2013-06-26 01:23:29
「引っくり返す」
「爪跡を残す」
地元の言葉で「まぜくる」
ちょっと違うけど、入れとこう「人を食う」
盛り上げるためのキーワードかもしれない。
勝ち負けより、どうドラマチックにするか、考えるというのが前回のテーマ。
それを受け Self-handicapping という言葉を思い出した。
要するに、テスト前の「全然勉強してねーわー」である。
そう言っておけば、
もし点数が悪くても、だって勉強してないもん、で済む。
点数が良ければ、勉強してないのに俺天才だわ、となる。
心理学的には、予防線で自己を守ることと、成功したとき、自己愛を高めることが目的らしい。
無意識で使っている分には気をつけろよ、と。
勝ち負けに本気にならない人間はこれもあると、自分で自覚している。
僕の高校にも多かった。しかし彼らは少し次元が違った。
テスト前の「全然勉強してねーわー」に始まり、みんな平均点以上をかっさらう。
そのとき、真顔で、足りなかった、という。
彼らにしてみれば、本当に勉強時間が足りずに、目標に届かなかったのだ。
勉強してない→いい点→ドラマチック、ではなく
勉強してない→いい点→もっともっと、なのだ。
イヤミのない可能性集団に、僕は感動したことを覚えている。
結果、僕の学年は、全国の公立高校で一番医学部を輩出した。
そういうドラマチックだった。
我々文系は、少なくとも僕は、どうしようもないお荷物で
偏差値で言えば高校から10以上離れた大学に通っている。
果たして誰が盛り上がったのだろうか。
三谷氏のユーモアにくすぐられたあとで
若いうちに勝ちグセをつけたいなとも思った。
やるからには、勝つ。
負けるからには…。