心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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元来あちこち行くのが大好きで「東京スペースイベント」でググって出かけていたような人間なので、なんだかもうずっと“緊急事態”である。なんせイベントがないのだ。「東京スペースイベント」の後に「予測変換コロナ」が続き、ググった先にはあー今年もやらないみたいねが続く。あー20時までだ、とか、あーお酒は出してないなみたいなのも含めて。「酒提供2人以下90分以内っていろいろ思うところはあれど、めちゃくちゃ恋が始まりそうなルール」ってぱいぱいでか美さんが言ってて頷き。90分一本勝負てそれあなた少年野球と同じですやん最終回は5回の裏。そのお酒の席を迎えるまでのお喋りや、その日の帰り道の「今度また飲みに行きたいです」までがセットです、見えなくなるまで見送ること。間違っても「よかったらご飯行こう笑」って何が面白いのか笑に逃げないこと。

震災の時の「あの時何してた?」トークは平成から令和を生き抜いた僕らの1つのコミュニケーションだけど、ここまで長引くコロナ禍の「あの頃何してた?」は、ある点として語るにはあまりに長すぎるし、出かけられない出られない環境では何も出来なかったよねしか出てこない。みんなうっすら気づいてるけど、Zoom飲みは確実に消滅に向かっている。ちょっと前、仕事で「美容院に行きたくなるコピー」というお題に「リモート飲み会は接近戦。」と書いた人がいて確かになと思わされた。技術が行くところまで行ったスマホは写して欲しくない毛穴まで写してる。お出かけしないとたまらない写真フォルダはさびしくてたまらない。

そりゃそうだけどお化粧品の中ではコロナ禍、口紅の売り上げが落ちたそうです。興味深かったから覚えてるのは日本人と欧米人の絵文字の違い。日本の顔文字は(>_<)(^_^)(*_*)(T_T)(´・_・`)って目で伝えるものが多く、欧米人は:-( :-) :-〉:-pって口で感情を伝えるものが多いらしい。目は口ほどに物を言う。マスクが向いてる国民性。

みんなだいぶ気づいているけれど、clubhouseもあっという間に消えてった。通り過ぎて残ったのは、人がしゃべりたい欲求にスポットを当てた功績。ワンポイントアドバイスですがLINEの通話が繋がりにくい時、clubhouseで鍵部屋を作ると良いよ。「飲みたい」欲以上に「飲み会」欲が高まる。答えが出ない話を朝までしてたい。話も尽きてきた頃「仕方ないから最近見て印象的だったAVの話でもするか」ってもうひと盛り上がりするやつやりたい。「浮きブラ奥さん」ってなんぞ??

ワクチン接種が進んでも、僕らの年齢も進んでいくのよ。独身は結婚し、子どもが生まれ、家を建てた友人すらも出てきた。コロナ明けたらね〜のifが叶わないことはとっくのとうに気付いてて、あの、夜通しひたすら喋ってた飲み会が懐かしい。お酒飲むと酔って眠くなっちゃうからってストイックにコーラコーラコーラコーラジンジャーエールしてた飲み会を、アメトーーク「大学お笑いサークル芸人」を見て思い出す。「いや、酔ったら面白い話できねぇだろ(酒飲むなんて馬鹿かよ)」って当たり前のように言われたサークルを経て、たとえお酒がなくても楽しませたいなって思う90分一本勝負。少し前に入ったおばあちゃんが1人でやってる小料理居酒屋でお酒出せないの大変ですねって話したら、「あいつら恋したことないんじゃないか。」「あいつら仕事で疲れたことないんじゃないか。」って政治家に不満をぶつけてて、酒好きに響く言葉だなぁと思った。M-1戦士ゆにばーす川瀬名人がうちのイベントに出てくれた時「ニュースこそ面白いものはない。」と話してて、聞けば新聞を読みニュースを見てSNSで空気感を察してネタつくりの参考にしていると言う。お笑いサークルの1つ下の後輩に、ライブのエンドトークでいつも政治家の名シーンを再現して爆笑をとっていたやつがいて彼がニコニコしながら言ってた口癖「政治超面白くないですか?」って言葉、人の金メダル勝手に噛んじゃう市長を見て意味がやっと分かった気がした。狂ってるのかよ、事実は小説よりも奇なり。

 

と、ここまで下書きに溜めていた。久しく何も書いてなかった。ブログ書き始めてここまで何も書かなかった日々はない。どこか自分が自分に置いてけぼりにされてる感じ、そんな20代のラストスパートを生きている。

 

推しアイドルNegiccoかえぽのツイート3連投になぜかぐっと共感してしまう。

 

 

Twitterなんて議論のためでもインプットのためでもない、独り言をぶつぶつ言っていいツールなんだと忘れてく感覚。遠ざかる記憶。同級生アイドルの達観した死生観に自分なりに重なる部分を探す。

 

別に病んでるわけではない。とは言え流れてく情報量に「考えない」に陥りがちで、お前は提案がないなと叱られる。「打ち合わせを“しのぐ場”にする人と、“勝負の場”にする人。その差は言うまでもない。」とコピーライターのレジェンド谷山雅計さんは指摘する。「とりあえずこれだけ書いていけば先輩や上司から怒られないだろう」と、打ち合わせの場を気分よく過ごすことが目的になってしまってないか。 しのぎ上手になってないか。若手こそ上司の喉に突きつけるくらいの気概でコピーを書けと仰っていた。「正解は誰も分からない。市場こそが正解」と、これは僕のボスの言葉。

別に病んでるわけではない。こないだふざけてガールフレンドとマルチの勧誘ごっこをやったらやたら上手で笑った。さてはやってた?この世には4種類の人がいます。労働者。雇用者。自由人。お金でお金を稼ぐ人。いや、土俵も階級も違うじゃんって笑った。

コロナ禍増えてるそうです。書店でバイトしていた経験から今勤めてる会社を知ったわけなんだけど、書店で勤めてたからこそマルチネットワークの専門誌があることも知っている。アメリカではわりとちゃんとしたビジネスでもある。なぜか知らないがあたくしマルチによく話しかけられるのである。

2021年4月2日は金曜で、仕事終わりスマホ見ながら駅まで歩いてたらイケイケの兄ちゃんとプリプリの姉ちゃんに話しかけられるわけ。僕ら飲み会までの時間潰してて、この辺りで美味しいお肉屋さんありませんかー?って。お兄さんお若いですねを7回くらい言われて老け顔を気にしてるあたしは馬鹿だねゴキゲンになる。8年目のオモテサンドを自慢がてら、どんな肉ですか?安くてワイワイならここだし、しっとり舌鼓ならここだし、肉以外もありですか?実はここの魚が超美味しくてって気づいたら9件くらい紹介してた。最後にLINE交換してバイバイ。いいことしたなぁと満足げに駅に向かって歩き出した矢先、LINE開いたらなんじゃこいつ。

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SNSにあげたらこの時期多いんですって。上京したてで友達いなそうな病んでるやつを狙ってるって藤木くんかよヒキョウなやつだな。何より、入社8年経ってもなお表参道で自分もそう思われたのが悲しくて悔しくて女々しくて辛いよ。

自分ってのは柔らかすぎても硬すぎてもダメらしい。よく言われるマズローの欲求の話にしても自己実現の手前に「所属」「承認」の欲求があると気づく。気づいてあげる。いきなり「自己実現」を目指そうとするから道に迷う気がしてる。何成し遂げたいの?その仕事ほんとにしたかったこと?とマルチは問うてくるけれど、一足飛びにマズローを駆け上がるでない。「いま、自叙伝を生きてます。」というearth music&ecologyのコピーが好きで、このシリーズを書いておきます。今歩いているこの道が、いつか懐かしくなればいい。

 

いま、
自叙伝を
生きてます。

 

挫折があって
よかったと、
いつか言ってみる。

 

はたして、
2014年の
秋のページは
面白いのか。

 

神様。
どんな人生なら、
ベストセラー
でしょうか?

 

平々凡々を
甘く見ないでと、
いつか言ってみる。

 

いま、
人生の
第何章だろう。

 

展開が
わからない
という幸せ。

 

そうよ、
早すぎる
自分語りは
かっこ悪い。