心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2013-12-09 23:41:59 

 

元々好きだったけど、コピーにハマった。

システムがオオギリだもん、そりゃ楽しいよ。

 

最近の読書によって学んだコピー史。

売り手目線(60,70's)→買い手目線(80's)→売り手目線(90's)らしい。

 

売り手目線とは、具体、シンプル、端的。新商品や新サービスをストレートに訴えた。

「うまい、安い、早い」吉野家

「目のつけどころが、シャープでしょ。」シャープ

など。

 

買い手目線とは、抽象、汎用、詩的。共感を最大の武器に消費者の生活に近づいた。

おいしい生活。」西武百貨店

「恋は、遠い日の花火ではない。」サントリー・オールド

など。

 

社会に出る前に、自分が知らない、糸井さん、仲畑さんの時代を少しでも知られてよかった。

なんせ「おいしい生活。」が世に与えた影響ってとてつもないらしい。

 

 

また、キャッチコピーの短さの理由も学んだ。

理由その1、誰も広告なんぞ興味ない。

さぁ広告を見るぞ!ってCMや新聞の下を読むかいな。

理由その2、流通力。

「あれ見た?」「あぁ○○の○○ね。」口コミを侮るべからず。

 

他にも、

みなが口に出したい想いを言ってあげるのではなく、言わせてあげること。

など脳ミソにしわつけてメモ。

 

そんなこと意識しながら見ると今なら、有吉さんのマイナビ

「やるしかないから、やるしかない。」

はいい言葉だな。

シンプルで、使いやすい。続く文章を読めば、実はネガティブでないこともわかる。

 

今年の流行語だって、4つ全部とっても言いやすい。

そのつもりなくても、「いつやろっかなー」とか「くっそー今に見てろよ」が引き金になる。

スリコミって思ってるよりずっと強力。

 

 

なんやtwitterで検索かければ何かしらコピーが見つかる時代さかい、みんな上手いこと言いたいねやんな。

But 課題解決 or 言葉遊びのオナニー

そこらへんが、一般人とプロのコピーライターとの違いである。

コピーは文学じゃない。綺麗で上手いこと言えたらよしじゃない。

 

例えば「#失恋を肯定するコピー」

綺麗なこと言ってても肝心の肯定が響かない。振られた直後の、俺の目は確かだぜ。

何より僕が、しかも低次元の、言葉遊びオナニストのこんこんちきだから、書いちゃう気持ちが分かる。

食ってはいけないってだけさ。趣味ならいいべさ。

今なら、僕なら、なんて書くかな。

 

「なんだ、8月10日って、ただの8月10日じゃないか。」

 

記念日押しはあまりに個人的すぎる。

 

「あの子キレイだったな。あの僕カッコよかったな。」

 

失恋すると自己肯定感が大きく損なわれるようで。

この辺にしておこう。

もう十分ヤケドはしている。