心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2013-10-17 23:27:41 

 

4コマのない新聞の、夕刊はポップで接しやすい。

少しづつ読めてはきたけど、

甲子園を主催しているところの方がナジミがあるな。

 

今もやってるのだろうか、土日の別紙が好きだった。

ナンプレなんかは親が起きる前に解き終えた。

あと「お悩み相談のコーナー」を毎週楽しみにしてた。

 

今の時代、ヨミの範囲にない、魔球のような質問も多い中

テツガクやらシャカイガクやらのバットで快音を飛ばす回答者たちはカッチョよく

わかりやすくアコガレた。

しかしまぁ人間性、この先僕が人様のお役に立てるようなヒットは1あるかどうか、かな。

 

 

1度、試みたことがある。

大失敗だったけど。

 

 

イカンセンお老成な餓鬼で、

図書室で『思春期のお悩み』みたいな本を眺めるのが好きだった。

 

覚えているのは

「アソコが小さいのがイヤで修学旅行が心配です。」

っていう悩みを僕が見つけて、学年に広めて、ダンシみんなげらげら笑って。

んで、そのあとに、

 

「気にしないで。

それに自分の目から見るのと、前から見るのとでは大きさが違く見えるんだよ。鏡の前で見てごらん。」

っていう謎のベストアンサーに、帰って即、風呂の鏡で試してみたものだった。

 

 

そんでそんで、やり方を知ったら試したくなるのがコドモゴコロ。

小6のときに、僕が親友2人を誘って立ち上げたのが、ずばり

「お悩み係」

 

突然、帰りの会

「今日から僕たちお悩み係を始めます。みなさん、悩みは1人で抱えず僕らに相談してくださーい!」

先生にすら事後報告する様は、我ながら頭沸いてたな。

んなこと言ってるてめぇがどっか病んでんだろ、誰かに相談してこいよバカタレって、今ならそう思う。

 

先生もびっくり&バツの悪そうな。

「やってもいいけど、ちゃかしたりばかにしたりは絶対にしないように。それするようなら最初から止めなさい」って言う、あのマジな顔はけっこう今でも覚えている。

そりゃ集まっただけで手のかかる僕ら3人組が、まーたいらんことをおっぱじめようとしているのだから、心中お察し致します。

 

かくして「お悩み係」は始まった。

廊下側の壁に、お悩みボックスを設置して、悩んでいる人に書いて入れてもらう、っていうやり方。

なんなんだろう、

ズッコケ三人組』的な学園波乱万丈冒険活劇に憧れてたんだろうし、

「お悩み係」でもやればゴシップが真っ先に入ってくるとか期待してたんだろう。

今もそういうとこあるから、笑えやしませんぜ。

 

 

「お悩み係」の命は蝉より短かった。

翌日お昼に早速届いた「お悩み」という名の挑戦状。

「私、クラスに友達がいません。どうにか助けてください。」

という、全く悩んでいない蛍光ペン

字を見ただけで、いつも僕らを目の敵にしてるむかつくジョシだと分かった。

自分から男子に売ったケンカを、先生にすぐチクるような、いけスカねぇ全男子の敵。

今思うけどメンヘラだったんだ彼女きっと。

 

まさに「ウゼー」の一言。

しかし、読み漁った問答集を活かしたい一心に、なんとかこんなヤツでも声を聞いてあげようと

「これ○○さんでしょ?」と僕が接触しようとした矢先、

3人の中で最も好戦的で口の悪いサッカー少年が、

 

「こんなん書いとっけんみんなから嫌われっとやろが!!ブスまじきめぇ!!」

と言い放った。

 

 

泣かれた。泣かせた。

チクられた。

 

解散した。

 

 

いや、確かに、これ以上ないベストアンサーだったよ。