心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2013-06-28 01:57:17 

 

前回の続きである。

 

ゆとりだとか、さとりだとか。

5月病だとか、

Student apathyだとか。

動機付け理論の教科書も押入から呼び寄せた。

 

調べたし、先人の話もたくさん聞いた。

それでも、

言い得ない恐怖は消えず。

 

学生ってなんだよ。

世間の学生は本当に、人生の夏休みを送っているのだろうか。

イマガイチバンタノシー!のか?本当に?おいお前さん。

 

人生2度目のモンモンだ。

前回のモンモンは、いっそ僕は下半身にノウミソがあるのではないか、というモンモンだったから

ひとまず、健全な大人になったのかな。

 

 

そんなとき、人生の、タイミング。

僕は、この、重松清さんの『その日のまえに』を一生忘れないだろう。

 

生死をテーマにした作品多かれど、

これだけ、心臓に、文字が焼きついた、作品はないだろう。

 

短編集。

『朝日の当たる家』という作品で

からからになったはずの、僕の内側から、溢れ出し流れ出し、震えた。

大袈裟になってしまうのは、ほっといてくれ。幾分浅めに作られている。

僕は、はっきり、感動したのだ。

 

生まれることは、すごい。

形のなかったものから、人が、できるのだから。

死ぬことは、すごい。

形があるものから、人が、なくなるのだから。

 

でも、続けることも、すごいのだ。

生きているんだから。

生きているんだから。

 

そう、言ってくれた。

言い張って、言い切って、くれた。

 

 

全然関係ないのに、その一文、頭の中の、明石家さんまが笑った。

 

一喜一憂でいい。

続けることも、すごいこと。

生きているんだから。