心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2014-02-12 00:00:53 

 

「年々だめになってきている」

 

と、僕を評した母。

的確すぎて、苦い笑い。

 

家探し、引越しのお手伝いに母、上京。

母は勇んで物件回り、僕はとなりで縮こまる~♪

記録的豪雪の中、決めた家は、結局母が一番最初に良いんじゃないかと言った物件で、

見る目の確かさを見せ付けられた。

 

年々だめになってきている、というのはごもっとも。

中3が最も偏差値高かったような。

バイトも続かなくなっているよな。

金のかかる子であったから、なんとか、恩返ししたいところである。

 

 

子どもから見ても、オモシロイ人だ。

語られるエピソードトークはしっかりフリが効いていて、あと、引き出しが多い。

そんで、僕のオモシロイ話を実によくよく覚えてくれている。

 

イカを詰まらせみんなが心配する中、飲み込んだ後の第一声で「美味しい~」と言った僕。

アメリカで、迷子になったかと思えば、親父と背格好の似た外人と手を繋いでいた僕。

いつの間にか1人で近所のスーパーに行って、かごに大根を入れていた僕。

ロンドンで時差ボケにやられてご飯の度に「これ何ごはん?」と聞いていた僕。

果物の缶詰の汁をずっと味噌汁と呼び「味噌汁飲んでいい?」と聞いていた僕。

 

あんまり書くとキモチ悪いけど、

これらの話は、何回も聞かされ、何回も思い出し笑いをもらった。

 

 

覚えていてくれることが、愛だと思う。

 

 

本人すら覚えていないちょっとこぼした話。

あの日あの時、あの街あの人。

ツイッターだかに「預ける」のではなく、

「引き出し」て、僕もいつか子どもに伝えてあげたい、

 

そんな、あんな、話。