2013-06-27 01:01:15
尊敬する太田光さん。が嫌っていたからという、いかにもIQの低い理由で
私も、三谷幸喜さんを嫌っていた時期がある。(というのは置いといて。)
三谷幸喜のエッセイ集『オンリー・ミー 私だけを』を読んだ。
そういえば、
私の母は三谷作品に触れると毎回
「おもしろい」ではなく、「おかしい」を、使っていた。
なんとなく、それが分かった気がする。
と書き出して、はや4時間。
小田和正ばりに、言葉にできない。
なぜか、がわからない。
自分の中で生まれる諸説を
書いてはバックスペース書いてはバックスペース
完全に参った。
いや思い切って書くぞ負けるな突き進め。
私が思ったのは
三谷さんは、芸人さんではない、ということだ!
…いや、こんなことを言っても何の前進にもならないことは自分が一番分かっている。
なんと言うか
人柄が滲み出しているのだ!
…うん、そりゃエッセイだから当たり前だな、分かっておる、言うでない。
おかしい、とは即ち、異であり、変なのだ!
…はいそうです、その通りです、異であり、変であるなら、これだけ日常に共感を得られません。ただでさえ、脚本家という特殊な職業にただの一般人が共感することすら難しいのに、そのハンデをものともしませんでした。僕なんか共感しすぎて、読みながらこいつ俺だ!とすら思ってしまいました。
だんだん母親に苛立ちを覚えてきた。
彼女は、何を以って、面白いではなく可笑しいをチョイスしたというのか。
絶対に何も考えちゃいない。私には分かる、母はそういう人間だ。
一エッセイストとして
・時事ネタは扱わない。
・教訓めいた話はしない。(自分はそんな大した人間ではないから。)
という知恵を学ばせていただいた。
しかし、あれだけ、腹をくすぐられた楽しい娯楽の時間が、それだけの収穫しかないのは、寂しすぎる。
散々人を楽しませておいて、そっから何も、盗ませてくれないじゃないか!
やはり私は、三谷幸喜が、嫌いだ。
こういうタイプの書評でも、いいでしょうよ。