心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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すれ違う小学生の数人が「お前あいつのこと好きすぎるよなー」って言って行ってった。好きにもすぎるって状態があったなーって思いながら、勝手に照れて24の夏が行ってった。

 

食べるにしても、寝るにしても、この年になると「過ぎる」はこたえる。過ぎたるはなおてんてんてんを思い出すけど、好きすぎて辛くなるくらいなら、いっそ好きにならなきゃよかったみたいなことなんでしょうか。今夜も月がきれいです、よね、ですよね?よかったー。

 

Negiccoを好きすぎるようになって1年ちょっと経った。

何回でも説明できるそのきっかけはやついフェス2015で、初めましてなのになんでだか前から2列目くらい、今にして思えば新規ファンに優しいでおなじみNegiオタさんのおかげだったのかも。絶好の位置でたしか1曲目「ネガティヴ・ガールズ」の振り付けのあのキャッチーさと真似しやすさに一瞬で心奪われた。雰囲気がそうさせるのか恥ずかしくもなく「自由に」で一緒に踊るのが楽しかった。「二人の遊戯」にアイドルとは思えないカッコよさを感じた。

 

消費者金融に借金してでもDJセットを買い、作業用BGMを僕らに提供してくれるヒッピーみたいな先輩がいて、彼の作るアイドルリミックスとリカルデントで僕は卒論を乗り切ったわけなんだけど、そのリミックスをかけて30分、リカルデントの味が少しなくなりかける頃に流れる「さよならMUSIC 忘れじSONG」 というあの一節が、目の前の女の子3人からも聞こえてきた時、ごんお前だったのかと兵十もびっくりのアハ体験。感動した。あんなに感情をくすぐる一曲がカップリングって聞いてびっくりしたし、ヒッピーさんは何でも聞いてんだなって感動した。一発ではまった。僕は下手に位置していたので、かえぽにめろめろになった。これがセンターだったらなおちゃんに、上手だったらぽんちゃに、同じようにめろめろだったと思う。

今の時代便利なもんで、帰って早速情報収集。僕が気付かなかっただけで、13年アイドルやっている新潟在住のお嬢さんたちの画像を保存しはじめフォローしはじめ、お写真もライブ情報も流れはじめ。初めてのTIFもそりゃいくわけ。握手もそりゃ並ぶわけ。何を話そう。やついフェスすごい良かったです。可愛かったです。えーはい、大好きです。いぇい。

 

1デシベルも言葉を発せなかった。

3人の人柄が素晴らしいあまりついつい話が止まらず列が進まないことで有名なNegiccoの握手会に僕チョーキンチョー。

かえぽにもなおちゃんにもぽんちゃにも「あ、えっと、あ、あ、あ。おう、えん、してま、す。」って。間近で見るお三方はきらきらしているのにとんでもなく気さくで多分いろいろ聞いてくれたと思うんだけど、逃げるように離れた。なんでお前サイドがキンチョーしてんだよって話。ここだけの話その昔、上京したて好奇心と性への憧れがピークだった状況で、ふらついてた秋葉原でアダルティーヴィデオ女優さんのサイン会に並んじゃった時には全然へいへいとしていたのに。恋は盲目、好きは障害。口八丁のアイデンティティをさらに粉々にするのは、普通のおっちゃんなのにメンバーから笑いを取る他のファンで。ドリカムもがっかり、悔しいむなしい大好き。

 

アイドルアカウントを立ち上げた。

いや、正確に言うとシューカツの時、意識高い系をフォローするためだけに作ったアカウントをアイドルさん用に一新。アイドルへ、意識高い系。

それから毎日SNSの向こう岸へ、君に届け。同じく1デシベルも発してはいないんだけど、かわいいとか最高とか、頑張ってとかありがとうとか。気持ち悪いけど、楽しくて。かえぽのTwitterがとても好きで、発見があったり、まっすぐ変だったり、心を掴まれた。

おはようと呟くだけで300人くらいが☆を押すような大人気アイドルへ、埋もれないように言葉を考えるのが楽しい。みなさんがかわいいと送る中、とびきりだな!みたいな。あなたの存在が日々嬉しいです!みたいな。そりゃふぁぼるわって感じです!みたいなどこか違和感のあるメッセージングを。念のためもっかい言っとくと、気持ち悪いけど、楽しいのです。

たまにお気に入りにされるととっても嬉しくて。ハードスケジュールを見て、大変だけど頑張って!とか、「ぽんちゃのツイートから感じられる、10年以上アイドルの前線でばりばりやってるのにまだ垢抜けない、逆に言えばどこまでも尽きない向上心みたいなの、だいすきです。どうぞそのままで!」みたいな呟きをお気に入ってくれると、本当に嬉しい。こっちもそっちも嬉しいが、たくさん溢れるすごい時代。劇団ひとりさんの処女作のアイドルの話にとても共感する。付き合いたいとかじゃないんです。友だちとして好きってヒョウゲンがあるように、アイドルとして好きってヒョウゲンもあると思っていて。いつも笑顔できらきらしていてくれればそれだけでいいっていう、そういう、ただただ腰の低めな、あれです。

 

そんなこんなで1年が経ち、リベンジのTIF。ぽんちゃはものすごくお洒落で絵になる人でinstgramで勝手にときめかせていただいているし、なおちゃんは本当に純真で最近の体調不良大丈夫?まっすぐな歌声がすごく好きですとか、かえぽに関しては好きとか感謝とかいろいろな想いが溢れちゃって整理が大変だぜなんて、なんて話そうかと言葉と想いを頭でメモして。あと、保険のために少しのずるを。お気に入りのTシャツのキャラクターをアイコンにしてるんだけど、そのTシャツを着ていった。あわよくば、このアイコンからいつも好き好き言わせてもらってますと、あわよくば、伝えようと。胸に描かれた鬼太郎にラブレターを渡してもらう。

いざ、握手。アイドルファンのステップの一つ。いざ、認知。

 

最初のぽんちゃがまず、話してたら気づいてくれて「えー!これあれ君だったのか!どこかで見たことあると思った!」ってびっくり&喜んでくださった。もうこれだけで、笑顔で死ねる。なおちゃんは正直すごくあっさり終ってしまい、まだまだだなって少し落ち着いた。笑

そんでもって一番の憧れかえぽさん。同い年で大学を出て、と相当親近感。講義レポートに追われながら売れ始めて忙しくなってた頃の動画を見たりして、あとよくアイドル向いてないんじゃないかって悩んでる姿を見ていて、ちっぽけだけど伝えたい想いを伝え続けた1年間を思い出した。

以下、旦那こんな感じでしたよと五感に焼き付いております。

 

僕「いつもこのアイコンでTwitterやってまして」

かえぽ「えっ、あ!見たことある!いつもリプくれるよね」

僕「はい、好きとか頑張ってとか勝手にすいません」

か「ありがとう~」

僕「かえぽ推しなんです!」

か「えー!!!(世界一可愛いあの笑顔&握ってくださる手が強くなって)」

僕「これからも頑張ってください!大好きです!」

か「ありがとう~(宇宙一可愛いあの笑顔)」

僕「ずっと応援してます!」

か「またTwitterで!」 

 

 

か、

完璧。。。

 

天使。。。

 

あのですね、アイドルの方からまたTwitterで!って言われるこのドキドキ感伝わってます? 

ほっぺたTIFの会場に落っことしちゃった気がした。顔がとろけ目がなくなるくらい笑顔になっちゃったと思う。感動した。報われた気がした。誰が見てるかもわからないSNSの向こう岸へ送り続けて初めて認知してもらえた。Negiccoファンでよかったと心底思う。

ステージは2つとも見て、ポテリッチのやつではNao☆ちゃんがネガティヴ・ガールズをポテリッチ〜私ポテリッチ〜きっとポテリッチ〜みんなポテリッチッチッチッチッチッチッって歌ってて、この人天才だなって笑った。

 

好きが、過ぎて、たとえ辛くなるんだとしても、

Negiccoを好き過ぎる今はとっても楽しくて、

「お前かえぽのこと好きすぎるよなー」ってどうぞ冷やかしてください。

よせやいって、やめろいって、幸せな顔してると思います。