心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2014-04-06 12:39:43 

 

えっ、と

何から話せばいいのか。

いや、話したいことがあったんです、それはもう山ほどマウントフジ。

 

あっ、と

いう間の4年間、ラスト1年の悪あがきが終わりまして。

なんだこれ、なんだそれ、ドドンパみたく置いていかれそうになるよ。

 

おっ、と

それでも頭の交通整理。足踏みしてても乳酸菌はたまるぜ。

「しわの分だけの幸せ」って脳みそのしわのことですよね、若旦那。

 

 

金髪にもせず、バイトで100万稼ぐもなく、単位も取れたり取れなかったり、

ワルにもマメにも、箸にも棒にもかからなかった平平凡凡大ガクセイが

畳み掛けるように海外に行きましたので、

それじゃなくね?なおもひでをぽろぽろまとめさせていただきます。

 

 

1.カンボジア

 

ガイドさん、同行してくれるのはありがたいすけど、カタコト早口で宗教やら歴史やら。

ほぼ聞き取れず理解できずで、視覚情報のみの観光。

「日本人どう思いますか?」なんてありきたりなコミュニケーションじゃ

「カッコイイネ、カワイイネ」でどうにも近づけず。

そんなガイドさんが旅行唯一心を開いてくれたのが、

僕が遺跡の自由時間、なにげなくシャドーピッチングをしてましたら(野球部は病的にこれをやる)

不思議そうにこっちを見ているガイドのリサト。

 

「リサト、野球好き?」

と第一球を投じると、「ヨクワカラナイ。」って空気バットを構えだす。

よしきたとばかりに後ろでキャッチャーを演じる友人。離れたところでピッチャーの僕。そこでリサトが言った一言。

 

「ワタシウツヒト、ダレガミカタ?」

 

いや、そっからかーい!と一気に和む一同。

その日、ベン・メリア遺跡では、確かに僕らと彼らの友好条約が結ばれた。

 

 

2.グアム

 

元々動きには定評がありまして、クラブ童貞を捨ててきました。まぁ生涯童貞でもなんら構わんのですが。

日本のコメディアンってのは偉大なもので、ビート音にも外れない、コマネチ、変なおじさん。

勢い余って創作ダンスを一人めちゃくちゃにやっていたんです。

もちろん周りはグッドルッキングガイ(参照・叶家)らがばりばりのステップを刻んでる横ですから、イエローモンキーの冷やかしなんてもう完全に鹿十。

それでも、虐げられれば虐げられるほど羽ばたける性分なもので、踊り狂うことができました。ゾーン状態ですね、はいはい、まさしく。

 

踊り終わって、少し恥ずかしくなって、誰とも目を合わさないように立ち去ろうとしたら後ろから女性2人組に話しかけられましてね

「Hey,you! So Funny!」

ってなんだよ、やめろよ、いじんなよ。

聞けば、フィリピンの方でした。三十路前くらいの。適当に挨拶して帰ろうとしたら

「Where are you going now? Let's drink!」ってどうやら僕口説かれてました。

「I'll go back JAPAN!!」って逃げました。

 

 

3.フランス

 

気になるあの子から頂いたお土産のリクエスト「光るエッフェル搭」。

おしゃれなあの子のことだからスイッチ一つでポッと点灯する洒落たやつを思い浮かべてまして、チカチカ光るこいつはちゃうなと。

実際お店にはチカチカタイプしかないのです。ポッとするやつ作れよ、と。なんでねぇんだよ、と。

そんでですね、ぼちぼち買わんとというところで、エッフェル搭の黒人の露天商だけなぜかポッとタイプを売ってたんです。流通どうなってるか全くわからんですけどね。

こりゃもうここで買うしかねぇなって、いかにも怪しい露天商と取引を始めてしまってのが運のツキ。台本でお送りします。

 

黒人「12€!12€!」

僕「10€!(ならいいですよ。もっと値切ればいいものを、そこらへんコモノでございます。)」

黒人「OK!HEY!」

 

あっさり!

受け取ってしまいました。とりあえずちゃっちくないか電池とかスイッチとか調べる、さらなる僕のコモノ感。

 

30秒くらい迷って、友だちの方見たら「ほんとにそこで買うのかよ」というまなざし。

たしかにな。もっとあるよね。どうやって断ろうか考えた元気いっぱいに口を飛び出した嘘が、

 

僕「Sorry,I have no money!」

 

値切っといて金持ってないという嘘、アホすぎました。

黒人激昂。

恐らくですが

「お前嘘をついたな!お前が10€って言うからおれは値切ってやったんだ!ふざけるな!」

さらに続いて

黒人「そこで待ってろ、今俺の仲間を呼んでくるから!」

って向かった先に目をやると黒人4、5人がバイクにまたがっているではありませんか。怖すぎ!

 

パニくっておろおろしている僕に友人が一言「置いて逃げろ!」

そうです、僕の手にはまだポッと光るタイプのエッフェル搭が握られていたのです。なんと間抜けな。

 

ここからが速かった。チーターなんじゃないかというくらいの疾走感。言ったらド観光地ですから人の波を切切って分けて風を切って。

友人が言ってくれなければ地下鉄の駅すら通り過ぎようとしていました。スリリングとはこのことです。

 

結局追ってこなかったものの、世界的観光地で一つトラウマができました。

あと、お土産ですが、チカチカ光るタイプのものを希望していたようでした。なんでい!