心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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お姉ちゃんが結婚した!

やったぜ、やりよったぜ、やっとだぜ、やらかしたぜ、やってくれたぜ、やれやれだぜ。おめでとう。ありがとう。本当に。本当に。

 

シャカイ人らしく結果から先に伝えてみた。

多幸感って言葉の消費、それでも。時間とお金と先方が許すなら赤の他人のでも出たいくらい結婚式が楽しくて嬉しくて良かったです。あんな幸せなことはない。お先真っ白、一寸先は光。

いいもん見させてもらいました。お先に勉強させていただきました。

誰が泣くかダービーはなんと主演姉がぶっちぎり。式場のドアが開いて出走の合図。親父と腕を組み歩く姉のボロ泣きの美しさ。わりと小さい頃から自慢の姉だったんだけど自信が確信に(ry。お互いの第一印象は?ってこっぱずかしい質問に旦那さん「ばっ!かわいか~!」ってこれまたこっぱずかしい人だなと思いつつ、でしょでしょって思っちゃう姉バカ弟。ん?姉への弟バカ。小中は姉のおかげで「あそこん家はしっかり者」のブランドが出来上がっていて。子育て上手って母が言われてて、その褒め方、息子も娘も母まで喜ばせる三方良しだなってにやける。アーメンというのはソウナリマスヨウニというイミです。って神父に教わる結婚式。

 

「姉の人生の最初の劇的な変化は僕の誕生でした。」

ってたまに届く田舎からの仕送りに混ざって母からのお手紙。披露宴用に司会者から頼まれて、昔のエピソードをあさって実感したらしい。

初めてのしかも気難しい子育てに奮闘する両親を途方に暮れさせた姉ちゃんが、僕が生まれたことによって「お姉ちゃん」という最強のアイデンティティを手に入れたこと。母から叱られても、僕だけは絶対に自分の味方だって、強くたくましく大きく変身できたとのこと。こっちからしたらおもちゃで奴隷でいい迷惑だったけど、幼少期の写真、爆笑する姉と不安そうな僕の表情が今は、わらけてくる。

例えばモーニング娘。の下敷きを使っていたり、あずきちゃんで乙女心を学んだり、女の人だっておならをするって知ったり、僕自身が姉に影響されまくってるわけなんだけど、なんと僕の存在も姉に一番大きな影響を与えていたらしい。存在の全肯定。果てしない愛。人生で初めてたった1日「新婦の弟」という肩書き。お色直しのエスコートを任命され一緒に歩く姉弟のフシギ。家族のキセキ。

 

育ってきた環境が違うから好き嫌いはイナメナイ。それでも、こちらもそちらも全力で愛を受けこの日を迎え、ここから1つの家族になる。大変なこともあると思うんだ。いや私んちではこうだったって。いやここだけは譲れないって。そりゃ2人は別人で、言ったら何もかもが違うからさ。でもそれもきっとここまでの愛なんだし、これからの愛はこれから一緒に2人で作っていけばいいよねきっと。そうであればいい。ケッコンってすげぇんだから。そうなりますように。アーメン。

思えばただでさえ地震とか噴火とか忘れられない1年だ。ねえねえ泣かせたらただじゃおかねぇからなって、心の中で古波蔵恵達/山田孝之が言っている。これについてはちょっと言ってみたかっただけである。

 

昨晩、新婚さんの女友だちから突然連絡があって、ケンカして旦那が家出て行っちゃったってむかつくってお風呂入ってくるって。はいはいって大丈夫っしょって落ち着いたら仲直りしなっていつも通り適当に、でも気持ち早めに返す。

朝起きたら戻ってきたって2時半くらいにメッセージがあって安心する。なんせ若いんだからたくさん失敗すると思うからさ、そのたびたくさん許しあってほしいな。ケッコンってすげぇんだから。君たちはすげぇんだから。家族ってすげぇんだから。