心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2013-04-12 03:12:42 

 

小6の3学期 理科

もう課程終了したから班作って自由に何か研究しましょうの時間

土日で研究、月曜発表ねー

 

町の草花を集める系女子、校内の木を図表にまとめる系女子、塩を水に溶かす系女子

 

男はそりゃ冒険さ!

 

僕らの班4人も冒険だー!って

川でなぞのミカクニンセイメイタイを捕まえると銘打って旅に出た。

 

土曜友達が観察セットを買った。

日曜チャリでいざ最寄り川の白川へ。

 

 

 

 

 

あそんだ。

延々と葉っぱちぎって川に投げた。

 

なんか適当に水すくってビンに入れて終わった。

ミカクニンセイメイタイが、微生物研究に変わった。

 

が、観察セットは微生物には対応してなくて何も見えなかった。

すくった水に5ミリくらいのタニシがいて4人でこいつをミカクニンにしたてあげようと決めた。

なんかここが顔に見えるからこいつはミカクニンだ。くらいのクソさだった。

 

 

月曜一応早く集まって学校の顕微鏡で見てみたけど

レンズを水につけてしまいぼやけがつきまとって終わった。

発表が始まった。

 

えー我々は白川でミカクニンセイメイタイを見つけた。一見ただのタニシだが、この拡大図を見て欲しい。そうここ、この部分。なんと顔があるのだ。

なんて、無理やり顔を書いたタニシ的なやつをでかでかと書いたポスターを見せた。

 

ざわざわと聞こえる「いや、ただのタニシじゃね」の言葉

 

絶対怒られると思った。直前の木をまとめた図表がすばらしすぎた。

 

 

案の定先生は呆れながらも、聞いてくれた

「図鑑とか調べたの?」

「はい、見たんすけど載ってなくて」見てはいない。

「そうか。これは本当に顔なの?」

「はい!そうなんです!びっくりしました!」顔ではない。

 

「ふーむ、おもしろいね」

 

!!!!!

 

しかし、先生はおもしろいって言ってくれた。これ茶化しじゃなくけっこう真面目な感じで

 

「図鑑にも載ってないなら、この顔つきタニシ的なやつは本当に未確認生命体なのかもしれないね。すごい発見だね。こんな風に世の中にはまだまだ知られてないものがたくさんある。好奇心を忘れないで。中学生になっても…」

 

すごくいい話にフォローされた。

 

授業後

「これはみんなの発見だから君達の班が名前をつけて発表できるんだよ」とまで言ってくれた。

 

 

 

 

 

 

タニオと名付けた。

 

タニオは汚い水の中で鼻くそみたいにして死んだ。

というか元より動かなかったから今思うとただの小石かゴミだったのかもしれない。