心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

233

エネルギー保存の法則

 

中学だか高校だか習ったそれもまた、うろ覚えだけど太田さんに影響されている。

「遥か昔ビックバンから生まれたそのエネルギーが形を変え地球の自然界のエネルギーになった。だから私は宇宙の子であるのだ。(ここで笑い)

春先、どうにも頭が働かないのは自然界に存在するエネルギーが植物の芽吹きに使われる分、私に供給されるはずのエネルギーが奪われ、結果、お寝坊をし遅刻をするのだ。だから仕方ないのだ。(ここで笑い)」なんてカンジ。

自然界に存在するエネルギーの総和は常に一定。誰かが減って、誰かが満たして。

 

祖母が、往った。

最後に声を聴いたのは僕がたまたまレンタルCD屋にいるときで。見舞いに行ってた父の携帯から電話。

「ありがとね」をたくさんもらっちゃったのだけど、御礼を言うのはこちらの方なのに。

あのすみません、祖母の声をもう一度聞きたいのですが、TSUTAYA何店で借りられますか。あとあぁそうだ返さなきゃ、ありがとうの延滞も心配なのですが。

「元気?元気だよ。うん、はいはい、元気でね。またね。」元気かどうかの確認なのに、僕の声で元気になるらしい。

あのついでなんですけど、どこの機種ならもう一度声聞かせてあげられますかね。

 

 

姉が、行った(お嫁さんに)。

お目出度い反面、家族揃うのはこれで最後の新しい年。

「年越しは地球にいなかった」と言うためだけの、年越しの瞬間小さくジャンプするっていう母と姉のしょうもない恒例。

仕方がないから来年は、母と一緒に飛ぼうと決める。

 

変わってく。

24歳の僕は例えば東京に戻るのが憂鬱で仕方なかったんだけど、いざ戻っちゃうとさぁやろうやってやろうなんだばかやろうってなってる。

今がきっと過渡期っと。

 

回ってく。

おんなじ苗字が2人も減った。教科書的に「悲しい」を自分の中に見つけるけど、

とは言え悲観せず、変わってく役割の中で、変わってく幸せを考える。考えすぎる。考えすぎてみる。

 

ふと何気なく着てみた毛糸のベストは祖母の手作りで、

編み物が得意で、働き者だったなぁと。

そしてこのあたたかさはきっと、

おばあちゃんのエネルギーが、熱エネルギーになったに違いない。

ありがとう、おばあちゃん。

ちょっと変だけどいつもみたいに

元気でね、おばあちゃん。

232

2013年「循環を大きくする。」

2014年「語ってもらう。」

2015年「誰で、どこへ向かうのか。」

 

こっそりこのブログを始めて以来、ひっそり1年のほにゃららを決めている。

ほにゃららつまり、ビジョン・ミッション・コアバリュー。もっと言えばスローガン、コンセプト、キャッチフレーズ、カタカナ、片仮名、かたかな。およ、カタカナは、逃げであるカナ。

投げる方向を定め、迷わず体重をかけるための、ピッチャーマウンドみたいなものだと思っている。あらまた、かたかな。

 

2013年

ガクセイのお時間を、時給760円で書店員さんに安売りしている暇はない。

あら、収入が少ないのなら、支出を抑えればいいじゃないって、何の政策もないマリーアントワネットを打破すべく、大学4年は「循環を大きく」した。

そのお店で一番おいしいものを躊躇なく頼むこと。本物のアーティストのライブに初めて行くこと。お金だけじゃない。会う人も増やすようにしたこと。シュウカツも相まってうまく転がった気がする。

 

2014年

循環を大きくして迎えるは、もっと大きな社会の荒波。赤ちゃんにもほどがある。俺がオイラがあたくしが、は一瞬で飲み込まれる。であればここは、ぐっとこらえて言葉おさえて。こいつこんなやつですよと「語ってもら」えるように。

隠すほど明らかになるのが個性だとしたら。作用して今、社の打ち上げで司会を任されているのだとしたら。きっとよかったんだと思う。

 

2015年

なんといっても2度目の年男。くわえて当時『レーサーはゴーギャン』を過去現在未来繰り返し聞いていたから。

10年来好きだった皆藤愛子さんに対面し告白することができたし、幼馴染のおばちゃんにも会えた。いろんな友人との出会いを振り返ることができたし、シゴトも面白くなってきた。クリスマス以上に師走の楽しみであったM-1をワクワクしながら見る、そんなことも思い出せた。

自分は「誰で、どこへ向かうのか。」答えなんてすぐには出ない、続けること。そのためのガソリン補給ができたのではないでしょうか。

 

2016年

言葉に焦点距離を試されながら、

今年は一つこれで生きましょうと脳内会議一人ジェンガ

恐れ多くも名作キャッチコピーから拝借してずばり、

「人間らしくやりたいナ。」

 

親父の書斎に多くの本があった開高健の、サントリー前身の寿屋宣伝部時代の1961年に書いたトリスのコピー。

トリスのある生活とは何か。高度経済成長のさなか、豊かさへの憧れに、今僕が憧れる。

文化教養に触れる。未来を想像し、創造する。よく眠り、よく運動し、よく疲れ、よく回復する。前からは機械が、後からは動物が迫る人間にとって、それはきっと始発終電で暮らすことではないでしょう。考え方、モノの見方、心亡することがないように。

そしてもう一つ忘れちゃいけない。『ブラック・ジャック』のゲラも言っていた人間らしさ。

今年もたくさん笑うこと。

よろしくお願い申し上げます。

231

ライブレポートというやつを初めてちゃんと書こうと思う。自分でもよくわからないくらい2015年ハマってしまったアイドル、いや、アーティスト?いや、アイドルのことについて。題して、Negiccoが好きすぎて初めて新潟に行ってみた。流行りの〇〇してみたにとりあえず乗っかっ、てみた。お、まただ。

アイドルかアーティストか論争はよく聞く話だけど、僕の中でアイドル=歌って踊って笑顔でキラキラしてる人たちっていう認識なので、だったらアイドルに違いない。ローカル「アイドル」の先駆けだし、ベテランさんとして業界への影響も大きいのでは。あと最近の勢いが本当にすごい。もちろん乱立する「アイドル」の安っぽさやブラックさみたいなものと一線を画すべく、アーティストって呼びたい気持ちも分かるけど。そこはまだまだ半年のアイドルオタクは首を突っ込まず、ただただずーっとアイドルでいてほしいなって思ってる。応援します。応援してください。

 

カラオケで最低限、「ポーニイテール」って来たら「ゆーらしながらー」を。「制服脱ぎ捨て華麗に」と来たら「へんしーん」を言えるくらいのアイドル知識だったんだけど、今じゃラインダンスが楽しみだし、ねぇバーディアの指差すとこが楽しいし、クリームソーダLoveで指ツンツンするサビ一緒に踊っちゃう。やついフェスでたまたま拝見したのが半年前で、そこからTIFや野音、シブカル祭とできる限り追いかけた。呟きだって追いかけた。画像だって保存した。

「好き」っていう言葉は一度口にしてしまうと決壊する。際限なく溢れだすからこわい。画像なんかを保存してしまうともうキリがなくって、かえぽの画像たくさん保存してしまったそばから、なおちゃんとぽんちゃの画像を保存したくなっている。これ、何が怖いって彼女たちがアイドルしてる限り増え続けるということであり、保存してもしきれないこの、なんていうかまんじゅうこわい気持ちわるい話、お、髪伸びてる!という子を持った親みたいな喜びすらあって、もうほんとまんじゅうこわい。もっとください。

 

さて、前置きが長くなりましたが、NEGI祭へ行ってきました。

新幹線で目が覚めると、標高を表示する越後湯沢365m。人生で初めての新潟。逆ねぇバーディア。新幹線の広告で東京新潟物語の名コピーを思い返す。新潟に恋する準備はできている。

ほどなく新潟。まだ崩れていない天気でもよそ者には寒い。早速駅でへぎそばをいただく。Yeah このそばへぎじゃないが、うそだ、天へぎそば、お味どうよ?美味しすぎて最高♪でありました。さて、そこから聖地巡礼をしたく。ググってみるとサンシャイン日本海のロケ地がそうっぽいですが、PVに使われた云々ではなく、それよりも新潟在住のお嬢さんたち(参照:田島貴男氏)が歩いたであろう街並みを歩いていることに感動する。あぁこれがルートセブンか、と。あぁ新潟日報と言えばなおちゃんの棚田のやつか、と。萬代橋あたりではもう風が冷たすぎて耳取り外したくなっちゃった。信濃川に曇天から降り注ぐ日光が神々しくて馬鹿な真似はおやめなさいって言ってる気がした。野音タオルで寒さを凌いだ。

これが、星のフルマチかと、ニクイ歌詞だなぁってきゅんきゅんする。これがドカベンの像かと、これに関しては特に歌詞にもなっていないし、アイドルオタクではなくただの元高校球児の僕がきゅんきゅんした。ケツバットやバット挟み正座に苦しめられた経験から、山田のバットにお尻を当てることだけは避けた。男岩鬼の葉っぱはかなり六角ナットだった。旧議事堂もついでにのぞい、てみた。

 

さてさて、ようやっとりゅーとぴあへ。すごい数のファンの方々。いやめちゃめちゃ愛されとるがな!っていうハッピーツッコミを一つ。土曜出社が入ることも少なくない弊社において、新潟に行くっていうリスキーさが購入を先伸ばさせ、あいにく3階席だったのが唯一の残念。一生分の3人の頭頂部を拝見することができたので、今回はヨシとしよう。夏に見たころより3人とも若干髪型が変わっていて、それだけで嬉しくなっちゃう3階席。

まさかお餅つきから始まるとは。スポンサー様様。来年のCMも楽しみでございます。

NONA REEVESさん初めてでした。けどずいぶんノリやすい親切な構成でした。connieさんとの音楽性のお話、Negiccoファンとしてそのルーツを聞けて良かったなぁ。話変わるけどびじゅチューン!の井上涼さんも日本のポップスに影響されたと言ってるし、エイキョウっていいな。私もあなたの数多くのエイキョウのひとつです。

『ときめきのヘッドライナー』の、あえて言うけど茶番かわいかったな。ぽんちゃの声はまっすぐよく通る。準備はいいよ、いつでも恋(来い)だ。

田島貴男さんも、案の定予想通り言うまでもなくスバらしかった。僕の中でアーティスト=際立っている才能という認識なので、これまた間違いない。あんなに色っぽいクリームソーダ聞いたことないし、崩し方がセクシー。1人だと寂しいらしくてかわいい。何一つ無駄のない贅沢な時間でした。

 

さてさてさて、いよいよNegicco。しょっぱな『自由に』からぐんとノリノリ。しばしの休憩なんて関係なく一緒に踊って盛り上がる会場。途中のアレンジ、野音のもとってもよかったけどそれとはまた違って新潟愛が感じられた。『パーティーについて。』も安定感。アップテンポでダンサブル、渋谷系と言うのでしょうか、耳から脳みそつかまれるような曲から、バラード編の、耳から胸をつかまれるこの振れ幅。なおちゃん歌うめぇ。かえぽの声すきぃ。『クリームソーダLove』のつんつんからのぱちぱち感。アイドルの恋の歌って少し上滑りしてる曲が多い気がするけど、なおちゃん作詞ってのがいいんだろうな。おじさんの描く少女の恋とはそりゃ違う。『For a long time』『恋のEXPRESSTRAIN』の流れ、帰ってちゃんと復習したくなる。名曲がほんとに多いし、さらっと歌い上げちゃう。『おやすみ』のイントロが流れる度、涙が出そうになるのは僕だけでしょうか。『カナールの窓辺』むずかしそうだけど、なおちゃんの地肩の強さみたいなものを感じました。あんまり自分で分からないんですけどきっと僕「うっとり」してたかと思います。

後半の定番曲の破壊力。次々に巻き込まれて盛り上がって頭真っ白。『ねぇバーディア』、ちょくちょく3階を指してくれて、たとえ気のせいでも幸せなのでした。あなたに、あなたに、あなたに恋したんです、と2015年夏。あなたに、あなたに、あなたに会いに来ました、と2015年冬。何の迷いもなく、大好きです。

アンコールがこれまた贅沢で。惹きつける力があるなぁ。『接吻』のコラボ夢みたい。爽やかで不思議、すっと笑顔になるような感覚。そんでもって『サンシャイン日本海』での田島さんの爆発。まさにこのお方、圧倒的なスタイル。野音もそうだったけど笑った笑った。これだけの人が普通にNegiファンなの笑った笑った。日本海へ連れていって。あぁ新潟。完全に恋して帰りました。萬代橋で耳捨てちゃわなくて本当に本当に良かった。

 

小雨の駅までの帰り道、ネギパーカーがあったかいのなんのって。ふらっと入った飲み屋の若い女性店員さんがこれまたお綺麗で、聞けば長野ご出身だったんですが、いいえ、あなたは新潟美人ですと。

夜行バスの時間まで、ありがとうが止まらず。その人の、子どものころの写真を見るとより一層好きになってしまうという変な癖、もちろん決してロリコンというわけでなく、そこから今に至るまでの成長やストーリーに勝手に共感し、感激しちゃう。それで言うと育った街並み、商店街をこの目に焼き付けたのならそりゃね。新潟行って本当によかったし、いい新潟でした。

 

2015年。たくさんの幸せをありがとうございました。

冒頭のアイドルアーティスト論に一つ付け加えるとしたら、アイドルが好きってのもあるけど、好きになった人がアイドルになるのだと思っていて、そういう意味でも来年もきっとNegiccoが好きですし、これからもずっと僕のアイドルなのだと思います。おしまい。

230

今年も気付いてみれば12月

時の立つのは早いけど

焦ることないさ 焦ることないさ

未来はいつでも待っている

来年がある 来年がある

来年があーるーさー♪

って一昔、二昔前。ジョージアのよしもと芸人さんのCM。明日があるさの替え歌が好きです。

 

今年これから会う人は、今年最後のわたしとあなた。

よいお年を。っていう日本語もとても好きです。言ったらお歳暮も。もっと言ったら年賀状も。もっともっと言ったら大掃除も。

イベントまみれで一人、スーツが寂しくなる時は、今年1年を棚卸しましょう。後輩さんのTwitterから、いい言葉だなってメモしておきます。

 

大掃除はお部屋の中に限った話ではありません。最近じゃパソコンの中も、スマホの中も、アタマの中も。こないだ新聞の土曜版にも画像フォルダの整理方法が載ってましたし時代です。

後輩の女の子、昔の自分のプリクラ画像を遡ってたら発見があったようで、

「なぜか毎年8月だけ必ず舌だしてる…」

発見があってとてもよい。ほんとに出してておもしろい。夏休みの浮かれ具合にいいねしておきました。夏休みなんてついこの前のようで遠い昔のようで。年々ローテが早く感じる季節です。

 

僕自身経験があるのですがこの時期、毎年何かに悩んでいてそれはつまり、シュウカツだったりソツロンだったり最近ではスウジだったり。卒論を書かなくても卒業できちゃうたかみなが羨ましくなるものです。

見ていて思うに、一番最初にやばい終わらないと言った人から順に地獄から抜けているのでは。取り掛かりの早さはそのまま、やばさの自覚のはやさに繋がっています。仕事もそうか。あ、年賀状終わらないやばい(おそい)。

これまた別の後輩の女の子、人がやらないようなテーマで卒論を書き上げようやっと完成。達成感に包まれて、ゼミの先生やら実験の被験者やらへの感謝で胸いっぱいになりながら、

「もう全てに謝辞」

こりゃかなりいい。卒論をちゃんと書いたから出てくる言葉「謝辞」。その人にしか言えない、その時にしか言えない、当たり前のこと、そして発見があること、これ名言になりやすい。手帳の高橋賞に応募したいくらいのいい言葉です。この季節にぴったりです。


今年の汚れ、今年のうちに。

今年の仲直り、今年のうちに。

今年の恩返し、今年のうちに。

今年の片想い、今年のうちに。なんて、思いを切って腹割って伝えてみるも、考えますとのことで、あ、これ年越しちゃうやつです。

よいお年を。謝辞。

 

229

「死ぬのが怖いから飼わないなんて、言わないでほしい。」

という名コピーのその続き

「すごく生きている。すごく生きているよ。」

という名名ボディコピーの一文。

 

ぜひ本物をお読みいただければと存じますが、ペットフードの広告です。

「…すべての犬は、永遠じゃない。いつかはいなくなる。でもそれまでは」と続き、

「すごく生きている。すごく生きているよ。」と続く。

 

お恥ずかしながら立ち上げたアイドルアカウント。あの手この手の手を替え品を替え、好きなアイドルに好きって言っている。ヒギ・ホメチギリ。

ところがどっこい現実じゃ、何も言えねぇ北島状態。

知っている言葉ぜーんぶ使って要約すると好きなんでしょ、って。そんな対アイドルに対して、
本当に大事な人にはたった一言、好きが言えない。
もっと言えば、好きな人には好きな人いるの?すら言えない。
情はあるのに、情けない。
 
いいかい、オトナってのは、アルコールがないと、夜にならないと、想いを口にできないんだぜ?
自転車でこけるのが怖い。包丁で指切るのが怖い。カラオケで音を外すのが怖い。まんじゅう怖い。オトナの方が、怖がりだ。
 
別れが怖いから、付き合いたくない。振られるのが嫌だから、告白したくない。さよならするから、会いたくない。目が合わないなら、見たくない。手相にすらどきどきしてしまうのだから、指先すらもう見つめられやしない。
いいかい、オトナの方が、ずっと好きなんだ。
 
そこで考える。
「死ぬのが怖いから飼わないなんて、言わないでほしい。」は、すなわち、
「別れが怖いから付き合わないなんて、言わないでほしい。」なんでない?
いつかはいなくなる。でもそれまでは、
すごく愛している。すごく愛しているよ。と。
 
 
「この世は通過するだけのものだから、あまりきばる必要ないよ。」
って水木しげる先生が言うならば、
通過する道すがら、であってこいにおちてくっついてはなれて。
「次の世で 亭主に会ったら 手だけ振る。」
って奥さま川柳が言うならば、
それもまたひとつ、しあわせなことなんでしょうって。
 
そのための例えばピュレグミ予算は、昨対比大幅アップ。
そんなガラ持ってたかしらとガラになく、お食事だって企画しちゃうよ。
散髪してから会おうじゃない。男前になって、君の前に立って。やだその考え一昔前、ショウワみたいって笑ってさ。
指一本も触れなくたって、こっち歩きって歩道譲って。
あんまり箸が進んでないのは、あなたを見ていたいのと、あと実はちょっと、キンチョウしているからなんです。
言わないけどさ、言いたいけどさ、言えないけどさ。
所作の、振る舞いの、仕草の、節々に
「大事だ」とか「気にかけている」を。
 
あ、あ、マイクチェックマイクチェック。聞こえますか好きですが聞こえてますか。
え、ずーっと聞こえてたんですか。マイク入ってたんですか。筒抜けだったんですか。
あ、そうでしたか。バレバレでしたか。
いえ、そいつはよかった。こちらからは以上です。
応答待ってます。

228

まんまるの鏡に映る、おもながの顔。

髭の生え方も少しづつサマになってきた。

毎日伸びては毎日剃って、毛は生えるのに不毛な争い。

昔デッドボールを受けた左太ももの裏にここだけの話、きれいにボール一個分、きたない体毛密集地。ひとり人体の不思議展

 

銭湯に行き、テルマエロマエみたいな裸を見ながら、自分の生まれた日を想う。

湯船が恋しくなるこの季節。

1126(いい風呂)の日に、24歳になりました。

 

「年齢を意識しなさい」という教えを意識しなさい。

ハローハロー、偉人さん。僕と同じ年のころ何をしていましたか。

尊敬するタモリが世に出たのは28歳、あわてないあわてない。一休み一休み。

なんて言っているうち、

鳥山明は24歳で『Dr.スランプ』を世に出しているからまったく、ポクポクポク。

世界に目を向ければ、チャップリンの映画デビューも24歳だそうでまったく、チーン。

 

ミスタービーンのようなコメディアンになる。って言ってた12の僕へ、

今もその夢は変わらないよ。と、24の僕。

人に福を運ぶ話術の、福話術師になりたい。ってトチ狂ってた15の僕はいったん消して。

 

とは言えサラリー生活も悪くなく

可笑しく可哀しい『笑う犬』小須田部長の言葉を胸に生きる。

色んな人に会いたいって、自分にきっと合っていて、

今こそ「福話術師」にならなければと、エイギョウマンは思うのです。

「がんばれ〜負けんな〜力の限り生きてやれ〜。」

 

誕生日プレゼントに、スーツを一着新調。

「服を買うことは、未来を買うことだ。」ってなんて素敵なコピーかしら。

ハローハロー、こちら24歳の僕から、未来の僕へ。

老け顔に実年齢が追い付く未来を、けっこう楽しみにしている。

 

ただそのままで、いいわけはなく。

進化しなければと、言い訳はなく。

同期のめちゃくちゃできる営業ウーマンから、ラミーのボールペンをいただいて曰く

「100円のカチカチボールペンが貧乏くさいので」と。

たはは、真っ黒に塗りつぶされる僕のメンツメンボク。でもその通り。

「がんばれ〜負けんな〜力の限り生きてやれ〜。」

 

話変わって今月の私の履歴書、洋画家の方。絹谷幸二氏おはなしいとをかし。

がかかよ無用と踏んでましたが、前言撤回、踏み絵します。今後の自分のヒントになるな、さすが霜月さすが日経。

 

エピソード①

長嶋茂雄氏と親交があった関係で松井秀喜にバッティングの指導をしたことがあるらしい。曰く、よく見ること。モノを見るのは実は目ではない。見ているのは目の奥の柔らかな脳であり、割れたガラス片を見ただけで頭が痛くなるのもそのためなのだ。つまり、見るとはその場の状況を捉えること。

僕の好きなコピーライターの方の名言「言葉は刺激物。読後感こそ作品。」に近い。

 

エピソード2

自分の名の付いた賞レースを立ち上げた方である。植物も人間も芽の出始めはつぶされやすい。そんな時に肥料をやって応援すれば力をつけて立ち上がれる。ご自身も受賞したのが31歳のころ。将来への期待と不安。手応えはあるが、家族も増え生計を立てなければならないそんな而立の30代へ、そのまま頑張りなさいと背中を押す激励が大変大きい。

お笑いをやっていたガクセイ時代。好きでやりたくてやっていたことがつまらないと言われ続けたあの頃、100組くらい出た大会の決勝16組に選ばれたことがどれだけ嬉しかったことか。30代の僕はさて、どんな賞レースに出てるだろう。

 

エピソード③

時折、絵を描くことと方向性の違う仕事に取り組むのは何故か。絵の修行はもちろん大事。大事だが、鍛えなければならないのはあくまで技量ではなく、心の持ちようである。

本業が上手くなるのは本業をやるからだ。と同時に、仕事が上手くなるために生きているのではないことに気づく。その向こう側に気づかされる。名コピー「人間らしくやりたいナ」の世界。そのための、心の持ちようを鍛える。という価値観が新しい。

 

お陰様、24年間生きてきて。

似顔絵が描けたなら、ギャグができたなら、もしもピアノが弾けたなら。

もっと分かりやすく「大事だ」とか「気にかけている」を伝えられるのに。

でもだから、少し、ほんのすこうし得意な書くことで、

こうやって感謝をお届けできればと思っとりますです。あ、誤字。

 

24歳、

今後とも何卒宜しくお願いいたします。

227

「手のひらを太陽に透かして見れば。

そのときアカリが漏れてくる方、要注意。

あなたはお金が貯まりません。」

昔に聞いた占いを、なんとなくずっと信じてる。

中指のセクシーなくびれから、ゼツボウの明かりが漏れてくる。

 

ここ最近、大学デビューの女子かってくらい土日の予定帳を黒く染めている。

ここ最近、青い鳥も、黄色い星から赤いハートに染められた。

 

人生とは、土日のことである。

 

8日-小中高の同級生とご飯。部活の同級生の学祭。

7日-大学の同級生、後輩とご飯。

6日-職場の同僚とご飯。

2日-大学の先輩、同級生とご飯。

1日-大学の同級生、後輩とご飯というか合コン(3年ぶり2回目)。

31日-高校の同級生とご飯。

たくさんだ。しあわせだ。

会ってくれた皆さん、どうぞおしあわず、おしあわせに。

 

とは言えサンザイ。貧民バンザイ。

今更ながら磨きに磨いた林修先生を披露してくれた、160センチ以下の男性の中では世界一面白い同級生が昨日の帰り道、

「いつまでこうしていられるかなー。」って言った。

今でしょ!」とは言えなかった。

「これからどんどん差が開いてくるしねー。」とも言った。

何のかは言わなかった。

中国人の彼女さんとケッコンを考えている後輩がいれば、

奥さんと1分/毎月しか会えてないガクセイケッコンした後輩もいる。

おキュウリョウはいいけど地域でいじめられてる先輩がいれば、

フケイキな会社で地域出張ばかりの後輩もいる。

会えるとき会っておく。その意味なんてずっと分からない。

 

人生とは、土日のことである。の?

 

もうすぐ24。

一度目の年男が宣言した「ミスタービーンみたいなコメディアンになる。」に、

二度目の年男はアタマ沸いてんのかと思う。

僕の中ですら、差が開いている。

 

誘惑の多い世の中、鼻の下すぐ伸びる病。

オモシロい友だちも、カワイイ女の子も少ーし置いて、

何に生きるの?

「今でしょ。」

 

こないだ読んだ本に、

「本業が上手くなるのは、本業をやるからだ。」って書いてあった。

逃げたいに、逃げない。

 

勝手に尊敬している先輩から前に、

「俺は4年目くらいから状況が徐々に良くなったので、まだ時間もあるし若いから、自分の武器を磨いてください!」という励ましをいただいた。

逃げたいに、逃げない。

 

部屋にNegiccoのポスターを飾った。

DVD+ポスター+もろもろで初回限定なんと今だけ8000円。会う人みんなちょっと引いてたけど。

タワレコのアイドルレーベルなんです。例の黄色のポスター、ちょうど100回目。

物語るストーリー。メンバーの脱退、受験、実はネギ嫌い。武道館という大きな夢。

「夢をかなえた人は夢を諦めなかった人」

はとっても良いコピーだと思う。

 

きっと、いい仕事がいい休みを連れてくる。

変わり続けるから、変わらないねと思われる。

五度目の年男まで「大人は、とっても長いから。」

 

人生とは、平日のことである。

そう胸張って言えるよう、

いつ頑張るの?