心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2013-06-13 01:02:12 

 

違和感について

マスターもう一杯。

 

太田さんが自著『しごとのはなし』で

「ストレンジな違和感」

というワードを出している。

 

要するに、要するのも恐れ多い。が

スターの条件として

ただ芝居がうまいとかかっこいいとかだけじゃなく

見ているこっちが、ん?となる変な「間」「アドリブ」

そういう引っかかりこそ「ストレンジな違和感」。

 

曰く、ジェームス・ディーン、松田優作、そして今だと木村拓哉、だそうな。

談志師匠の落語にも感じるらしい

普通にやりゃいいのに、そこかしこに、ん?が散りばめられていると。

 

確かに例えば

キムタクの歌い方はいつもあえてギリギリセーフ狙いだ。

全体を乱さない範囲で、わざとスローに歌える才能。

ギリギリセーフ、クロスプレー

レイコンマ何秒の芸術に、思わずナイスランコー。

 

だってそりゃ、ギリギリセーフの方が、余裕綽々より

かっちょいいもの。

わざとできる、挑戦しているキムタクを、

それを聞いて好きになった。

 

 

デザインの世界でも、どうやらいいデザインは左右非対称だそうな。

車のエンブレム…

トヨタ、ホンダ、左右対称キレイすぎ。

スバル、イカした左右非対称。

日産、単にださい。

と言われてるらしいでっせマーケティング部長殿。

 

左右非対称は、「ストレンジな違和感」なのでしょう。おもしろいな。

 

これからのツッコミ社会

炎上商法という言葉もあるように

いかに違和感を作り出していくかが、必要で

違和感を作り出す自分に耐えることもまた。

 

 

太田光『しごとのはなし』

は表現について、たらふく書いてあって自分のバイブルだ。

読んだ後、猛烈に表現者に憧れたものだ。

 

僕、苗字の漢字左右対称だから、名刺工夫しなくちゃんなー。