2013-07-17 00:03:39
『卒業ホームラン-自選短編集・男子編』重松清
教科書だったか、塾のテキストだったか
『さかあがりの神様』も収録されていて、あっども、お久しぶりです
受験勉強として重松清を読み漁っていた友人もいたほどで
相応しい、適当な、心情描写
通り過ぎた、オトナ、が書く
コドモの心中中心の作品群。
調べりゃ教育学の出らしく、納得。
何か文章書かせると、その人のバックボーンが、どんなに上手に隠れても、なわけで
就活で、学部や卒論をわりかし根掘って葉掘って聞かれたのもなんとなくなっとく。
今こうして僕は日記と小噺のまんなかを書いていて
そこには僕の目や皮膚など五感が出ちゃうわけで(ときたま六感も)。
かわいらしい子どものマチガイや些細な仕草だけでなく
離婚や死を通して気づいたり大人になってったりする姿まで
サボらず丁寧に書き表す点を、重松ワールドと言うのでしょう。
あのころ、コドモの僕はどこまでオトナを見抜いていたんだろうか。
先生、あの子ばっかひいきしてる!
なんていう女子の風評に踊らされ
直接抗議するポジションを任されたときは
こりゃ大役だとカンチガイして誇り喜んでいた、そんなもんだよ所詮。
うん、女の子の方がオトナだったもんな
そりゃ、見抜けんわな。