心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2013-06-13 14:02:46 

 

親父に感謝することの1つ

「お前の書く絵はおもしろくて好きだ」

と言ってくれたこと。

 

めちゃくちゃ器用で

絵でも画でも地図なんかも上手いし

釣り糸のほつれを黙々とほどくような親父に比べて

 

飽きっぽくて面倒くさがりな僕の絵を

ホメてノバしてくれた。

 

おかげで、小と中、一回ずつ入選した。

 

小はオオサンショウウオを描いた。

紙半分の、オオサンショウウオ

残り半分の、背景一色で

おーわりっ

 

したら親父から、

描けるのに手を抜くなと、

親ばかの子どもコントロール法。

 

そんな背景緑一色のところにオオサンショウウオがいるか!

宙に、浮いてるじゃないか!

一匹で、浮いてるじゃないか!

 

お叱り型アドバイスを受け

一度描いた上から岩をごろごろ転がしたら

自分でも思えるくらいよくなった。

 

中は年金ポスター。

人が人を支えてるベタベタな構図なんだけど

「こいつらの顔がいい」とほめてくれた。

 

ただ怖い目は好きじゃないから目をぐりぐりにしただけだけど

賞が取れたからどうやらおじさん好みらしい。

 

 

風景は描く量が多いから嫌いという単純。

似顔絵は好き、ちょっとだけ自信がある

 

不細工に書いて悪意を満ち満ちさせる。

目の位置がおかしかったり、髪がなかったり、楽しい。

 

絵はそのときの精神を表すらしい。

大学何年だったか

アルツハイマーになった画家の自画像の変遷を見て

ぐちゃぐちゃになっていく正直さが、よかった。

 

 

時間があるから、

とびきり不細工を描いてみようかしら。

 

もうすぐ父の日だしな。