心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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【ご説明】今回は高校野球部の友人4名と僕による約1000字×5人の文章でございます。知らんがなだと思うので想像にお任せするけれど、

・リアリストパパ活タニムラ

・大津の神童シノ

ジャイアニズムキャプテン奥ちゃん

・国語教員にして神、ナカシマさん

・ブログきっかけで彼女ができたが、ブログきっかけで振られた僕

順不同、以上の5名、コロナの暇つぶし。A、B、C、D、Eさぁ当ててみよ。(配点マスク2つ)

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―アンダーマイニング効果。
内発的に動機づけられた行為に対して、報酬を与えるなどの外発的動機付けを行うことによって、モチベーション(やる気)が低減する現象。例えば、好きでプレイしていたゲームに金銭的な報酬を与えられると、やる気がなくなってしまうなど。(Wikiママ)

つまり、こういうことらしい。

 

 

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引用:ヘンテコノミクス 行動経済学まんが

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引用:ヘンテコノミクス 行動経済学まんが

(参照:こちらのサイトから立ち読みできます。

https://www1.e-hon.ne.jp/content/browse/b_9784838729722.html

何が言いたいかといいますと。
昨今、土日を丸一日家で過ごすことにより得られる満足感が、急速に減少しているということです。
今まで休日は好きで家にいたのに、何もせず何も考えず、一日中テレビとネットで貴重な土日が消費されていくことこそが、最高で至高で究極だったのに。
なんかよくわからんが、全くもって物足りない。
芸能人がSNSで家にいようと呼びかけ、政治家が命を守ろうと自粛要請を出し、ニュースで渋谷の若者が非国民のような報道をされるたびに、どんどんどんどん家にいたくなくなる。

そとでてぇ、たまらなくでてぇよぉ。。。

でも同じように感じている皆さん、安心してください。
これはもう、アンダーマイニング効果のせいであってあなたが天邪鬼な人間なわけじゃありません。(と、勝手に結論付けました)
恐ろしいことに、家にいることが偉いという風潮のせいで、今まで楽しかったおうちゴロゴロが楽しくないものにさせられているのです。

 

そして思ったことが二つ。
一つは、これもっとみんな理解して積極的に使っていくべきだということ。
人にタバコ辞めさせたいときも、「クサいし健康に悪いからやめて」ではなく、「こんなに税金納めてほんと偉い! いよっ、高額納税者! もっともっと吸って社会に還元してください!」って言えばやめる人増えると思う。
逆に子供に勉強させたいときなんか、本を縛って、秘密の部屋において、見てはいけないものを盗み見ているシチュエーションとかにすればたぶんやる気がでる気がする。(そんなシチュエーションどうやれば作れるか謎だけど)

そしてもう一つは、今年の桜は何だかいつもよりきれいだということ。
こんなご時世だからこそ、ちょっとそこまでお散歩して見かけた桜は、何だかいつもよりも美しく、儚く、荘厳に感じる。
桜を見て、なんだかいけないものを見ている感覚に陥るなんて、長い人生見渡してみても今後ないかもしれない。
人間の感情はなんとも不便。チベットに伝わる言葉曰く、「痛みの度合いは喜びの深さを知るためにある」らしい。

よし、決めた。

 

明日からオナ禁しよ。

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三伏閉門披一衲
兼無松竹蔭房廊
安禪不必須山水
滅得心中火自涼
 晩唐の詩人杜荀鶴の『夏日題悟空上人院』という漢詩。この詩の結句を引用した戦国時代の恵林寺の和尚の言葉「心頭滅却すれば火もまた涼し」がこのブログのタイトルである。
 名は体を表す。ここでもう一度なぜこのブログのタイトルを選択したのかについてブログの主に代わって徒然と説明できたらと思い、筆を執った。
 さて本題へ
本来この漢詩は酷暑の中座禅に余念のない悟空上人を詠じたものである。後ろの二句は「座禅に打ち込むには必ずしも山水の地に赴かずともよい。心を消し去ってしまえば、火もおのずと涼しいものだ。」という感じである。確かにそうかもしれん。
転句の「安禪不必須山水(座禅に打ち込むには必ずしも山水の地に赴かずともよい。)」もまた趣があって良い。ここだけ取り出しても様々なことに思いを巡らせることが可能である。

 

「ふるさとは遠きにありて思うもの」と室生犀星が言っている。
「間違いはふるさとだ。誰にでもある」と松陰寺も言っている。
「『否定しない全肯定ツッコミが時代の空気感にハマって~』だの『これからは人を傷つけない笑いだよね~』みたいなうんぬんかんぬんはさすがに寒くてふるえちゃう。」と千川に住んでいたお笑いとナンが大好きな人も言っている。

時を戻そう。
ブログの主が帰省するたびに、ことある毎にふるさと熊本のことを書くのもきっと同じような思いなのだろうと思う今日この頃。
「♪クーマモロッ、テッテッテテー、テレーテレレー♪
ナンのことかわからないと思うけど、高校の親友とだけ通ずるくだりがある。」
(2017-08-11・279)
(ちなみにこの日の記事は「ボン・お盆!」という全く「はーいはーいハイセンス」ではないボケで締めくくられた。)

ブログの主のように高校時代の友人の多くは東京で東奔西走ニシエヒガシヘ頑張っている。
まだコロナが流行し始める前、東京出張の折、高校時代の友人と会って飲むことができた。きっとそれぞれがそれぞれの職場で仕事を抱えて悩みを抱えているはずなのだが、会って話せばくだらない話、ナンの意味もない話、そして高校時代の仲間内だけ通ずるくだりのオンパレード。オクシブという東京在住にしかわからない土地にある入り口がわからないおしゃれなワインバーやめちゃくちゃせまい上になぜか食べる焼き鳥の順番が選べない謎のシステムを導入している新橋の焼き鳥屋で九州の田舎の公立高校時代の話をしているというギャップも悪くないだろう。

人間には様々な側面があり、相対する人間や帰属する社会、集団によって見え方や見せ方は違う。人は多面的でしかるべき存在なのである。
しかし、大抵の事象は「逆もまた真なり」が成り立つ。高校時代の野球部の監督が力を込めて言っていたのでまずもって間違いない。

「様々な角度から物事を見ていったら自分を見失ってた」って桜井さんも言っている。
(イノセントワールド)
ちひろさん、東京出張の折はチョコレートありがとうございました。今度お会いする際に改めてお返しをいたします。」(シノセントワールド)

そんなとき戻ってこれる場所が「ふるさと」なんだろう。熊本に帰ってこなくてもそれぞれ思いを持って東京で頑張っているんだろう。
出張の折、東京を歩きながら(誰かみたいに東京都庁から東京を一望しながらではないが)、ここで頑張っている多くの友達のことに思いを馳せながらそんなことを思った。

「座禅に打ち込むには必ずしも山水の地に赴かずともよい。」
「自分の根底を見つめ直すには必ずしもふるさとの地に赴かずともよい。」

 

閑話休題
心頭滅却すれば火もまた涼し」に話を戻し、話をまとめることとする。
このことわざが日本で人口に膾炙したのは漢詩を引用した和尚の功績によるものである。この和尚、織田信長から焼き討ちを受け、寺が火に包まれた絶体絶命の場面で「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉を引用し、発したのである。その後和尚は助からなかったのであるが、ここで「いや、涼しくなってないじゃん。助かってないじゃん。」みたいなうんぬんかんぬんはさすがに寒くてふるえちゃう。
 もう助からないという場面でこの言葉を発するこの余裕。それがブログの主が言う「わるあがき」なのである。「わるあがきはじめました」のサブタイトルにはこのような意味があるのだ。
ちなみにこの和尚「快川」という名前である。おわかりいただけただろうか。「干川」と名前が似ている(ように思えなくもない)。

 多面的で熊本とお笑いとナンが好きで東京でわるあがきしている彼をみなさん今後ともよろしくお願いします。

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4月。例年より早く開花を迎えた桜は、知らず知らずのうちに満開を迎え、知らず知らずのうちに葉桜となっている。今年の桜はどのくらいの人に見てもらえたのだろうか。家の前で一人散りゆく桜を見ながら感傷的になる28歳の平成おじさん。在宅勤務3週目を迎え、不要不急の用しかない僕は外に出ることもなく一人おうち時間である。率直に言って元気がない。意外とやることはあって楽しくないわけではないのだけれど、僕は誰かと会うことで元気をもらっていたらしい。当たり前の日々を懐かしむ。

ふとある本のことを思い出した。吉田修一の『横道世之介』。学生時代バイトした西友4階のリブロでたまたま出会った思い出深い作品で、長崎から上京した横道世之介18歳の大学一年間を描いた、笑いあり涙ありの青春小説である。我が故郷熊本の大スター、高良健吾主演で映画化もされたのでご存じの方も多いだろうから詳しくは割愛させていただくが、同じく田舎から上京した僕も、この世之介という愛すべきキャラクターに励まされながら学生生活を送った一人である。こんな状態だからか、また彼に会いたくなった。調べてみると、昨年『続 横道世之介』という続編が出版されているではないか。普段滅多に使わないAmazonで早速ポチってみた。

続編の舞台となるのは前編から6年後。留年し、就活にも惨敗し、バイトとパチンコで何とか食い繋ぐとことん落ちぶれた24歳の世之介と、そんな彼と1年間を過ごした人々の人生のお話である。前編とは対照的なリアリティのある重い話ばかりで、読み始めたことを後悔したが、「人生のダメな時期、万歳!」と鷹揚に生きる世之介の姿に、あの時と同じように元気をもらえた気がする。「上手くいかない時期は、人生の変わり目というか、必ず何か動きがあって、何らかのスタートにもなる」と作者がインタビューで語っていたように、思い描いたものとは違う社会人7年目のこの4月も何らかのスタートになると信じたい。(ちなみに、前編と同じく二つの時を交互に行きかう本編だが、希望の象徴として描かれる東京オリンピック2020の延期は何とも皮肉的である)

最後に、作中である人が世之介のことを思い出しながら書いた手紙の一部を引用して終わりにしたい。

「世の中がどんなに理不尽でも、どんなに悔しい思いをしても、やっぱり善良であるであることを諦めちゃいけない。そう思うんです。」

国のトップが給食おじさんになっちゃうくらい上手くいっていない今の日本。何かを言えば必ず批判される空気に嫌気がさすけど、こんな状況で余裕を持てる人の方が珍しい。それでもだ。悪意に満ち溢れた世の中になったとしても、このブログだけは、くだらなくて思わず笑っちゃうような場所にし続けたい。それだけは絶対に諦めないと決意した4月のお話でした。

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「あのあたたかさがやみつきになるよね」とは高校の友人まえぶの言葉。「ただの性器と性器の摩擦じゃん」とは高校の友人ウンコさんの言葉。高校の友人2人が語っていたセックス観から話を始めよう。

お伝えしたいのは、まえぶもウンコさんも現役ばりばりのお医者さんであり、お詫びしたいのはウンコさんの本名はジュンコさんであることだ。麗しい女の子にウンコ呼ばわりをしたことを心苦しく思ったことは不思議な話、ただの一度もない。理系クラスが優秀でやたらと医学部の多い高校でこんなに女医さんの知り合いが多い環境もない。どうでもいいのだけど、女医さんを「にょいさん」と読むと一気に締まりがなくなる。ねぇにょいさん、こっち向いて。締まりは大事である。おっと失礼、ジェンダーに配慮するならば男医さんも多い。

ひまだ。まひしそう。『することないからセックスしよう』という曲を森山直太郎が歌ってるから聞いてみてほしい。

仲のいい女性の先輩がこないだオンライン飲み会してるとき「性欲がバグってる」って言ってて、最近聞いた中で一番の名言です、バグるっておよそゲームでしか聞いたことないもの。どうなんだろう、カセットみたいに差込口をフーフーしてあげれば正常に戻るのだろうか。そうさ僕たちゲームボーイ。おっと失礼、ジェンダーに配慮するならばゲームボーイ&ガール。

少し前、後輩とカラオケに行って「いいから気持ちよくするから」って歌うWANIMAの曲を初めて聴いて目が点、足が棒、竿と玉、なんとはしたない。いいから。そんなスタンスの男は多分、気持ちよくないから。それに比べて星野源の暗喩は意味が分かるとえろい話。「君の中に手を入れたなら 海を掬うよ」って『海を掬う』という曲の歌詞は手マンを表していたり、『Snow Men』の「胸に降り積もる光」はおっぱいに出した時のイメージなんつって本人が語っている。

星野源と宇多丸『YELLOW DANCER』のスケべな魅力を語る

 

このままじゃただの下ネタとびっこブログなので情報を1つ。避妊具ブランドDurexが2006年に調査した古いデータ、日本人は年に平均何回セックスをしているでしょうか。

答えは48回。調査対象26の国と地域のうち、26位。およそ週に一度ってのは納得度が高いな。対して世界で最もセックスの平均回数が多い国がギリシャで1年に164回。ああ、アテネ。朝早くから働き、夕方には仕事を切り上げ仮眠を取った後、涼しくなった夜にお出かけをするああアテネ。ところがその後2009年に巨額の財政赤字が発覚し、2011年の同企業の調査によるとコロンビアなどに抜かれてしまったそうだ、経済を止めるな人のセックスを笑うな

どんな政治家よりもコロナは今まさに僕らの生活を変えている。往復1時間ちょいかけて出勤してた時間があれば、もうちょっと丁寧な前戯ができるかもしれない。会話も前戯、食事も前戯。会いたいと願う瞬間からセックスは始まっているのかもしれない。LINEのやりとりで恋に落ちることもあるのだから、体の相性だけじゃなくきっと文体の相性もあると思うのです。この大変な時にお互いを気遣って会わずに「大変だね」って言い合える関係を、心のセフレと呼ぶことにしよう。
緊急事態宣言。マッチングアプリ1ヶ月分無駄になるわーと同僚が言う。この1ヶ月なりは、ご飯に行けてたカップルもいるだろうし、付き合えてた2人もいるだろう。カラオケで朝まで歌ってわいわいできたあの当たり前の日々が「濃厚接触」であったと知る。

汝、三密を避けよ。たしか精密、緻密、壇蜜だったかな。密度の濃い人生を送りたい。楽しい思い出はしばし心に密閉して、匿名で文章書いて秘密を楽しんだりしながら。

聞くところによると、この春まえぶはパパになるらしい。かつてない国難に立ち向かう、医療現場で働く友達へ。最大限の敬意とおめでとうを綴る。

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どうもこんばんは。どんな時もまずは挨拶、ヨネティーの教えが染みついてるからかLineでもおはようこんばんはをはっきり言う人が好きだ。あとおつぽんのぽんって可愛い。今の高校生は今晩zoom集合なっとかやってんのかな。メールアドレス聞くのにどきどき、明日は試合だから頑張れって送っていいかなどきどき。保護するとメールに鍵マークつくのとか知らないよな、絵文字は苦手だった~とか言うやつにはスタンプぽんっ。

4月。麗春、桜花爛漫とはいかない日々が続く。この時期にインプットしておくべきことは多いねは、はっとさせられることが多い友人の言葉。時間があれば泥のように眠れたのは部活があったからだな。ライフ・ワーク・バランス、何でも全力投球、めりはりつけよう。大人の本気って難しいと感じるのはきっと自分が鈍ってるから。あーリアル死んだってドラゴンキングヒロタ君の言も本気故かな。いやそれは多分違うな。

上を向いて歩こう
だご高い建物ばっかりたい。って見上げてばかりいたのももう2年前。去年はきょろきょろ歩く子や、満員電車であたふたする子を見て、微笑ましさと都会に慣れちった自分への寂しさを感じたことを思い出す。気づけばアラサー。中身はあらまー聞かないで。これこらこれから。ヒロインは、つづく。

この年になって改めて友人のすごさに気づく。いつの間にそんなに成長したんね、ずっと同じ時間過ごしてきたのに。こりゃーあれだな、遺伝だな。って言うと親父と母親に怒られる。自分に子どもができるイメージはまだできないけれど背が伸びたらそら遺伝ばい、成績が伸びなかったら努力が足らんとたいって言ってやろう。
タニムラ君はもう立派なお父さん。言葉にすると還暦過ぎたうちのお父さんとおんなじ。きっと僕には見えてないものが見えてるんだろうな。タニムラ君に幸せなことがあると不幸なことが訪れるタニムラ君の大親友のチンポコ君ってのは面白すぎて早くタニムラ君に次の幸せこないかなって次のミサンガにはそう願おう。

お肉券にお魚券。わが県に遊びに来てください~不要不急。意外とリモートでも出来んじゃんに、今はコミュニケーションの貯金を使ってる。
色んなことがリトマス試験紙。あーでもないこーでもない。
チャレンジはいつだって難しい。

3密を避けてお散歩する。子どもが遊んでる。友人まえだにはベイビーが誕生する。野球教えてやるからな。
4月。桜が咲いている。もうだいぶ散ったけど。季節は確実に進んでく。会えない日々が続くけど皆さんどうぞよろしく。次会うときは本気で笑おう。