心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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ワリオランド2。サンリオタイムネット。桃太郎伝説1→2。ぞくぞくヒーローズ。ポケモンピンボール

そして、ポケットモンスター

 

あのとき、99年~01年を矢鱈と覚えている。

いつかこのジダイを思い出してきっと泣いてしまう。

テレビゲームを持っていなかった僕にとってのゲームはゲームボーイで、たまにスマブラをやりたいときはてっちゃんちへ。ポケモンスナップもダンレボもレゴブロックも、もっと言えばキリスト教との出会いもてっちゃんち。

K1は3つ上。おもしろくてかっこよくて高学年で流行ってるギャグを教えてくれた。そう、てっちゃんのお兄ちゃんK1の由来は、同じ団地にケイスケが二人いたから。

ピアノ教室はみーちゃんち。物心ついたときからずーっと一緒。

ハムスター飼ってたちかちゃんち。外国人みたいな美人で、もしかしたら人生最初の恋かもしれない。

ゾイドはゆうたくんち。ナチュラルにくん付けで呼んでるあたりキョリがあったんだろうか。

団地の横のドッジボールができるとこ。

フェンスを越えた隣の団地に野球ができるとこ。

階段下はポケモンカード専用バトル場。

1200枚を超えるカードの山は、そのままオヤジ、母さんのお金、いや、愛と呼ぼう。

 

2ゴウトウのチハル兄弟はヤンキーで。後ろの髪の毛伸ばしてた。少し怖かった。

コウセイんちはカービーを持ってるけど少しワガママなところがあった。よくけんかした。

コープの牛乳を3階まで運ぶのが大変だった。よく落として破裂させちゃった。

砂だんごがあまりにも上手に作れたときは、もったいないから玄関横のポストにしまっておくのさ。

ビワ取って食べた。花の蜜を吸った。海まで散歩に出かけた。同級生ミユキちゃんちが近かった。仲良しのタツヤ君とユウ君ちは逆方向に遠くって、ちょっとしたボウケンだった。怖かった。ちゃんと1人で帰れるか心配だった。暗い中走って帰った。ユウくんちは竹藪の中にあって、独自のグラウンドルールで野球した。ユウくんはのちに甲子園に行った。

もっと思い出せば、ヒビーノはおもしろかったし、カネとはよくつるんだ。ウノッチマンはサッカーがうまかったし、ヒロトはバレエを習っていた。横ちゃんは優等生で、スナコはオカマっぽかったけど引っ越すとき遊戯王をくれた。ハラトモは保育園からの縁で、けっけは疲れたサラリーマンみたいなおかしなやつだった。ミナミさんはかわいかったんだけど、僕はモリさんが好きだった。いわゆる転入生に一目ぼれをしたのだ。ヤマダさんはよく席が近くって、成人式あたりfacebookで見つけたとき、向こうもボクを覚えていてくれた。

 

ゲンタイケン。すべてゲンタイケン。

いつかこのゲンタイケンを思い出してきっと泣いてしまう。

姉とちかちゃんが今度ケッコンする。みーちゃんと、まだかかりそうだねって笑う。

それぞれの両親はそれぞれの成長を楽しみにしてる。団地じゃ誰かのお母さんはみんなのお母さん。

流行りのビフォーアフターを18年ぶりにみーちゃんと撮ってみる。上手く撮れなくてカメラマン姉が笑う。うわ、と思う。うわ、これ、すごい幸せじゃんと思う。

 

基本キャパ越えしてくる仕事。えいやで終わるこの死後と。

明日の自分すら分からない、ほんとにアンコントローラブルな世の中なのであればもう、

どんなはいてくのろじーも、どんなぱらだいむしふともなく、

ただ「会いたい」だけが時間を越える。場所を超える。

 

そうそう、もうちょい右。

あ、そっちじゃなくて少し左向いて行き過ぎ。

下がってもいいかも、そうね。たまにはね。

前後左右、会ってきた人の声がする。

これからも会いたい人がいる。僕を作ってくれた人たちがいる。

会いたくない人、合わない人、いつかてきとうなキョリでえいっ。

 

なんてことはしないけど。そんな、人生、スイカ割り。