える。ブランドとは、約束のことで、まずブランドを作って行かなければならない。

 

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実家のブラックジャック単行本17巻から個人的神7を選んでみた。暇人の為せる業。

 

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大島優子は卒論なんて書かなくても卒業できるんだって羨ましがりながら、卒論発表で学んだことをまとめてみた。案外読みやすい。

 

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上の117じゃないけど、面白い側面を覚えてくれた母のおかげで自分がある。覚えていてくれるのは、愛だ。だから僕はブログを書く。

 

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2010年の6月、飯田君ちで集まって見たワールドカップで、初めてサッカー観戦が楽しいと思えた。それを思い出しながらシャカイ人1年目の開幕前に書いたらしい。気づけば今年もワールドカップで、ブブゼラとか、飯田君ちの前の公園とか思い出しながら観るんだと思う。

 

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あっという間に社会人1年目の9月。いつの間にかはてなブログへ移行してきてちょうど200。このあたりからSNSに投稿するようになったのでソトヅラを整えていることが分かる。1年目の頃は、エネルギーをどこから供給しようかってのが難しくて、ゆかりの人に会って、自分で自分を前向きにさせてたんだと察する。

 

 

最後に、大学4年の僕を何度も励ましてくれた言葉を書いて終わる。

1行ポエムツイッタラー(@1linepoet)というアカウントの投稿で、普段はすごくくだらない笑いを届けてくれるんだけど、簡単な言葉の羅列なのに受け取った読後感がものすごく心地いい。頑張れ!負けるな!応援してるよ!好きだよ!より伝わるこの言葉を、今でもたまに思い出して読み返して深く吸い込んで反芻する。

 

「大丈夫。いつでも十分に壊れる。壊れても十分に直る。呼吸するように産む、螺旋を描いてのぼる。」