心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

304

品川駅ともなると改札の中も充実していて本屋やユニクロエキュートっていう商業施設やビジネスマン用のランチなど充実してるんだけどその中によく昼飯を食べる定食屋がある。マグロの切り落とし丼600円を立ち食いでさっと掻き込んで舌に味を書き込んで、一丁前につまようじでシーハーハーヒーヒズヒムしてまるで何もなかったかのように出てくる。それが月に1ないし2回。このお店の何がいいかって、終始声出し続けてる元気なお姉さんがいることだ。「いらっしゃいませご注文をどうぞランチメニューは立ち食いになりますがいいですかはいまぐろいっちょう、はいまぐろいっちょう!食券持ってお待ちくださいお飲み物はセルフですあ、ごめんなさいねー今片付けますお客様よろしかったらお漬物ありますのでどうぞーはいいらっしゃいませーご注文をどうぞあっ緑がお醤油です」ってもうずーっと一人で喋ってるの。元気いっぱい。少なくとも僕が店にいる10-20分間ずっと。まぐろ丼食べながら、止まると死んじゃうまぐろみたいなお姉さんを見てる聞いてる。新鮮なマグロが食べられるんです!とか昼からボリューミーで元気出ます!とかの感想は差し置いてただシンプルに「うわぁうるさいなぁ!」ってなるの。なんてこの人はこんなにうるさいんだろうなぁ!って。そもそも目まぐるしい品川の昼。「もくもくと」の文字が黙る黙るであるように、閑さや岩にしみいるお姉さんの声。いつ行ってもずーっと喋ってるお姉さんを見て、今日もまたずーとうるさいなぁって思ってる僕。昔ドイツはミュンヘンに行ったとき、小麦粉をくっちゃくちゃにしたやつをチーズでベッチョベチョにして焼き目をつける伝統料理を食べた時、美味しいなぁとかチーズだなぁの前にただ一言だけ「腹にたまるなぁ!」しか出てこなかったあの感覚にかなり近い。この場合、うるさいなぁはもちろん褒め言葉だ。うるさくなくちゃ。できるだけうるさくあってほしい。一秒の沈黙もいらない。Beうるさい。うるさくあれ。え、僕うるさい?よく行く千川のつけ麺やのおばちゃんもこちらもこちらでとってもうるさい。こっちはすこし甲高い声で「はいじゃあいくよお釣りの確認しますねー、まず200円はいどうぞそして残り20円ですはいありがとうーまいどー!」ってお釣りの確認までうるさくてそこがすごくいい。うるさい店が嫌いという人もいるかもしれないけど、当たり前のようにうるさい人はこちらが覚悟できているならそこまでヤじゃないぜ。むしろ尊敬すら覚える。僕なんか人前だけ元気なだけで素はひっそり昨日の失敗と成功を頭でなぞっていて失敗が多い日にゃ、もう一生梱包作業だけやってたいなアッセンブリしてたいなってなったりする。いや、分からん彼女たちもそれなりに落ち込むことがあるのかもしれん。クローズでお金合わないときとか、アッセンブリしてたくなるのかな。ただ僕らの前で見せるあのうるささ。当たり前のように、息を吐くように、流れるように「うるさい」あの姿こそプロだ。そして多分、お姉さんもおばちゃんもそれが”普通”なのだ。”日常”でもいい。そんなこと考えて思い出したけど、すごいやつって、何がすごいか分からないように、すごくいることがある。

 

話題の崎山蒼志君がすごいのは言うまでもない。彼にとってはそれが”普通”なんだろうけど、僕らは心が揺さぶられる。感動する。繰り返し聞きたくなる。

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話題になったこの動画以外にもyoutubeに上がっている曲、他にもかなり良い。

爆笑問題太田さんの新刊『違和感』の中で表現についてこんな風に書かれている。「本物の表現というのは、未来の表現者に2つの感情を同時に与えるのだと思う。ピカソしかりヴォガネットしかり、ビートたけししかり立川談志しかり。それは、あぁとても敵わないということと、いや、俺もやってみたい。という矛盾する思い。ビートルズを聞いて俺たちはビートルズになれるわけがない、けど俺たちもやってみたい!と志したバンドが多かったように。」きっと崎山君の動画を見て、音楽を始める子も多いと思う。僕ですらピアノまた弾きたいなってホコリごとキーボード引っ張り出してきた。

TSUTAYAでメロディを聞く前にまず歌詞カードを読んじゃう人間として、彼の書く詞も正直意味わかんなくて超かっこいいのよ。印象的なのはその単語。「冬 雪 ぬれて溶ける 君と夜と春」「針」「泪」なんてことない今まで何回も見てきた単語が急に鋭利に心を突いてくるこの漢字、感じ。

僕が社会人1年目の頃から仕事でご一緒させていただいている電通の玉山さんというコピーライターの方が、この感情をとても丁寧に(そしてお洒落に)書き表していた文章を見つけたのでご紹介します。広告クリエイティブ専門誌『ブレーン』にてプロのコピーライターの方に「コピーの作法」を寄稿してもらっているこの回。

 

玉山貴康、照井晶博のコピーの作法 | ブレーンデジタル版

引用 「言葉は、人間の記憶の集合体。」

たとえば、「海」という字。
この言葉を見て、何を思い出しますか?…「どこまでも続く水平線」だったり、
「打ち寄せる波の音」だったり、「青さ」だったり、
「海水のしょっぱさ」だったり、
「水着」や「素足で歩いた砂浜の感触」だったり、いろいろあると思います。
ではもうひとつ、「家」という字はどうでしょう?…「家族」だったり、
「故郷」だったり、「暖かい」だったり、
「飼っているペット」や「おふくろの味」だったりするかもしれませんね。
その言葉を見て、人それぞれに何か思い出すものがある。
つまり、言葉というものは、「人間の記憶の集合体」なのかもしれないと思うのです。
言葉の奥(もしくは先)には、風景や色や音や声や匂いや温度や感触や味覚や
さまざまなものが存在している。
言葉の正体は、じつは「それら情報」なのではないか。
実際に目で見えている言葉自体は、それら情報を中に含む「記号」なのかもしれない。
そんなふうに考え直してみると、
これまでいかに言葉を表面的にしかとらえてなかったか。
モノゴトの本質を見抜くヒントが隠されている気がしたのです。
たった一言でもそこには膨大な情報が在るんだと気づいたとき、
目に見えないものこそ大事にしようとする気持ちが生まれました。
とてもありふれたなんでもない言葉を前よりずっと大切に扱うようになりました。
コピーライターとは、そんな言葉が内在している情報性を駆使して、
商品や企業や社会のために役立たせる職業なのかもしれません。
コピーに対してもこう考えるようになりました。
広告の中に置かれている文字がコピーではなくて、
その文字に触れた受け手が心の中にどういう読後感を抱くか、
それそのものがコピーなのではないかと。
文字がコピーじゃない。受け手が感じ、心に残ったものがコピーなんだと。
さて、もうあと数十字で終わります。
僕のパートで、あなたの心の中に何か残っていたらうれしいな。
…それが、僕のコピーです。

 

玉山さんから教わった「言葉は刺激物、読後感こそ作品」とはまさに。崎山君はそもそもギターのテクニックやメロディ、年齢、ルックス、話し方それら全てが取り上げられがちなんだけど、彼の歌を聞いて言葉、単語からもらう感情の揺さぶられ方はこういうことか、と腑に落ちた。

コピーはアートではない。作品とは一緒にするな。という声もあって当然。だけど、誰でも発信できるこの時代に言葉の面白さとか、言葉で課題解決することの魅力とかに気付く人が増えたらコピーライターに限らずおもしろいなぁと思います。

みんなやってたでしょmixiみたいにブログとか書けばいいんじゃないかな。足あと、付けにいくからさ。

303

広告。文字通り、広く告げること。

先週、とある投資信託の会社が表参道駅をジャックしてこんな惹句で広告を出していた。曰く、「もっと、お金の話をしよう。」。つまりはお金に目を向けてね、投資してくださいねという話。南青山の感度の高いファッショナブルな女性に向けた広告であったわけだ。

勤めて5年目の表参道はそりゃたしかにファッショナブルで、特に土曜日なんかは結婚式も多く、美男美女に囲まれることもままある。タレントさんも多く歩いてて、神さまのような糸井重里さんを度々拝見することがあったし、昔からテレビで見ていた辛口映画評論家おすぎさんとすれ違う時には、どうぞお願いお手柔らかになんて、なんでだか僕から会釈しちゃったこともある。おすぎさんをキョトンとさせてしまったことのある一般人は、そんなに多くはいないはず。

その先に名うての美容院があるのか、表参道を歩いてる美人が次々に曲がってく角があって「あれ知ってる?あそこ、美人が曲がる角なんだよ」ってこないだ後輩に言ってみたら「まじでなに言ってんすか?」って心配されちゃったりして。

 

話が逸れた。
「もっと、お金の話をしよう」という呼びかけがどこまで機能したかは分からないけども、今の自分の気持ちを真夜中にシンプルにそおっと書いておくとすると、「もっと、仕事の話をしよう。」である。

 

ヒット作連発の名編集者、幻冬舎箕輪さんは「仮に給料が0円でも幻冬舎の仕事を辞めない」と仰っている。日経新聞で読んだけど、ロイヤルホストの黒須社長はよく社員に「Do you like your job?」と聞くらしい。身の周り、仕事のデキる先輩の『「なるべく働きたくない」っていう人がたまにいますがそれってほぼ「なるべく嫌なことしたくない」ってことだと思いますし僕も全く同意なのですが、だったら楽しい仕事をするか楽しく仕事をすればいいのかなと思っています。』というSNSへの投稿。それこそ大学4年、広告業界に内定をもらっていた僕の不安を少し溶かしてくれたのは、当時糸井さんが開催していた「はたらきたい展」だったりする。「仕事を聞かれて、会社名で答えるような奴には、負けない。」というリクルートのコピーに何度励まされただろう中小企業の誇りもある。

僕なんか「はたらきたい」と心から思えるようになったのは本当に最近の話いや、もしかするとまだ大いに強がっている部分も多い、かもしれない。そんな中、今週開催されているアドバタイジングウィークアジア(AWA)にて、博報堂岡田さん×電通梅田さんの対談を聞かせていただく機会があった。テーマはズバリ「広告作りとは、何を作っているのか?~僕たちの専門性と活動領域を再定義する~」。お2人が語る数々の金言をまとめながら個人的に今静かに燃え上がっている情熱を形にしたい。

そう、もっと、仕事の話をしよう。

 

①広告作りとは何か

梅田さん「物性→価値→実感」。

当時29歳、あるおむつメーカーさんとのお仕事。

「物性」この場合、おむつの吸水力や素材の特徴はオリエンなどでよく分かるけれども、自分に子どもがいないのでやはり最後は分からない部分も多い。そこで、赤ちゃんが生まれた知人の家に住み込み観察を行うと、ここにはテレビCMに描かれているような赤ちゃんとお母さんの笑顔は微塵もないことに気付く。そこにあるのは、この子の命を守らなければならない、と必死なお母さんの姿だった。

そこで「価値」の再定義。こんにちは赤ちゃん私がママよ♩の多幸感だけじゃなくて、実際に今の人たちが持ってておかしくない課題、悩みを入れ込んで、同時代性を持っておむつの価値を再定義することで、私もそう思ってた!といった多くの実感を得ることができた。

曰く、本質はすごく大事なこと。性質は目が囚われがちなこと。この2つを分けて考えなければいけない。本質の中にある性質を再定義すること。繰り返し仰っていたのは、そもそも広告は今の時代になぜ必要か?ということ。つまり「同時代性」というキーワード。

 

一方の岡田さん「意味を創る→表現を作る→媒体で広げる」。こちらは広告マン目線でやりがい魅力を語られる。新人の頃、当時引退間際のベテランクリエイターが登壇した社内コピーライティング教室で「今までで1番成果のあった仕事はなんですか?」と質問したところ、そのベテランから返ってきた「僕、”熟年”って言葉を作ったんだよ」という答えにとても感動する。それまで歳を重ねることは”老いる”というネガティブな表現しか存在していなかった中で、熟練されていくようなポジティブな印象を与える、そのことがとても印象的だったそうだ。岡田さんは、今、広告の仕事が面白くないと思っている人は、媒体や表現だけしかやってないからかもとアドバイスをされる。


②この仕事の専門性とは何か
梅田さんはズームにされたハートの絵を投影する。一見、何か分からない。画面が引いて引いて初めてそれがハートであることに気付く。つまり、「超局所的な密度の濃い情報をもらった時に、実はここなんだ!が言えるかどうか」。そしてそれを「価値への補助線を引く」と表現された。与件やブリーフから表現案に向かいがちだけど、価値、課題、同時代性に向かっていく考え方もできるのではないか。

ここで、長年担当されているジョージアの缶コーヒーのコピー「世界は誰かの仕事でできている」について話される。コンビニコーヒーの台頭の中で、いかに売り上げを下げずブランドの存在感を高められるか。普通は味、美味しさ、コク香り、確かに変わったね!といったメッセージになりがちのところ。しかし、美味しいよ!だけでは当然大きい流れは作れない。

そこで、そもそもなんで缶コーヒーってあるんだっけ?なんで今こんなに街に自販機ってあるんだっけ?という疑問点から本質にある価値を掘り下げる。このあたり、僕の知るコピーライターの先生は「禅問答のように」と話されていたことを思い出す。

そこで気付く。ジョージアは決して味だけを提供しているわけではない。そこには”前味”ってのが存在する。つまりそれまでの頑張り次第で味が変わる。缶コーヒーを飲む瞬間の気持ち。きっと、頑張った自分への労い。そして、そこにはその人の労働がある。そこから「世界は誰かの仕事でできている」にたどり着く。

そんなの、商品開発の担当者を信じていないとできない仕事だと思う。なぜこれが存在するかを信じている。世の中のこういうことのためにこの商品は存在していると信じているその姿。聞けば梅田さんは広告を考えるときに「なんでその仕事をしているんですか?」と担当者に入社動機まで聞くらしい。なぜこの会社を、あなたの人生をかけて手伝おうとしたんですか?と聞くらしい。商品広告より、商品にかける思いを広告している。だからきっと、伝わる。何より、コカ・コーラの社員さんにもこのコピーはとても嬉しかったと思うのです。コピーって受け取る人の感受性とか感性とかを信じて書くしかないから、伝わったときすごく嬉しいと思うのです。

 

岡田さんは、水が半分入ったコップの絵を映す。この絵を見て、半分しかない、ではなく半分も入っている!と思うこと。これがこの仕事の専門性であると。さらにここで終わらせない。半分”も”水が入っているからこそ、もっと長く走れるかもしれないし、そこからきれいな花が咲くかもしれない。とポジティブに変えていく。つまり、○○しかなくて、、、をポジティブに変えていくこと。もっと言うと、相手の頭の中の視点をポジティブに変えていくことが専門性だと話された。

以前、元電通の石川さんというコピーライターの方に「なんでコピーライターになったんですか?」っていう小学生みたいな質問をしてしまったんだけど、その答えがカッチョよくて素敵だなって思いまして。 「新聞学科で将来は記者を目指していた。でも、世の中の正義を暴くとか、勧善懲悪とか。どこか性悪説の考えな気がして自分には向いていないなと思った。そんな中コピーライターという職業を知った。いいところを見つけて前向きに言葉にする。ちょっといいよねって人に広める。性善説な感じが自分に合っていると、そのとき思った。」という話ととても近いと思った。

 

③今後どういう方に向かって行くのか
梅田さん「最先端&最前線(領域を広げる)」
最先端はデータマーケティング。会社や業界としては最先端に向かうべき。ただ個人ベースで見ると、広告で培った領域を広げて行くことができる。例えば自身が行っている猫の里親活動を例に挙げ、クライアントがいなくても自分の課題意識から、広告(的ソリューション)をしていい。そこに同時代性を考えると良い、と話されていた。

 

岡田さんは「合気道」のスライドを映して語る。なんだかんだ広告は相手がいた方がいいスポーツ。個の技を極める柔道剣道じゃない面白みがある。そのために危機感を持って変えなきゃいけないと思っている人たちに自ら会いにいくこと。現場を探しに行くこと。経営者に直接考えを伝えて、確かめるべきだと話されていた。

 

④最後のメッセージ

梅田さん「若者よもっとはみ出そう」。ここではない何処かへ行こう、ではない。どこかで得た力を使ってその領域を広げて行く。最近は「塗るべき塗り絵」を塗らずして、外の方に行こうとするもったいない印象。武器を持ってから、次の取り組みに行ける。何も持たないであの仕事やらせてください!は無理。職能を自覚し、展開する。本質的に価値を作る、見つける、同時代性を読む。正しく理解する。

 

以上。45分があっという間に過ぎていった。

世の中を少しでも良くすると信じて商品サービスを0から立ち上げる広告主の情熱と、それをどう広めようか価値の再定義や方向付けを行うアイデアマン揃いの広告会社と、コンテンツで惹きつけて届けてくれる群雄割拠戦国時代のメディアと、なにより忘れちゃいけない見る人の心を打つクリエイターと。業界の末端ではあるものの誇らしい業界にいると感じたし、もっともっともっと役に立ちたいと思う。

そりゃ今どきの若者だ、仕事楽しい!なんて手放しで言ってるやつは全く信用ならないし、僕も腐ってた社会人2年目なんかは今思えば同期のグループLINEを勝手に抜けたりもしたし、「やりたいことやろうぜ」「好きな人モノ͡コトには好きって言おうぜ」なんて昨今の空気感には実力もメンタルもついていけないし、なんなら告白する前から振られてるみたいなことばっかりだけど何の話だ、前を向いてやっていきたい。

聞いてください。さんはい

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302

なんだか寝られずなんらか書きたい夜はスマホのメモを引っ張り出してくる。

そう僕は人から聞いた話でできている。帰り道に買い込んだ半額のお惣菜でできている。上司にご馳走になった焼肉でできている。その100分の1を後輩に焼肉を奢りながら生きている。水は高い所から流れる。流れる水は濁らず。万物は流転する。情報は回す。心を整える。生活は続く。

 

288 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

の続き。日経新聞のコラムや、街のフリーペーパーのちょっとしたインタビューを読むのが好きだ。読んでスマホのメモに寝かせる。たまに読み返してみて、あの時のそれとこの時のどれが紐づいて、すぐに理解できなかったことがようやく噛み砕けるようになる。そこで初めて自分のものになる。人に話せるようになる。いい話を聞いていい話を伝える大人になりたいとぼんやり考えていて、この何気ないメモは多分、”ライフワーク”と呼べるものにまでなっていってる気がしてる。

 

2015年夏~

 

AT&T アメリカ最大の通信会社。新卒数百名の中から能力など評価し、将来幹部になりそうなヤツリストを作成。30年後、50代になった彼らをリストと照らし合わせると、幹部の半分は予想通りリストに上がっていた。
ここで注目すべきは新卒時名前が挙がっていなかった幹部の半分。実は彼らには共通する20代の過ごし方の特徴が3つあった。
1.うるさ型上司
2.困難かつチャレンジングな仕事
3.ルーティンワークはしない

自分の20代はどうか。

 

小学3年生が作る俳句に衝撃、共感、嫉妬。
せんぷうき
あああああああ
おおおおお


「仕事でミスっちゃって凹んでるからあんたの失敗談聞かせろ。言うてみい。ほれ。」

って昔好きだった人からのLINEに心を揺さぶられる。

きっかけを探してるのさ、人はいつも。

 

小さな数字に本気になれるか。野球選手のホームラン数10本と11本は大きな違い。年収が変わる。2000本安打できるかどうかの場面で、いや1本くらい凡打してもいいっしょだと本気になれない。本気になれない環境は変える。組織が持つ評価基準を示してそこに本気にさせることしか上司にはできない。だから数字一つにこだわるし、死にものぐるいでその1打席にかけるわけで。いや、いいじゃないすか大の大人が。野球って9人じゃなくてもいいじゃないすか、は社会では通用しない。ルールがあってそこで戦って勝ち負けが出るということ。じゃあ勝つためには、、、。そこまでやっても負けることもある。だからリスクを回避する。先を見越す。数字で担保する。

 

なっぱいおめながらいんこをまじる。

 

ぼのぼのスナドリネコさんの名言。
ぼのぼの、生き物は、絶対、こまるんだよ。こまらない生き方なんか、絶対、ないんだよ。そしてこまるのは、絶対、おわるんだよ。どうだ、少しは安心してこまれるようになったか?
 

巨人→日ハムへ移籍した矢野選手
オフのグアムの自主トレ。若手がスパイクを履かずに練習靴で打撃練習をしていたことに猛激怒。プロじゃない。怪我の恐れもある。試合で結果を残すためにやっているのに練習靴練習気分でどうするのか。
マスコミにこう言って部屋を去った。早出特打ち、休日返上なんて書かないでくれ。あんなのは練習じゃない。
努力してるつもりでも努力になっていないことってけっこうある。勘違いしない。本番で結果を出すためにすべて。

 

とあるコピーライターの方に、なぜコピーライターになったんですか?
新聞記者を目指していた。上智の新聞学科で。でも知れば知るほど正義を暴くとか、真実を伝えるとか、悪く言えば性悪説の世界。向いてないなーと。
そこでコピーライターを知る。この商品っていいね。この人っていいよねっていう気持ちで仕事ができる。性善説の世界。自分には合うと思った。
同じ業界としてステキだと思う。まず疑うか、まず信じるか。


同級生いのちゃんの素朴ツイートシリーズが個人的にすごい好き。

”1週間帰省します。九州の皆さん、気にかけてくださいね”

”末っ子だからかわからんけど、熊本帰るたびに親戚家族みんな私がまだ7歳くらいだと思って接してくる。”

発見と共感に満ちた言葉、おみごとだなー。

 

内定者フォロー。学生時代ってそもそも不安、何になるのかどうなっちゃうのか。
何で助ける人になりたいかってこれちょっと真理なのかもしれない。何で人を幸せにしたいか。

 「一を聞き、十を知り、百を考え、千を伝え、万を動かす」
阿部広太郎さん電通コピーライター

 

20代の過ごし方。毎週土曜に飲むにしても50人会えるかどうか。
5分でもいいから会いたい人話したいことがあるか。惰性で誘ってないか。すごい人のすごい人に会うこと。人の集まるところ、物が動くお金が動く。目を背けない。ビビらない。野次馬根性。勘違いせず。ブレーキをかけず。

 

2015年は今思えば仕事に夢中になる覚悟を決める1年で、そんな中でお笑いサークル先輩からいきなりいただいたLINEに、焦るなよと言われた気がする。

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あのヨセケン木村さんがな
落語家になってもうた。

あん人が示してくれたんわ
君でいう三年後
俺でいう二年後
そこにまだ、
経歴手放しの選択肢があるということやねん。

自分で増やしてきたつもりの選択肢なんぞ、要らんのや。書類にしかならんや。

ほんまに血ぃ流れる選択肢は、これからやなくて、これまでにあってん。

前を向きすぎや。
目ん玉に騙されて
前、向きすぎてんねん。

せやろ?

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けどなんで関西弁だったんだろうか。

 

出張で浜松へ。見知らぬ土地の電車に揺られ、金沢特集の新聞を読む。
県民性ってあるなぁ。歴史ってあるよなぁ。
加賀百万石の前田家は本当は100万石以上持っていたらしいけど、軍隊ではなく文化芸能につぎ込んだそうな。名古屋は空襲にやられたが、金沢は400年の歴史が折り重なっている。「細い雪道を譲る」その言葉の美しさ。日常のこととして芸に関心が高く普段から美術館博物館に市井の人が行っている。自分には金沢がちょうどいいと思う人も多かろう。

 

足伸ばしてジャズバーベースライン@名古屋へ、最高
生よりシャンディガガフ。山崎or角ハイボール
お酒を飲むところだ酔っ払おうじゃない。
ご飯はソーセージ?ピスタチオ?生ハム?ピッツァはがっつり、アヒージョとかいいね。

太平洋戦争中は禁令や自主規制などでジャズは鳴りを潜めたが、学生や軍人の中でも密かにレコードを聴いて楽しむ者も多かった。特攻隊員の川柳に「アメリカと戦ふ奴がジャズを聞き」「ジャズ恋し早く平和が来ればよい」などと遺されていることからも分かる。

 

叔父さんが余命レベル。胸が痛い。言葉が出ない。今ある命を大切に。

 

日経より。バッタハンバーグというコラム。
即席麺に昆虫が、というクレームの、その麺にはエビが入っていて、どちらも節足動物なのになぁ。近い将来虫を食わなきゃ生き延びられない食糧難。考え方を変える必要。

 

電動歯ブラシ3ヶ月に一度ヘッド交換

ハイパーウルトラベリーしんどいでも前に進んでる。止まるなよ。これからだぜ、人と比べない。自分の仕事を。

 

27時間テレビの本気がすべってた中で、本気ってなんだろう。
もっと仕事に自分が入る意味とか価値を出さないと。人の役に立ちたい。売り上げたいではなく役に立ちたい。


こじらせまくってるお笑いサークル先輩の話
話の途中盛り上がらないことがわかると突然「愛してるぜ」「いや、だから愛してるぜって」で話を切り上げる。あるいは「怖い話持ってない?」ってすさまじい。わらう。

 

先輩、有無を言わさずロジックで叩きのめす。それが仕事をする上でみんなやりやすくなる。そのためにNOを言わせない提案をする。交渉の生々しさ。

 

エスカレーターの非常停止ボタンの位置、子どもに押してくださいと言っているようなもん。

 

実家の机まわり大掃除。ちらつく当時の彼女と、何一つ勉強してなかった高校時代。努力をしないと。いつまで中学の財産で生きているのだろう。本を読むとか新聞を読むとか社会的常識を掴む。

予餞会。山本先生のお言葉(うろ覚え)。余裕を見せつける会なのだと。まだ大丈夫、これからでしょ、余裕だぜってのを餞としてやる。どこもやらなくなった。ただクマタカは違う。もちろん二次の配点が高い大学志望ということもある。ただ全校生徒で余裕を見せつける。大丈夫であると言ってみる。だから大いに笑うし、先生たちが結構ガチで笑いを取りに来る。おもしろい学校だったと思う。テストの点なんかは本当にクラス平均の半分でうんこちんちんだったけど、今改めて頑張んなくっちゃ!

 

2015年6月~2015年8月の頭の中のこと。

301

今年もまた3月1日が来て就職活動が始まった。

 

今年もまたと書いてみて気づく、そういや僕らの時は12月1日からだったし時の流れは早い。つまりまる4年、ガクセイの代も被っていない後輩までも社会人になってきてロケット鉛筆。伝わるか分かんないけど、そのまま真上に押し出されても立ちはだかる先輩鉛筆の壁に、なんとか斜め上を探しながら押されて伸びるそんな春。隠してても滲み出るのが個性だとようやく気付いて来たところ。同じ黒鉛筆に見えて、濃さや太さで違いを出していけたらと思う。

 

3月1日の日経朝刊、就活特集の川村元気さんの言葉が良かった。著書『仕事。』の中で谷川俊太郎さんと対談されていて、谷川さんが言う「人類全体の無意識の集合体である"集合的無意識"にアクセスしたい」に共感したという。

みんな感じていても言葉にしない感情、気分を物語にしたい。これとても重要。『世界から猫が消えたなら』で本屋大賞を受賞された縁で各地の本屋を回っていると、お金持ちになる本があまりに多いことに気づいた。そこから、宝くじが当たった男のストーリー『億男』が生まれた。お金を考えていくと、同じように人間にコントロールできないことに気付く。それは死、そして恋愛。周りを見渡せば今みんなラブレスの時代、付き合ってないことに気づき恋愛小説『四月になれば彼女は』を執筆した。

 

川村元気さんはこうも話す。
自分のことしか考えられない、コスパ意識しかない人間が多い。ただ、ブレークスルーはコスパからは生まれない。何にお金を使ってますか?本を買わない人は本の編集はできない。映画館で見ない人は映画を作れない。そこの気分、気持ちをわかってない。

これ、就活生向けのインタビューとはいえとても重要。時代の風と深く呼吸し、言葉の先にいる人を思い至る。コピーライターのレジェンドの皆さんがとても優しいのと関係している。

 

「案外みんなこういうの卒業してくけどよく続けてるよな」とこないだ飲んだ時、このブログについて親友に言われる。生きてる証がないと不安だったりもするし、アウトプットがあるからインプットしようとしたりするし、自分の中での位置付けもだいぶ定まって来た気がする。

無意識の集合体にアクセスする。

可愛いなぁと思っていた人に最近春が来たと聞いて、なんでだかちょっとがっかりしちゃうのとか、何を食べるかどこで食うかより誰と食べるかが1億倍重要だなって高校の友人と馬鹿笑いするのとか、感情の画素数を上げて生きたい。

大学4年の8月〜社会人1年目の9月まで。101~200をまとめとく。

 

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お笑いサークルだったら誰もきっと「やってて楽しかったネタ」があるはず。コンテンツメーカーに憧れるもののカイシャのアイデア会議みたいなものの打率はさっぱりで。だからこそ新しいことをやる人はとにかくすごい。

 

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就活で木っ端微塵になりつつある頃にようやく気づく自分の原体験と興味。デジモンアドベンチャーが好きだった。その気持ちは今も一生も変わらないと思う。

 

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どこで、世の中に、出るか。就活も終わって内定者懇親会である意味ちゃんとビビらされて、不安しかないあの頃じゃないとこんなの書けない。

 

 

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社会人になる前の最後の夏休み。実家の引き出しから出てくるもらった自分の個性。おもしろいやつはおもしろいと言われて育つし、おもしろいと言われたやつはおもしろくあろうとして、おもしろくなっていく。ニワトリ卵じゃないけれど、そういうことがきっとあると思う。小4の思い出、貴重な原体験。

 

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ゼミの友だちは今でも集まるぐらいナカヨシなんだけど、北海道へのゼミ合宿もまた楽しくて、そこからaikoを聞くようになった。この北海道の半年後、ゼミの同級生と付き合うことになるわけで、思えばこの時から意識していたのかもしれない。

 

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度々登場してくれる高校の友人「神様」ナカシマさんと「リアリスト」タニムラ君とのすてきな三にんぐみ。11月に神様が式を挙げるそうで予定を立てねば。そろそろ連絡があってもいい頃だけど、10月神無月、神々の一人として出雲大社に招集されるだろうからきっとバタついてるのかもしれないな。

 

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大学4年はとことん原体験を追及していたらしい。後から振り返って有用だったと思う”暇”である。団地で過ごした7年間がコミュニケーションしたがり人間の僕を作った。ピンポンを押さずとも遊びに来てくれる友達はすごく有難いのだ。卒論のテーマも団地で生まれるコミュニケーションみたいなやつにした。

 

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同じく好きなこと。趣味グラビア鑑賞。

 

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お老成な餓鬼だった小6の思い出。お悩み係を立ち上げて1日で解散したお話。

 

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「面白い建物とか見るだけで単位もらえるよー」ってサークルの先輩に唆されて門を叩いたゼミのおかげで建物を眺めることが好きになった。お上りさんのミーハーさんは今、東京の外回り営業マンになってあちこち行ける役得さを感じている。

 

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そしてたまにこういう不安が押し寄せてくる。追い払うように書く。何にも貢献してない気がして、自分の成長を感じるシーンも少なく、楽しかったけど、悔いはないけどこのあたり、学生時代には戻りたくないと思う理由かもしれない。

 

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そうかと思えば、誕生日おめでとうにシンプルに舞い上がっている。時間があると内へ内へとなってしまう悪い癖。外へ外へと向かわせるのは出会いだったり経験だったり新しさだったり。自分が見えなくなるときは、世のため人のために生きておけば間違いない。

 

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この、歌舞伎と落語の話が好きで人生観にもなっている。

業の肯定。ダメなことを受け入れること。間違いを許すこと。ツッコミは指摘だけじゃなく、赦しでもあると思う。くそみたいな合コンのくそみたいな女の子のくそみたいなボケでも絶対無視はしないと決めている。

 

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シャカイ人1年目の目標を決めた2014年の1月、ずばり「語ってもらう」。

いや、ホントは僕〇〇なんです~とか、こういうことが得意なんであっちをやらせてください!とかきっと言いたくなる。でもね、人から思われる自分がホントの自分だ。語るな、語ってもらえ。と言い聞かせていた。今、1年目の子と話すと「ホントはもっとできるんですが、」と言いたげで、違う違うぞ語ってもらえ、と伝える。ブランドとは、約束のことで、まずブランドを作って行かなければならない。

 

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実家のブラックジャック単行本17巻から個人的神7を選んでみた。暇人の為せる業。

 

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大島優子は卒論なんて書かなくても卒業できるんだって羨ましがりながら、卒論発表で学んだことをまとめてみた。案外読みやすい。

 

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上の117じゃないけど、面白い側面を覚えてくれた母のおかげで自分がある。覚えていてくれるのは、愛だ。だから僕はブログを書く。

 

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2010年の6月、飯田君ちで集まって見たワールドカップで、初めてサッカー観戦が楽しいと思えた。それを思い出しながらシャカイ人1年目の開幕前に書いたらしい。気づけば今年もワールドカップで、ブブゼラとか、飯田君ちの前の公園とか思い出しながら観るんだと思う。

 

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あっという間に社会人1年目の9月。いつの間にかはてなブログへ移行してきてちょうど200。このあたりからSNSに投稿するようになったのでソトヅラを整えていることが分かる。1年目の頃は、エネルギーをどこから供給しようかってのが難しくて、ゆかりの人に会って、自分で自分を前向きにさせてたんだと察する。

 

 

最後に、大学4年の僕を何度も励ましてくれた言葉を書いて終わる。

1行ポエムツイッタラー(@1linepoet)というアカウントの投稿で、普段はすごくくだらない笑いを届けてくれるんだけど、簡単な言葉の羅列なのに受け取った読後感がものすごく心地いい。頑張れ!負けるな!応援してるよ!好きだよ!より伝わるこの言葉を、今でもたまに思い出して読み返して深く吸い込んで反芻する。

 

「大丈夫。いつでも十分に壊れる。壊れても十分に直る。呼吸するように産む、螺旋を描いてのぼる。」 

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「ありがとう。この世界の片隅にうちを見つけてくれて。」

映画『この世界の片隅に』に出てくるこの台詞が好きだ。千と千尋みたく本名を名乗れなくなったことがとっても不憫なのでお名前を呼びますが、能年玲奈さんがとってもハマっていた。

 

大学を中退し、福岡で職を転々としていたタモリさんが東京に行くきっかけになった話が好きだ。簡単にまとめると下記の通りである。

”1972年、大学時代のジャズ仲間がコンサートスタッフとして福岡にやってきて、その友人のホテルで終電がなくなる時間ギリギリまで飲んでいた。

いざ帰ろうと部屋から出たら、やけに騒がしい一室があり、通りがかり様に半開きになっていたドアから中を覗くと室内には、同じくコンサートに同行していた有名ジャズメンバーがいて、なにやら乱痴気騒ぎをしている。そこにタモリさんは乱入する。

歌舞伎の舞を踊ったり、インチキ外国語を披露したりするうちに最初は動揺していたメンバーも呼吸困難になるほど笑ったという。始発が出る時間まで共に騒ぎ、「モリタです」とだけ名乗って帰宅した。”らしい。そこから「伝説の九州の男・森田を呼ぶ会」が発足。東京に呼び寄せる動きが始まっていく。

 

この2つに共通するのはそう。「見つけてもらう」ということ。

編集者の竹村俊助さんが先日こんなことをつぶやいていた。

”以前はSNSをやらない理由として「大物はSNSなんてやらないから」と思ってた。でも考えたら自分は大物じゃないし、タモリさんやさんまさんみたいな大物だって下積み時代は自分を見つけてもらうためにデパートの営業行ったり小さな劇場でアピールしてたんじゃないか、と思い直して発信することにした。”

ハッとした。何者でもない自分をそろそろ本格的に焦るようになってきた。

 

思えば、大学4年の4月。サークルは引退。内定が1社。

モラトリアムのラスト1年を切って、かと言って何するでもない不安。このブログを始めたのはそんな時だった。はじめはアメブロで。ポップでつながりを押し出す諸々が煩わしくなってはてなブログへ引っ越した。「心頭滅却すれば火もまたスズシ」は僕が一番好きなことわざで、「わるあがきはじめました。」という副題にはまさに当時の言い知れない不安、何者でもない焦り、動く勇気のなさ、自己顕示欲と承認欲求が見事に詰まっている。

不親切に数を追うだけのタイトルは、まる5年経って300回を迎えた。誰に頼まれずとも書いてきたこれらを、せめて好きなものだけでもまとめてあげようと思う。いつかきっと「見つけてくれてありがとう」に繋がると信じて。

 

記念すべき最初のエントリーからポエマー魂があふれ出ている。

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当時、神田川沿いに住んでいて夜の間に通り過ぎた爆弾低気圧のことを書いているらしい。当時ブログを始めたことは、お笑いサークルの同期1人にしか言ってなかった。開成から東大に落ちて浪人してさらに仮面してブンカコウソウ学部に入った彼の言っていることはさっぱり分からなかったけど、聞き入れるつもりもなかったしそれぐらいで良かった。たまに褒めてくれて嬉しかった。彼女追いかけてグンマに行って、彼女に振られて彼にはグンマだけが残った。

 

書き始めた当時は少ない分量で伝わるかどうかのぎりぎりを書くのが好きだったけど、何が正解か分からなくなってわりと早い段階でエピソードトークを繰り出している。

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広告のお仕事に内定が決まったので、キャッチコピーにも興味を持ち始めます。

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このあたりは言い知れない不安の真っ只中で、作り話を始めてます。

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爆笑問題集』って本が自分のバイブルで、太田光が文を、田中裕二が紙粘土を作るエッセイ集なのだが、そこでの太田光に憧れまくって自分でお話を書きたかったんだと思う。

 

そんな中で前を向くきっかけをくれるのは、新しく聞くいい話だったりする。これは自分でも結構好きな話。ウォルトディズニー社の副社長が大学の講義で来てくれたときのお話。

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野球から学んだことも多い。大谷翔平デビューイヤーらしい。

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ブログっぽいテーマ設定「街で見かけたヘンな人」

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かと思えばすごく意味のないことも書いていて創作話「からしとわさび」

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自分にないオモシロを持つ人が大好きで、その中の1人、小学校の同級生せっちゃんとの思い出も書いている。

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読み返してたら思い出した。僕のブログを好きだと言ってくれてるみねちゃんっていう後輩がいるんだけど、みねちゃんのバレーについて山梨2位のセッターがあいつは伸びるって言ってて、その理由はずばり「体幹が強い」から。

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時間ができたので頑張って本とか映画とかインプットをしようとしたけど、重松清読んでるって文学部の政治大好き後輩に話したら、「あんなの水ですよ、水」って言われた大学4年生。

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本屋から始まってイベントスタッフやってプールのお兄さんやって最後はパン屋さんでした僕のバイト人生。特にプールのお兄さんはお笑いサークルの伝統でフセさんが言い出した「チョロ出し」ってフレーズが忘れられない。

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100まではこんなもんにして。

101-200編、201-300編はまた今度。どこかの真夜中に。

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「考えないは、ない。」

と、今年の目標を掲げて3ヶ月が経った。

元来考える習慣がなく脊髄反射で繰り出してきた僕にとってはなかなかハードルの高い目標ではある。けれどもそれでこそ目標、チャレンジングにいこうじゃないか。強烈な南風に吹き飛ばされそうになりながら、追い風にできたらいいなって思ったりする。

 

カイシャからの目標もまたチャレンジングである。

「あなたは今年、これとあれとそれをやってください」ってのをいただいて思ったのは、これとあれとそれをやりきった自分はこれぐらいの地点に到達していて、それはきっとこうなったらいいなっていう人生のゴールと同じそっちのベクトルで前進しているんだろうなぁと、「成長」という字を辞書で引いてみたらこう書いてあるんじゃないかなって思うけどあまりに指示語が多すぎて辞書としては無価値、むつかちい。

なりたい自分があって、なりたい自分を作り上げるためには置かれた場所でめちゃくちゃ咲くことだし、「ちょっとスンマセンここでも咲いていいですかね?自分、きれいかったり喜ばせたりしますんで」って自分の領地や、できることや、仲間と味方を増やしていくことなんだと思う。

そういう部分で桜もいいけど、たんぽぽも好きだ。童謡たんぽぽを手話付きで歌った小学3年生の思い出もそうだし、公園でデートしてたら何気なく彼女がたんぽぽの綿毛を手にして、あっフーーってするのかな可愛いなって思って眺めてたら、おもむろに手のひらで挟んで、でんでん太鼓の要領でスリスリスリってやりだして結果、全然わた毛飛んでいかなかった高校1年生の思い出もそう。原体験がちゃんとあるからたんぽぽは好きだ。一瞬で散ってく桜の美しさはそりゃかなわなくても、綿毛を飛ばして少しずつできることを増やす。冬の寒さを耐え忍び、そんなとこ咲いてたんかい。そんなとこ時間割いてたんかい。

 

その昔、就活してた時とか、並のサラリーマンの波を見ながら、「こうなりたい」より「こうなりたくない」が増えることが、大人になるってことだな。なんてかっこつけて「」つけてたりしたけど、そんなこともないな。むしろ年次を重ねることで「こうなりたい」がすこしずつ具体的になっていて、そのためのステップに仕事を使っている(まだその境地にまでは達せてないけど)。

同時に、いい加減成長なさいよ、と上司諸先輩シニアマネージャーの方々から口々に言われてハラハラ。ヘラヘラはできんぞと組織人として腹をくくるくくる。いわゆる自分の成長が会社の成長で、仕事は楽しくて、難しくて、うーん楽しくて、えーと難しくて、やっぱり楽しい。

 

最近、頭をずーっとぐるぐるさせていることをまとめとく。

きっかけはタイムラインに流れてきたこんな呟き

「25歳まで自我なかったな、ほんと。」 

中学の友人の何気ないツイートにめちゃくちゃ共感する。彼女のそれとは少し違うかもしれないけど、これやりたいな!とか、これがやっぱり好きだな!とか、こういう時ムカムカするな、みたいな自分インタビューの深掘りの結果、自分が分かってくる。与えられる側から与える側になって、そこでようやく見えてくる。僕なんて社会人1、2年目のころはあまりのできなさにゼツボウしっぱなしで、あまりのできなさに会社の同期LINEを自ら退会したこともある。お恥ずかしながら当方、多分きっとメンヘラ。百歩譲って退会自体は別にどうでもいいんだけど、そのくせ飲み会の連絡だったりは個別で確認させてもらってただの二度手間じゃんってヨシオカさんとやまちゃんには感謝している。

そんなぐちゃぐちゃな日々から学ぶことがあって例えば、人ってないものに憧れる。僕がもの作ったりネタ書いたり歌って踊れる人にめっぽう弱いのはそういうこと。アイデアマンとは実は対局だったりする自分がようやく分かって、さーて来週のあたくしは、どんな三本立てで行こうかしら。戦略なんて大げさなことではないけれど提供価値を考えることは楽しくて、ジャンケンポン!ウフフフフフーである。

 

25、26歳ぐらいを何かの記念日にしたい。人生100年時代の成人式は26歳ぐらいなのかもしれない。

指南役さんもTwitterでこう言っている。

"人間は26歳の時になりたいと思った人間に最終的になれるという。26というと、大卒なら就職して4年目。そこで初めて人生でやりたいことが見えるらしい。だから就活で「やりたいことが分からない」と焦る必要はない。とりあえずどっかへ入って3年我慢。そこから。"

 

漫才師上岡龍太郎さんもこう言っていたそうな。

"ああいうモン(自分の芽)はすぐ出るモンやなくて、何年か経った時に花がドーンと開くものですからね。いつ開くかという芽は、男は必ず26才にあると思う。
26才の時に
「何を考え」
「何を夢見て」
「何をしたい」
と思っていたか。
今までの作家にしろノーベル賞の人間などは、26才に思ったことが花開いているだけなんです。
40才になってから、新しいことなんか出来ない。
26才の頃に思ったことが40才になって、その力を得て実現出来るだけ。
26才の時に何をやりたいと思っていたかで一生が決まる。
これが「男26才原点説」

でもその時は残念ながら力もないし、自分でやる場所もない。
でも、その思いはずーっ と埋もれ火のように胸に秘めとく。
それが35か40か50かもわからんけど花開く。
それがない人は、幾つになってもダメ。

だから、それを誰にも言わんでもエエから、
自分で「そういえば俺、26才の時こんなことやりたいと思っていたな。
ああ、その割にいまは、ちょっとサボってるな。」とか「ちょっと違う方向に来てるな」と思ったら、そこへ修正していったらね、
大体…その人は自分の思う道を歩けるんじゃないんでしょうか。"

「男26歳原点説」上岡龍太郎 | のための

 

友人フルの「25歳まで自我なかったな、ほんと。」を見て思い出したのは、大手人材会社の元社長の方から聞いたこんな言葉だった。

 

「欲望がどれだけ甚だしいか。行動がどれだけ甚だしいか。」

 

ずばり、新卒採用の最終面接で何を見ているかというお話。

ご存知Will、Can、Mustの中で、CanとMustがあまりに多い世の中だからこそ、Willはものすごいエネルギーを与える。人間の脳みそは10%しか使われていないなんて話もあるし、これはガセだって話もあるけど、とにかくWillは強い。

英語をどれだけやれと言われてもやらなかった子どもが、ただ一度でも、外国人のサッカー選手と握手をする。その日の帰り道、電車に乗りながら目を輝かせて父ちゃんに言うわけだ「俺、、英語勉強するよ!」。原体験が彼を英語の勉強に掻き立てる。そんなことがよくある。どんなWillを持てるか。そしてそれがどれだけ「甚だ」か。欲望の大きさ、これはもうちょっとした1つの才能だと思う。松屋ユニクロでいいやって思ってた学生時代の僕が、自我に気付いて少しずつ欲望を膨らませている。

 

同じく、そのためにどんな行動をしてきたか。そしてそれがどれだけ「甚だ」か。

皆藤愛子さんに会いたいがあまり、「皆藤愛子 イベント」で毎日ググってたあのころが懐かしい。笑われてもいい。欲望と行動で笑われるぐらいがいい。

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こないだ、シンガーソングライターやってる仲良しのやつが、夜中に酔っぱらって電話かけてきた。「歌わせろよ!」「あたしに歌わせろよ!」って。あーはいはい、あーはいはいってあしらいながら、途中「ばかかよ!」「頭だいじょうぶかよ!」ってなじられたりもしながら、なんかすげぇかっこよかった。歌いたい!っていいな。歌わせてあげたいな。

 

自我が芽生えて、欲望に気付いて、行動する。

そんなことを考えて先日姪っ子ちゃんに会いに実家帰って、研究したり人前で話したりする仕事をしてる親父の書斎を見てこれだ!って思った。

あの親父さん、ウケたさがすごい。

欲望と行動が甚だしい人がこんな近くにいた。

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298

「生きる TERRY&DOLLY」

 

てれれれってててーれーてーれー てれれれってててーれーれー

生きてるってなあんだろ 生きてるってなあに

生きてるってなあんだろ 生きてるってなあに

ドリー(原田泰造)「ハァ」

テリー(堀内健)「ドウシタンダヨお兄ちゃん!ため息なんてついて。ジャブの練習しようよ!」

ドリー「昨日もジャブ、今日もジャブ、明日もジャブ、明後日もジャブ。マイニチマイニチ同じコトのクリカエシ。兄ちゃん生きてる気がシナインダヨ!」

テリー「兄ちゃん生きてる気がしないの?じゃアツアツオデンだよ!」

ドリー「テリーこれダイジョブ?ユゲとかデテルヨ」

テリー「ダイジョブダイジョブ~テリーをシンジテ~も少しも少し~」

ドリー「アッツイヨ!!」

 

おなじみもおなじみ、笑う犬の名作コント「生きる」をふいに思い出す年度末。

桜は咲き乱れ芽”生”えの季節、”生”意気な学”生”も増えたりしてお”生”憎様。

先週は風邪引いちゃって養”生”しなきゃって”生”姜飲んだりしたけれど、

もうだめだとまだやれるを繰り返してる。このばたばたを”生”きてる感じだと思う。

先月の将棋の羽”生”さんやスケートの羽”生”さんも感じてたのかな。

どの口が言ってんだって話だけど”生”来、”生”真面目なもんで、

”生”え抜きの4年目、なんとか弥”生”を送り出せそうな気がしてる。

 

エイギョウという仕事をしていると当然モクヒョウってのがあってカッタマケタを突きつけられる。今まで4回あったんだけど実は肺に穴あけた年以外、1,3,4年目はタッセイしていたりするの、これホントすごくないですか。何がって僕の上司、すごい。

 

そんな3月30日。

まだ実感のないカイシャの締めのパーティーの最中、母からのLINE。

 

「生まれました。産声も元気」

 

姪っ子が"生”まれた!

 

赤ちゃんができたと聞いた8月は、人生で初めてぶわぁってなってしまった。まだ8週間の生命体にすら。ぶわぁ。

「ばあちゃんの初抱っこ!」って姉が送ってくれた写真の母さん、目元超まっかっかで笑って、泣きそうになった。

「どうよ?顔とか似てたりする?」って送ってみたら「おでこの狭さは完全にわたし!」って返ってきて、いやいや、俺だっておでこ狭いからって嬉しくって、泣きそうになった。

 

 

前に、パンパースがこんなWebムービーを作ってた。

「赤ちゃんの1歳。それはママの1歳でもある。」

www.youtube.com

 

比較的アイスハートで、卒業式とか泣かないタイプだったんだけど今見たらこれちょっとやばいですあれですあれ、ぶわぁ。

気が早いなぁ、まだ生まれて18時間ぐらいだと思うんだけど、姉ちゃんママになって18時間。親父爺も母さん婆さんも、そして僕叔父さんも18時間。

どうかな?叔父感出てきたかな?

 

関係者全員が嬉しくてたまらなくなるサプライズだなんてやだなぁ誰も教えてくれなかったじゃんか。

「生」の読み方を調べてみてめちゃくちゃ多いだなんてやだなぁ誰も教えてくれなかったじゃんか。

 

生きてるってなあんだろ 生きてるってなあに

生きてるってなあんだろ 生きてるってなあに

 

今まで弟として26年やってきましたけど、これからは責任持って叔父さんも務めてまいります。

 

そうそう、親父爺、なんか年取るごとに変人になっていくんだけど、カッコつけてんのか、「俺がいるからってなにが変わるわけでもねぇ」って自分の孫が生まれるその予定日に一人旅に繰り出してるのまじでいかれてるな。旦那さんの両親は勢揃いしてたってのにな。

 

そのくせ家族のLINEで天使とか言い出すの、超かわいいな。

 

来週叔父さんが会いに行くからね。

親父爺に照れてんじゃないよ!って叱ってやろうと思います。