心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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年末。

コピーライターほか広告関連の皆さんとの忘年会の話から始めよう。最近お付き合いすることができた僕の、ガールフレンドとのやりとりをすぐ見たがるのよやめてくれ。付き合う前の、一番最初の2人のやりとりをスマホ取られて読み上げられて、しょっぱなから節が全開の僕を見てみんな笑う笑う。節(ぶし)。ほしかわ節。

メッセージのやりとりができるようになった喜びと、なんかちょっとまだ丁寧さを保ってたい僕の最初のメッセージの文末「引き続き何卒へへへ!」。あまりのほしかわ節に僕も笑うしかない。「”何卒”の後って普通、”よろしくお願いします”じゃないの!?」と広告とか言葉とか大好きな人たちがいじるいじるさげすむさげすむ。こんなの序の口、一番最初に彼女から連絡もらって照れ隠ししたかったのか僕「恥ずかしいやら嬉しいやらの火曜日夕暮れ時です!」とかも送っていて、お前よくこのスタートで付き合うまでに至ったなと、終盤は褒められるまでになってた。

どこまでもいじられた後でガールフレンドにそのことを話してみたら驚かれた。どうやら僕の周りもみんなこんな感じの人たちだらけだと思ってたのだ。ごめん、全然そんなことないよ。1人、変なのよ。何卒へへへなんて、この業界誰1人言わないのよ。

 

かの有名なコピーライター糸井重里さんがコピーライターの殿堂入りとされるTCC(東京コピーライターズクラブ)「HALL OF FAME」を受賞された際のスピーチでこんなことを仰っている。

「コピーライターをもう44年やっている。コピーライターを44年やっているとどうなるのかと考えて、おかしいな、という気持ちがある。例えば、桶を作る仕事の人だったら座りだこができている、毎年神輿をかついでいるおじさんは肩にこぶみたいなものができている。プロフェッショナルになるということは、ずっとやっているがゆえに変形してしまう部分があるということ。ではコピーライターはどこが鍛えられているのか。44年やってても、どこかの筋肉が太くなったり、タコができたりしていない。それはすごいことじゃないか。やればやるほど、普通の人になっていく。それがコピーライターという職業じゃないかな、とこの頃思うようになった。あえて言うならば、どんどん余計な筋肉がなくなって、今流行りの言い方で言えば、インナーマッスルみたいなものだけで、自分を立てていっている。普通の人以上に普通のことを考えられる。今日いただいたホールオブフェイムは普通の人の証。これをもってさらに磨きをかけた取り柄のない人になっていこうと思う。普通の人でも何でもできるっていうのが僕の一つのコンセプト」。

TCC贈賞式開催される 糸井重里氏がスピーチ「どんどん普通の人になっていくのがコピーライター」 #ブレーン | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議

 

中2の担任武藤先生が凄まじく教育熱心で、生徒に毎日日記を書かせていた。それだけじゃない。その中から季節感やイベントごと、生徒の成長が保護者にも伝わるような数人の日記を抜粋し、手写しした学級通信その名も「たけのこ通信」を毎日出していた。日記を書き写して〇〇君とか△△さんとか名前も入れて、もちろん時には日記の作者を匿名にして。学校生活で毎日学級通信が出たクラスは後にも先にも武藤先生くらいである、なんというたけのこ収穫祭、もうずーっと雨後(の筍)。

余談だが高1の担任、原先生はこれぞさすが体育の先生というだけあって4月に出た最初の学級通信のタイトル「号外」。いや、号外とは定期刊行物があって初めて成り立つ日本語である。結局「号外」は年に3回、1学期に1回ずつしか出ず、その刊行ペースだけは立派に”号外”だった。

で、今でも覚えているんだけど中2の正月明けの最初の日記。みんな「年末の時間の流れは特別でした」とか「親戚に会えて家族の温かさを感じました」とか書く中で、僕は生意気にも逆張り「大晦日も元日もいつもと同じ24時間で、何も特別なことはないんだなと思いました。」って書いた。「そんな普通の1日をこの冬休みも家族で無事に過ごすことができて、普通である幸せを感じました。」とか続けて。

思惑通りと書くとやらしいけど、次の日のたけのこ通信に載ることができた。別に毎日載りたかったわけではないけど、自分なりに日によって勝負をかけていたんだと思う。文化祭、体育祭、人生エピソードトークの始まりである。匿名で数人の正月の感想が載った学級通信を持ち帰って母に出す。不思議なもんで「これあんたやろ?」と、僕が書いた文章を一発で当てる。思えば文体の浮き具合が尋常じゃなかったんだと思うし、「何卒へへへ!」で笑われる今の今までそれがずっと繋がっている。多用するほしかわワードがいくつかあって、ヘンテコ、ゴキゲン、とびきり、助け舟がたった今沈没しました、何そのリトマス紙ゆるゆる!みたいな言葉遊びがずっと大好き。コピーライターではないにせよまだまだ普通の人にはなれそうもありません、糸井さん。

僕が個人的に日記をつけ始めたのも中2だ。内容で到達できないから華美に頼る。華やかで美しいことと、動植物に寄生し、あるいは飲食物・衣類・器具などにも生ずる、下等の菌類カビが同じ音って日本語どうなってんの?とまたこねくったりしながら。

 

年始。

2013年からブログを書き始めて毎年考えてるその年のコンセプトがある。

2013年「循環を大きくする。」

2014年「語ってもらう。」

2015年「誰で、どこへ向かうのか。」

2016年「人間らしくやりたいナ。」

2017年「うけ(いれられ)たい。」

2018年「考えないは、ない。」

290 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

たいてい新年は目標を聞かれがちだけど目標とは少し違って、迷ったとき選ばなければならないとき、「だって今年のコンセプト〇〇だからこっちだよ」と道しるべになってくれるような、1年間のコンセプトを今年もまた掲げる。

2018年「考えないは、ない。」と掲げて、相当数間違えたり失敗したりした。力及ばずだったり、良くない憧れだったり、謙虚と強気、感受性と変化の兆し、考えようとしても考えが及ばないことばかり。それでも、前述の素敵ガールフレンドがほどいてくれることが多くて、やっぱり周りの人に笑わされることも多くて、こうなりたい自分が今までより明確になってきた。「考えないは、ない。」手ごたえ、あり。

 

さぁ2019年。なりたい自分が見えたのならそこに向かっていざ、ゆけ無敵の若鷹軍団。これ少し野球と似てて、短距離のキャッチボールをいくら繰り返しても手投げの癖がつくだけでフォームは小さく固まっちゃう。実はロングスロー、体全部使って長い距離を投げることも大事。ボールを遠くに投げることで、初めてわかる使えてない筋肉、修正点。あれやりたいこれやりたくないを整理して、過去と未来をバランス良く繋ぎたいなと考える。と言うのも例えば今日めちゃくちゃ努力して徹夜で間に合わせて頑張ったー!じゃあねで人生って終わらないから。今日を伸ばすと、明日が縮む。当たり前すぎるこの事実も、その場しのぎの間に合わせ、やれてます雰囲気だけでここまで生きてきてしまったためけっこう脆い。「未来」と「バランス」をコンセプトに入れたいなと考える。

年末、体操部出身の友人とビリヤードして一通りプレーしてさぁ帰るぞってなった時に「ほっしーこう打ってるからもっとこうしたら?」とフォームのアドバイスをもらって、やってみたらめちゃくちゃ上手くできたわけ。さすが体操部、完璧な指導を受けて思う「帰る時間なのに!?」、これも1つ「未来」と「バランス」。サバイブ力がないくせに準備をしないって何よ。イワヤマトンネルで泣きたくないならちゃんとフラッシュを覚えさせるべきだし、「今」を引っ張って苦労するぐらいなら「未来」が「今」を助けに来なくちゃと思う。なにそれ~伝われ~。

年末、何でもお見通しのボスとのミーティングでも「役に立つ苦労もあるのに、お前みたいにぼーっとしてるからしなくていい苦労になっていく」って言われてオミトオシ~。ビリヤード終わった後にビリヤードのフォーム身に着けることほど徒労はない。徒労は取ろう、取り除こう。大きな目標を掲げて人生を一本の数直線で見ることができるようになりだしたからこそ、今が未来を助けるのだ。

 

2019年「未来を助ける。」

今年はこれを掲げて、迷ったら未来の自分に感謝される道を選ぼうと思います。今年もまたたくさん口先をこねくり回しながら。

 

正月、地元の街を歩くだけで30人以上の同級生が自然と集結して、とびきり居心地が良かった。こんな何も得るもののないサラリーマンの言葉遊びブログを読んでくれる友人も多少いて、限りなく嬉しい限り。

ラグビー部のハマダ君は飲みながら「お前のブログ面白いけん毎回読んどる」と言ってくれたところまでは嬉しかったけど、「1つだけお願いがあるつたい。1回で良いけんお前のブログに俺を出してくれん?頼む!どうしても!分かった、ちんちん出すけん!」

彼は人のブログをなんだと思ってるんだ。別に僕は、誰のちんちんがどうだったというちん評ブログを書いているわけではない。くだらなくて笑える。ナカシマ君がこのブログを「喉元過ぎれば」と呼べば、タニムラ君は「船頭多くして船山に上る」と呼ぶ。くだらなくて笑える。

くだらなくて笑える今もきっと、未来を助けてくれる。そんな気がしてる。

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”好きなタイプは音楽が好きな人。クリスマスソングとかたくさん知ってる人だと嬉しい”みたいなことを前に書いた。分かる~って言ってくれた人が意外と多くて興味深い。11月26日生まれの僕にとって誕生日プレゼント、クリスマスプレゼント、お年玉とイベントが続くから子どもの頃からこの季節が大好きだった。同じように、嫌いな人は少ないんじゃないかなと思う。世界一面白い映画は『ホーム・アローン』。異論は認めるけど、聞く耳は持たない。

そりゃ細かい部分を話すと、小学校1年生のクリスマスに「ポケモンカード」をサンタさんにリクエストして、朝起きてみたら「ポケモンのトランプ」だった時は絶望以外の何物でもなかったけどね。ジョーカーはオーキド博士とジムリーダーなんやそれ。「ちゃんといい子にしてたらね~」の母のフリがめちゃくちゃ効いてて、望み通りのものが得られなかったこと以上に「これ以上いい子にしようがないくらいいい子だったのに、来年どうすりゃいいんだよ」と絶望した。泣いた。それもあって翌年「ポケットモンスター金・銀」をリクエストして、前年のこともあったからどっちかだけでも来てくれたらいいな~くらいにハードルを下げて待ってて朝起きたら枕元にポケモン金・銀がどっちもあって、飛び跳ねて喜んだこともしっかり覚えている。あと小4の頃「ゲームキューブがほしい」とリクエストしたら「高いんじゃない?」と母に言われて、サンタこの人だ!ってなったこともしっかり。

なんにせよ「もういくつ寝ると」って楽しみに待つ日々は間違いなく幸せで、社会人のライフハックの一つ、楽しみの時限爆弾を増やすことは上手くなった気がする。ちょいと余談、昔何かのうんちく恋愛コラムで読んだんだけど、男性は突然誘われると嬉しくて、女性は前々からこの日って誘われると嬉しいらしい。どうやらその日を楽しみにお化粧やお洋服を考えるらしく、これからデートに誘う男性の皆さんは意識してみてはいかがでしょうか。

そんな、クリスマスまであと2日。クリスマスソングをまとめておいて脳みそのサーバーを軽くしようと思うでござんす。ござんすと書いたのは【1、北風小僧の寒太郎】より、この歌の大好きなところは何といっても冬でござんすヒュルルンルンルンのところ。笠を被って出かけたい。〇〇でござんすってコントやりたい。

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1曲目から全くクリスマス関係なくなっちゃったな。方向修正、クリスマスのゴキゲンな感じはこちらに収束される【2、Santa Claus Is Comin' To Town】。人間、圧倒されると笑うと思ってるんだけど、ちびっこマイケルジャクソンの声の高さが圧倒的で笑う。Oh yeahとか言いたくなる。

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【3、あわてんぼうのサンタクロース】クリスマス前にやってこられましても。

【4、あかはなのトナカイ】いや、鼻赤くても光らないでしょうよ。

【5、ジングルベル】シングルですシングルですという独り者の替え歌もあります。

【6、サンタが街にやってくる】聞けばあーってなる、スーパーで流れてるイメージ。

【7、We Wish You a Merry Christmas】エンダハッピーニューイヤーまでセット。

【8、きよしこのよる】”きよしこ”という女の子がいるもんだと思ってた。

尽きない。山ほどあるな。気づけば僕はこの動画を33分フルフルに見てました。

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ここに【9、恋人はサンタクロース】とか【10、クリスマス・イブ】とか【11、クリスマスキャロルの頃には】とかまで入ってくる引き出しは無限。なんのトンガリもなくJ-popばっか聞いて育ったのでWaT【12、僕のキモチ】とかも歌っちゃうし、【13、メリクリ】はもうタイトルの勝ちでメリクリ~って言っちゃうもん何気なくでも、BoAすごい。かたやタイトなジーンズにねじ込むわたしという戦うボディは一度たりとも共感したことない。面白いのが「BoA」で検索すると関連ワードに「タイトなジーンズ」が出てきて笑う。曲名「valenti」が永遠に覚えられない。そして、この時期忘年会シーズンの嵐は最強で【14、Wish】で花より男子を思い出してくれれば何よりです。(個人的にはカラオケで何か盛り上げなきゃやばいときは、ラキラキベイブきっと大丈夫とかスウィスウィTrouble Makerを歌って役目を果たしてます。)

好きな日本語の1つに「よいお年を。」があって、年末会う人会う人に言ってくの素敵な文化だと思うし、ちっちゃかった頃みたく楽しい思い出に包まれた「よいクリスマスを。」ってのもある気がする。こちらのクリスマスで言うとこれは単なる自慢ですけど平井堅師匠のKen’s Barに行ってくるでよ~【15、白い恋人達

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今年もまた平井堅師匠にたくさん助けられてなんとまぁ地上波にも映っちゃったりしたから感謝の意味を込めて。よいクリスマスを。

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「クラスでおもしろい人ランキング」上位の人から、クラス外にも名前を知られる人へ、人生で初めて「顔を売る」経験をしたのはやはり高2の1月、予餞会だと思う。熊本県立劇場のステージ。全校生徒と保護者教員1500人の前で漫才をしたあの日からたしかに知ってもらって話しかけてもらえることが増えた気がするし、「そういう人」として認知されたこと自体、今でも高校の友人と仲良くさせてもらってることに繋がっててありがたい限り。
意外だったのは同じくらい「別におもしろくなくね」派の人も増えて、今にして思えばアンチ増えてるクソリプついてるこれきっと少し売れてる。そりゃ熊本の坊主2人が大々的にプロの漫才を完コピし、エセ関西弁を撒き散らしてたから鼻に付くのも無理はない。
部屋の掃除をしてたら出てきたDVDでも流しながら、約10年後の僕がいま考えてみる。気づく人は気づくだろうけど、これ、ツカミはまた別のプロの芸人さんで、2組もパクるなんていかにオリジナルのない「ノンスタイル」で、「アンタッチャブル」なやつらなんだ。

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女生徒会長が教室に訪ねてきて「ほしかわってやついるか?おもしれぇらしいな?」ってオファーをくれた日から、僕らの神さまナカシマ君が「オオタとなんかやれば?」ってそれまで同じ野球部でもろくに話したことのないオオタ君を当てつけて、なんなら走り込みより漫才の練習してた気もする部活後の駐輪場。一緒に帰る予定の彼女に少し待っててもらったりして。

結果的にオオタ君の飄々としたキャラクターは見事にハマってたし、その後学年一のマドンナと付き合ったりもした彼の人生にとってもあの漫才は転機になったんじゃないかな。先日「オオタ結婚します!」という野球部LINEの自己申告にはそりゃあ嬉しいものがあったし、前撮りだか袴着てスカしてる彼の写真に、これまでの数々のくだらないエピソードが思い出されて言いたくなる。「5月あけといて!」なんて言われたらへそ曲がり、行く必要のない人間ドッグとか行ったことない治験とか予定ぱんぱんにしよう。「ごめんオオタ行けないや!次回呼んでよ!」なんちって。

 

ハネるという表現は多分違うけど、勇気出した結果活躍のステージが上がったり、キャパを超えた結果関わる人が一気に増えたり、諦めなかった結果へとへとで立てないのに充足感に満ちたりした経験が、思い返せばいくつかある。分かりやすく全校生徒の前で漫才をするとか、1人でドイツに旅行するとか、the Best of だからなんだよなんだけどほんのちょっとの勇気と行動力で小向美奈子のストリップを観に行くとか経験体験コト消費。僕が「東京 イベント」でぐぐって出かけてるのも、根っこは単に"初めて"を覗きたいだけだ。初めてを求めるのは1つの逃げでもある。人間、レベルアップって難しいから。成長ってわからないから。シャワー浴びながら、お、こんなところに毛が生えてくるのね以外に進化を実感する機会が少ないのは社会人5年目あるあるなのでしょうか。まさか君、パタモンがエンジェモンになるなんて予想できましたか?っていう話。

 

千原ジュニアがエッセイにて「毎日ちゃんと死んでいるか?」と問うている。それはつまり、毎日眠りにつく時ちゃんとエネルギーをゼロにして使い果たしているのかと。体力知力持て余したまま眠りについて回復していないかと。この表現に共感する。何回か書いたことあるけど、Jリーグを創設した人の話を学生時代に聞いたことがあって「何度でも燃え尽きてください。燃え尽きるからまた立ち上がれるのです」と若い僕らにメッセージをくれた。今の僕はどうだろうか。最近どう?ちゃんと死んでる?

こういう時ほんとタイミングだなぁと思っていて、Negiccoのワンマンライブと話題の映画ボヘミアンラプソディーとM-1を齧り付くように観て、ステージに立って燃え尽きてまた立ち上がる人たちのキラキラにとても焦がれる僕がいる。特にボヘミアンラプソディを観た後は、電通のクリエイティブのトップの方のこのエッセイを思い出さずにはいられなかった。全てのものづくりに関わる人に読んでもらいたい、好きな文章である。

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語弊を恐れず言うと最近なかなか死ねていない。
「私の青春なんてホントだめだめよ!」
「どうしたんだい?何かあったのかい?」
「違うの、何もなかったの。」ってアメリカンジョークみたいな日々を過ごしてるまったく冗談じゃないよ。そういやM-1の2回戦はうんちみたいに滑った。やり尽きて燃え尽きてその結果少し道が見える経験もあるんだけど、同じぐらい人生で「飲まれた」経験もけっこう多い。M-1どうだった?飲まれた。という率直な感想。上には上が詰まりまくってる芸人さんを思うと、社会人の3ヶ月ごと1年ごとの締め切りはありがたくもあるなと。それなのに「締め切りは発明の母」と分かっていても時間にこれまた、飲まれてく。仕事はしてる。活躍はしてない。M-1 2回線、ごみ粒のようにくそみそに滑った僕は、立川談志の落語を聞いて落語家を諦めた伊集院光立川談志噺家を辞めた理由を話す話、これを思い出していた。

伊集院光・立川談志との対談「噺家を辞めた理由」 | 世界は数字で出来ている

 

そんな中、いただいた佐賀出張は"初めて"だらけでありがたかった。まだまだ知らないことが多い。何もない田舎につけるコピーの1つに「ここには”何もない”がありました」みたいなレトリックを使いがちだけど、それ言うのも恥ずかしくなるぐらい何もない佐賀駅周辺。

そう思ってるくらいがちょうどよくて期待してない分、海苔の美味さにノリノリ。佐賀牛の美味しさに思わずウッシッシ。イカイカった、さっきまで生きてたのに上司がお醤油かけるから。連れてってもらったお店は雰囲気がよく、日本酒がまぁ美味しい。お酒も回りながらこの時代に出版社ができることは何かって話、男5人、囲炉裏はじんじんあったかい。

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「35歳までにイノベーションを起こした経験がないやつは一生起こせない」と、点と点を線にして線と線を立体にして1人エレクトリカルな仕事を作り上げてる上司が熱く語る。この方向性に憧れてなりたくなっても先がいるなと諦める。心地よく想像の先を行くツッコミとセンスで優勝した霜降り明星を見届けた後、東京ホテイソンはどうするんだろうとこれぞ素人の余計なお世話。どの業界も上には上が詰まり過ぎてる。僕は僕で自分の価値を見つめ直して、こうなったらどこまでもサーフェスを突き詰めてやろうかなと思う。

 

佐賀。ついでに足を伸ばして帰省。熊本駅はほんとに降りた途端、焦がしニンニクの香りがするから気をつけなんよ。8か月になる姪っ子を抱っこする。90になる爺さんと焼肉を食べる。

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「ここにちょうどよか石があるけんいつもちょっと休んで行くとよ」と神社までの道すがら、人ん家の石垣にすっぽりこしかけるお茶目爺さんはその昔電電公社に勤めており、54年前のオリンピックの話を今でも見事に話してくれるボケ知らず。そんな爺さんが同じ高校の先輩として誇らしくもあるし、孫が同じ高校って我ながら孝行したなと誇らしい。爺の頃も予餞会やってたのかな?理系だったから兵士には取られなかったらしい。戦闘機作ってた70年前の少年は、まさか後に自分の孫が母校で漫才をするとは思うまい。昨日のことのように話す東京五輪当時の電電公社の話は聞き飽きたフシもあるけど、社会人人生、繰り返し思い出したくなる"シーン"があることはとても羨ましかったりする。

わたしが一番きれいだったときと茨木のり子が語り始める。今でしょと林修が返す。オレは今なんだよとオレの中の桜木花道が言う。男は三十超えてからだよなんて言われると、えっあと3年もこんな感じなんですか?いや、いい!いい!ってなるぐらいびびったりもするけれど、自分に言い聞かしてるのは、ただただ置かれた場所で大満開。咲かない花はただの草。花も実もある根も葉もない。成し遂げる添い遂げるやり遂げる。遂げる。遂げたもん勝ち。ほんと遂げたもん勝ちですよいや、遂げたもん勝ちってなにー?

 

おかげサマサマ、先月27歳になりました。お祝いはいつも嬉しい。祝ってくれた人はちゃんとメモしておいて確実に返す。打ったら戻る真ん中に。祝われたら祝い返す確実に。期待をちょっとずつ上回ることが、できる営業マンの秘訣らしい。神経図太く嫌われる勇気。心を太くと書いて読み方心太(ところてん)。そう、ユーモアはいつも救いだ。
熊本帰った時飲んだ僕らの神さまナカシマくんは「こないだ”喉元過ぎれば”に書いてたね!」「今日の話もどうせ”喉元過ぎれば”に書くんでしょ?」と口にするけどごめんこれ、”心頭滅却すれば”なんだよな。彼国語得意なはずなのになと思いながらも、そのうち”犬も歩けば”とかになりそうだから今のうちにちゃんと訂正。"風が吹けば"、"虎穴に入らずんば"、"念ずれば"ってif系ことわざをいくら並べても1円にもならない言葉遊び。「20代は、いい30代過ごすための予行演習である」なんてのんびりしてたら見事に控えメンバーになってしまいそうで、そろそろちゃんと死にます死にますはいはい、あーもう今死のうと思ってたのに!(死ぬほど生きる)

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昔、同期の女性社員にこんなことを言われた。

「☆巛君ってさ、気づかなくていいところに気づくくせに、気づいて欲しいところに気づかないよね~」と。これ激烈にモテませんやん。ヘイト稼ぎマンですやん。相反するんだけど「そこ気にするの!?」と「そこスルーするの!?」を同じぐらい言われる。

気づいて欲しいところに気づかないのは多少なりとも自覚があって、楽しくおちゃらけが好きな一方で、とらわれないことを良しとしている節がある。「今回もまたサムかったね~」と毎回ブログをちゃんと読んでくれて個別LINEでちゃんとdisってくれる友人がいて、こんなこと書くとまたそいつが福岡から「キモいね~」とdisってきそうなんだけど、無常が好きなんです。思いやりが無いさまである”無情”ではなく、移り変わっていく”無常”。例えば近所の一軒家が建て替えられるとなると毎日写真に収めてしまう。たしかにここにあった生活に思いを馳せ、あったものがなくなる切なさに少し胸が狭くなった後、「何かを手放して何かを手に入れる」ってYUIはTOKYOで歌ってたみたい、ほんの少し次に期待したりして。

 

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あと、自分でも変だよなぁと思うんだけど閉店した写真のお知らせとかよく撮ってる。ダーワセの皆さん知ってました?坂井精肉店、つぶれたそうですよ。
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無常。なるようになる。進んで目を瞑っている「気づいて欲しいところに気づかない」ことがある一方で、「気づかなくていいところに気づく」こともある。最近特に思うのは、言葉とか言い回しとか、笑か(笑)かwwwか、みたいなところに僕はとてもアンテナを張ってるっぽい。だから上司からサーフェスなんてあだ名を付けられるんだろうけど。

下の看板を見て「いや、OCEANなのにさんずい取れてますやん」とか思っちゃう。こういうのまとめて発表する場がないから、僕はブログを書くのです。

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コピーライターの方とお仕事をする機会が多いおかげで言葉への感度がピュンピュンなのと、社会人になって千原ジュニア師匠の「便所は宇宙である」シリーズを読みまくったところに影響を受けまくって甘噛みしたくなってる。改めてもっと頻繁にブログ書きたいなって思う。いつか何かで発表会をしたいと思う。

 

思い返せば小5、6年生が図書委員会だった。図書室でピッてやる人。基本すげぇ暇だから名言集を読み漁ってた。当時の自由帳を見ると「星の如く急がず、しかも休まず」っていきなりゲーテの名言が書いてある。どんな小5なのよ可笑しいものだ。

当然、周りと少し合わない。例えば休み時間、サラリーマンコントをやろうとして、僕が「星川コーポレーションの星川です」なんて名乗っても、スポーツ万能爽やかイケメンのトドロキ君は優しいからノリを合わせてくれるのだが「轟ゴレースポの轟です」って返してくる。トドごめん違うのよ。これコーポレーションってなんかそう言うファニーなカタカナじゃないのよ。会社って意味なのよ。みたいなことがよくあった。実家の僕の部屋の机、轟ゴレースポって書いてある厚紙でできた彼の名刺が出てくるのがまた可笑しい。

そんな僕が、中高大学と面白い人たちの面白い言葉に触れて出来上がってきた。大学4年の頃なんか世間知らずの頭でっかちで「大人になるって、なりたい自分より、なりたくない自分が多くなることですよね」なんてほざいていたけど、社会に出てみてより一層揉まれてみて今、なりたくない自分よりなりたい自分が圧倒的に多い。誰かが元気がなくなったときに会いたい人になりたいし、誰かが繰り返し読んじゃうような文章を書く人になりたいと思ってる。

実際僕は、落ち込んだ時凹んだ時いつも、結論が分かってても繰り返し読んじゃう文章がいくつかある。読み終わる頃には自然と漲ってくるような。頭の中がまたさらに広がるような。例えばこの東大教養学部の石井元学部長の卒業の挨拶は親指の指紋がなくなるぐらい何度もスクロールした。知的好奇心をここまでくすぐられることなくないですか?なんと言うか、別に僕は何一つ成し遂げてないのに生まれてきてよかったってくらいに思えるし、ここからまた頑張ろうと思えるのです、ユーモアを連れて。

平成26年度 教養学部学位記伝達式 式辞 - 総合情報 - 総合情報

 

「人は誰も1つはすべらない話を持っており、そしてそれは誰が何度聞いても面白い。」が番組コンセプトであるすべらない話もまた、結論がわかってても笑っちゃう。中でも僕が大好きな話がこれ。千原ジュニア師匠のカメのクラッシュの話。オチまで無駄のないトークの展開にわくわくが止まらない。8分くらいあるけど文字起こししてモノマネしたいって思えるくらいに好きです。

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で、これは少し恥ずかしいんだけど、最近クラッシュごっこにハマってましてですね。肯定するお笑いと、傷つけない言い回しと、無視しない安心感と、その場限りの即興性。なりたい自分のもう1つの姿に「カメのクラッシュ」がある。こりゃハードル高いでっせ、何やったらいいんだろう?って頭抱えるそんな26歳と11ヶ月、今月誕生日(やったね!)もいないだろうなと思う。

 

「じゃそこの、横に背の高い男と立っている可愛い可愛い女の子、名前はなんて言うんだ?」

「〇〇です」

「そうか〇〇、質問はなんだ?」

「不注意が直らなくて、、どうしたらいいですか?」

「不注意?不注意ってなんだ?」

「いや、あのー例えばちっちゃな段差でつまずいちゃったり、電気をつけっぱなしで出てしまったり、、」

「そうかー〇〇、産まれたところが海の中じゃなくてよかったなぁ!海の中なら〇〇みたいなおっちょこちょい、一撃で食べられてるぜ?(ガブッ)。まぁ俺ならこのマッチョな体があるんだけどなぁ!(甲羅を見せつける)。でも〇〇、大丈夫だよーく聞いてくれ。〇〇の横に立ってるその背の高い面長の男の子、そいつがきっとどんなときも〇〇を守ってくれるさ!だから安心して、いっぱい助けてもらうんだな、あばよ!」

みたいなことを全部即興でガールフレンドとやってますすみませんマイブーム”ガールフレンド”ですなんかすみません。「マイブームってことは飽きちゃうの?」って彼女に言われたので「うーんそいじゃ、ライフワークです」って答えてます、なんかホントすいません。

 

 

多分分解すると、カメ、海、生き物みたいなあらゆる範囲についての豊富な知識と、都合よく地上の情報を知らない設定と、名前やスタイルを絡めてその場でいじるってことだと思っていて、肯定するお笑いと、傷つけない言い回しと、無視しない安心感と、その場限りの即興性の要素は自分が特に意識していることだから向いてるんじゃないかなって思う。今度お酒の席でやってみたいので忘年会と新年会よろしくお願いいたします。

まだ読めていないんだけど『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』という本にあるように、その場その場で適した言葉とか、ユーモアとかを与えられる人になりたいと思ってる。前に書いたように男26歳原点説があるのだとしたら、そんな風に人生を生きて行きたい。

299 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

 

こないだ中学からの仲良しふるもっさんと山に登ってみて、たくさんのことを話した。たくさんのことを話す中で、自分が普段何気なくつけているスマホのメモが変わってるって話になって、たしかに1つ1つは何の関連性もないけど、ある時ふっとつながることがあって、こりゃカメのクラッシュになる第一歩かもしれないと思うので、タイトルと共に書き残して終わりにします。どうやら僕は相当メモ魔であるらしい。

 

 

【言葉は世界の解像度】

→江戸っ子上司の下で社会人デビューを切ったのでとても面白がってメモしていた。誰かの言葉にしても、歌詞1つにしても聞き慣れないワードを残しておく。”不義理”とか”わらける”とか”目にあまる”とか”添い遂げる”とか書いてある。

 

【喉から手が出るくらい】

→前述の通り無常が好きであまり物欲がない分、たまに沸いた”これあったらいいな”って欲求を書いてる。今だといいアイロンがほしい、そんな程度。〇〇がほしい〇〇がほしいって書き出すと実はけっこう多い物欲は、〇(まる)っと生活を入れ替えたい欲求の表れだと気づく多分生活2.0。

 

【見たほうがいい聞いたほうがいい】

→音楽映画行きたい場所などなどまぁ自分の世界が狭いこと狭いこと。ガールフレンドから聞いたモロッコの砂漠から見る星空は死ぬまでに必ず見てみたいし、仕事で知り合ったノセてくラッパーが教えてくれた思い出野郎Aチーム『楽しく暮らそう』めっちゃいいから見たほうがいい聞いたほうがいい。

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【もらって嬉しい】

→茅乃舎のだし。とだけ書いてあるこのシュールさ。いい大人にはプレゼント力ってのがあると思ってて、「大事だ」とか「気にかけてる」を上手に伝えてくれる、そんなもらって嬉しいものたちがあるはず。

 

【ユーモア百貨店】

→サッカーの試合を見ててキーパーがボールをキャッチした瞬間に「こいつホントボール好きだな」って言うとウケます。って書いてあるんだけどなめ過ぎだろって笑う。ヤマダ電機のピアノコーナーでヤマダ電機のメロディを弾くとウケますし、なぜか店員が照れますって書いてある。日常でふふふくすくすってなることをまとめてる。ここら辺は末っ子気質で聞いて聞いてが溢れ出てる。

 

【今日も誰かの】

→父母姉姪はもちろん友人知人変人恋人の誕生日を書き残してる。誰かの誕生日をお祝いするのって簡単なのに幸せだ。この辺も僕のねちっこさの1つ。岩崎俊一さんっていう素晴らしいコピーライターの方の作品のひとつ、サントリーウイスキーのお歳暮のコピーがあって、まさにそうだよなぁって誕生日聞いたらメモするようにしてる。

「ぼくが、一生の間に会える、ひとにぎりの人の中に、あなたがいました。」

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自分のことは棚に上げて。男友達女友達それぞれと近況報告のご飯に行って思うに、彼女ができないと嘆く彼も、彼氏ができないと焦る彼女も、あちゃーみたいなところがあって、ここはいっちょいっちょ前に自分のことは棚に上げて、そりゃもう高く高く網棚に上げて、よく聞いてきた相談を元にまとめてみようと思う。

こういうとき僕がありがたいなって思うのは、自分に姉貴がいたことで、こうすると姉貴にぶち切れられるだろうなとか、こうすればゴキゲン取れるかなとか、心の中に”姉さん”の人格を持っておくのオススメです。本当に信じてない男兄弟の人もいるから言っておきますけど、女の人もトイレに行きます実はね、意外とね。

 

「1回は飯行くんですけどあまり来なくて、ビビビが」

いや来ることもあるんだろうけどさ、ビビビ。そんなの既婚者の後付けに近いよ、ビビビ。くどいほどの倒置法で伝えたいのは信じ込みすぎないほうがいいのよきっとそんな、ビビビ。1回目ですごく惹かれるほど本能100%マッチングみたいなことは僕ら社会的な生物には少なくて、もう一度会ってもいいかどうかくらいで見ればいいのに。ビビビに期待するより自分がどんな時に”楽しい”を感じるのかをもう少し明確にしておいて、その尺度で、その人といる時に楽しかったのかどうかを見たほうがいいと思いました。やはり自分の好きな3つのポイントは持ってたほうが良さそう。

誰でも絶対に結婚できる必勝法 - ハッピーエンドを前提として

 

「ご飯行って次どうしたらいいか分からないです」

デートプランくらい自分で作れ若者よ。そりゃ人間、楽しいありきじゃないと気が乗らない。やりたいようにやればいい。気取ったって仕方ない。美味しい店だって普段どうせそんな行かないんだから、そういう時に使ってみては?僕のいたサークルで一時期「気になる人との初デートはパスタがいい」みたいな迷信が流行って、付き合うカップル付き合うカップルみんな初デートがパスタで笑った。逆に「パスタ行こう」が気軽に言えなくなって困ってる、なんてのも聞こえてきて笑った。

何も女性誌読んだり王様のブランチ見たり渡部さんのお洒落飯本読むことじゃないと思うんです、デートプランって。僕も経験あるけど、相手に合わせすぎて自分の首絞める人が多い気がする。相手が好きそうだろうな~って高いご飯設計するの真摯だし紳士だしいいと思うけど、やっぱり疲れちゃうこともあって。仮にこの人との会話すべてがつまらなかったとしても、自分が行きたい場所に行ってみるのがいいと思う。特に2回目のデートは自分こんなやつです、を伝えていかないと合っているかどうか分からないしね。

 

「いや、デートで行きたい場所なんてないです。」

はい出た、僕の心の中の”姉さん”が怒る。まずは自己理解から始めなさいよまったく!って。何やってる時が楽しいのよ。何も「水族館」「遊園地」ってtheデートありきで決めるからハードルが上がる。世間一般のデートプランに縛られすぎてて笑う。違うのよ、何やってる時が楽しいのかい?って話。「youtubeでお笑いの動画を見ることが好き」ならその趣味をどこまでなら他人と共有できそうか広げていってみてよ。誰かの単独公演があるかもしれない。ラジオの公開収録があるかもしれない。

 

「いや、人と共有したくない趣味なんです」

それならまた元に戻って自分がしたいこと好きなことをもっかい探してみてみてみ。あと自分が何に興味を持つかってのは、自分がこれまでかけてきた時間を信じてみるのもいい方法で、20-100時間ぐらい使ってきたことは何?ゲームならゲームで最近のゲーセンは進化してて安くても十分楽しめたりするし、漫画なら漫画で原画展なんかも東京はよくやっている。野球だったら見るのもするのもあるし、抽象度を高めて体を動かすデートとしてもいい。紅葉を見に行きましょうでもいいけど、落ち葉を踏みしめに行きましょうの方がより語感が良くて五感に伝わる気がする。

個人的に人の理想のデートを聞くのが好きで、みんなそれぞれピュアに打算的に色々妄想を持ってるので、迷ったら人に聞いてみるのもオススメ。前に同期数人で話し合った結果、「スーパーに買い物に行くデート」が一番という結論になりましたこと、ここにご報告いたします。わかる~。スーパー買い物デートの素敵なところはその後におうちでお料理大会だったり、DVD鑑賞だったりに繋がっているところ。あ、このお菓子が好きなのねとか、ジュースは果汁100%じゃないと認めないのねとか。勝手に酢こんぶとか入れたりして、「これ入れたの誰よ!」みたいなくだりも楽しいです。そうそう、買い物袋持って上げないと心の中の”姉さん”が怒るから気配りも大事。

 

「なんかさっきから理想のデートとか、お1人で盛り上がってるところ悪いんですけど、好きな人がいない場合はどうすればいいでしょうか?」

中盤に来てそう言われることもある。嘆いたり焦ったりしてないのであれば言えることなんてないです。むしろ余暇時間の使い方、教えて欲しいくらい。でももし恋をしたいのであれば誘ってみる練習をしてみたら?ってよく言ってる。

そもそも、いきなり付き合おうとするからハードルが高い。それなりにもてない社会人生活を送ってみた結果思うのは、世の中誘われる側より誘う側が圧倒的に少ないこと。だから付き合う付き合わない抜きにして、楽しいことに誘う人は需要があると思います。今は十分にないけれど、そのうち時間とお金が余ってる人が増えてきて、体験価値への揺り戻しが起きるはず。これはどの業界の予想天気図を見てもそう。楽しいコンテンツを知ってる、おすすめできる、誘ってくれる人は貴重で、あと、誘う側になると誘われることも増える気がします。お誘い上手になりたいもんです。街ごとの面白スポットまとめてみたら相当役に立ちそう。

 

「振られて、断られるのが怖くって」

めっちゃ分かる、この辺で行動しない人があまりに多い。低い低いと思って高いのが自分のプライド。さらに怖いのは年々高くなることで。これについては、昔何かで読んでそれを知ってから安心すら覚えた真理があって。”男性は基本女性を好意的に見る。それと同じぐらいの割合で、女性は男性のことをちょっと嫌い”。つまり男性は初対面で8割くらいの女性をいいな~なんて思うらしいんだけど、女性は初対面の男性を8割ぐらいやだな~どうでもいいな~と思うらしい。もっと生々しく書くと、男性が触れてみたいと思う割合分、触れられたくないって思う女性がいるらしい。これを分かってないからビビるし独りよがりになる。多分、嫌われて当然くらいに思ってたがいい。

前に話した人事の人が清潔感は大事だって言ってて、ありのままの自分を受け入れてよ!なんてのも、いやいや畑からとれたての土のついた大根を食べますか!?というお話。あとこれは仲いい女友達から聞いた話、爪切りって爪切った直後の方がとげとげしてるから前々日に切るといいらしいよ何の話?

 

「すみません話戻って、やっぱ好きな人がいないんですよね~」

こちらも話戻って、好きな人のポイントはやっぱり絞ってたほうがいいって結論。好きが合うより嫌いが合う方が仲良くなれることもあります。あと人は自分にないものを求めがち。色白地黒、痩せ太め。どんなコンプレックスだってAV産業を見ればわかる通り、確実に需要がある。だから自信持って!なんてのは短絡的で傲慢な結論だけど、そこが原因で嫌われることもあればそこが好きで惚れられることもあるのよホント。

 

「LINEのやりとり見てくださいよ、これ脈ありますかね」

ここから先は正直分からない。ただ、使って気持ちがいい言葉、言われて嬉しい言葉を使うといいのでは?って思う。おはようってまず気持ちよく挨拶できる人は一般論的に嫌われにくい。そうであってほしいという希望もこめて。あとこれビジネス本、マネジメントの本に書いてあったんだけど、その人の情報処理が耳からなのか目からなのか手からなのか、どれが残りやすいのかを知っておくといいらしい。部下後輩に指導するときに、言葉で話して聞かせると行動が変わりやすいのか、注意書きを残して目で伝えると響きやすいのか、手取り足取り体感で伝えると残りやすいのか、そこにもパターンがある。マネジメント、全くできていないんだけどただ闇雲に言葉でガミガミ言っても態度変容って起きにくい。好きな人へもそう。

文章読むの苦手な人だったら電話とか話して伝えてあげればいい。そういうタイプにLINEで盛り上がることを期待しても難しい。逆に文通とかツイッターとかが好きで文章読むのが好きな人だったら、精一杯、言葉の解像度を上げて心を伝えてあげればいい。

あと同じく女友達を見ててモテる人とモテない人の大きな差が1つあると感じていて、嬉しいポイントを明示できる人はモテる気がしてる。なにも相手の男に対して媚を売ったりする必要は全く無くて、何してると楽しいのか、どんなとき嬉しいを感じるのか素直に教えてくれる人だと自信持ってお誘いできるから。いや、別にお前らに誘われなくてもいいわ!ってのもあるだろうけど、嬉しいポイントが合わない場合ははっきり諦められるから。大抵の男たちは「かわいい」から入るんだけど、大人になってより一層「かわいい」に捉われて上手くいかない男友達が多い気もする。難しいんだよなぁ。マッチングアプリが写真だけの出会いを提供してくれるからなおさら。

 

だから最後にお願いがあってさ、世の中の付き合ってる人たちや既婚者はもっと惚気てくれないですかね。好きな部分を、結婚してよかった瞬間を教えてくれないですかね。同時に、本当はこうしてほしいのに、もまた参考までに聞けると幸いです。人妻になった友達の愚痴とかをへーへー言いながら聞いてるんだけど、僕と話したあとに、やっぱ自分の旦那さんが彼でよかった!みたいになってくれるとこっちまで嬉しい。想いが通じた瞬間とか、2人で見た素敵な景色を聞かせてほしい。ちょっぴり酔っ払ってもいいから、話してる最中に好きになった理由を思い出してほしい。

 

僕の好きなBEAMSのボディコピー書いておきます。

 

恋をしましょう
みなさん恋をしましょう。
誰かを好きになりましょう。
そして自分を好きになりましょう。
みなさん恋をしましょう。
それは世界を新しくしますから。
知らなかった歌を好きになったりしますから。
ゴハンが美味しくなったりしますから。
深呼吸の意味を変えたりしてくれますから。
それは嘘の悲しさを教えてくれますから。
たとえそれが終わっても、きっと何かを残してくれたりしますから。
さあ、年齢を超えましょう。
性別を超えましょう。
国籍を超えましょう。
経験を超えましょう。
みなさん恋をしましょう。
地球は愛が救ってくれますから。

恋をしましょう 

BEAMS

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まずは一曲お聞きください。折坂悠太「平成」

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口々に口にした”平成最後の夏”も終わるときは案外いつもの夏のようにひっそりと。さすがに終わりですよね?夏、ぶり返さないですよね?終わりゆく平成への手向けを歌ったという「平成」を聞いて、3年生まれの僕もまた浸る。最近思うんだけど楽しいことがあった分、振れ幅の反動、マイナスも大きい気がして絶対値。「こんなに楽しいのに、なんで切ないんだろう」ってコカ・コーラのコピーが好きで、よく笑う僕に刺さる刺さる。ちなみに我が家の平成最後の夏はこんな感じ。写真の構図とかよくわからずたまたま撮ってみた1枚、夏の楽しさと平成最後の寂しさが出てる気がして好きな1枚。

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やれこの数週間は頭と心と体があっちこっちに行った気がする。全日本漫才コンテストで緊張したり、ケツコンシキ100人くらいの前で余興をやったり、先輩の家に泊めてもらった帰り道、新大阪駅に向かうタクシーで見た朝焼けがとても綺麗だったり。味付けの濃い日々を送っている。

 

でね。元々自分では思っていたけど、ここんとこ周りに言われることが増えたのでそうなんだと思うことがあって、自他共に認めるほど僕は運がいい。
この秋お世話になった上司のもとを離れることになったんだけど、新しい上司に紹介されるとき「ホシカワ君は運しかないやつです。」って紹介されたの笑っちゃったし、「実力を付けなさい」と分かりやすく実力主義のボスからも「お前はあれだな、まぁ運も実力のうちって言うからな」とフォローされる次第だ。前向きに捉えよう。
その前向きであることの1つの要因に野球少年だったことがあると思ってて、「ナイスバッティング!」とか「ナイス牽制!」みたいなのに言い慣れて育ったんだけど最近じゃ「ナイス労働!」「っしゃ!ナイス帰宅!」みたいになんてこたない日常に使ってて、これくだらなくておすすめですナイス人生!

聞いた話、高校野球部の先輩タカシマさんはカラオケで「ナイスソング」と発するらしい。上には上がいるもんだ。使ってみようと思う。タカシマさんは中学で140㎞投げて熊本のみならず県外からもオファーがきた中、熊本で一番の進学校に入学した、そりゃもうカリスマ中のカリスマでかっちょいいエピソードは山ほどあるはずなのに今僕の頭でタカシマさんがたまに放ってた「まいど!押切もえです!」っていう変な一発ギャグが止まらない。すごい人との出会いってのも自分の運がいいところダナーと思う。

 

でですね。ここからが今日の本題。出会いってどこに転がってるか分からないってお話。あと僕ついてんなー!ってお話。

平成最後の8月、高校の友人の結婚式に出させてもらった。バスケ部の彼コバ君とは1年のクラスが同じだった(言ったらあれだけど)”だけ”なんだけど、たまたまそのちょっと前に飲む機会があって「来る?」「行く!」で参加した。それがまたバカくそ楽しくて結局2次会、3次会、カラオケオールをして熊高最高げんこつげんこつげんげんこつこつとなったわけ。

熊本県立熊本高等学校 |「げんこつ」の由来

乾杯の挨拶は新郎と高校大学が同じで僕らの学年のイケメン代表サッカー部のハルマ君だったんだけど、壇上に上がるや否や大学の友人から「おい、しゃくれてんぞ!」「アゴアゴ!」ってすさまじく罵られていて、彼は大学で一体何があったのでしょうか。高校時代は1軍のハルマ君と3軍の僕らの間の壁を感じ、1度も話したことがなかったけどなんだか仲良くなれそうな気がした。あと身内すぎるからあれですけど僕らの学年で一番おもしろいやつはマサシ。これ間違いない。性病疑惑のエピソードの言い回しとオチの表情が本当に完璧でぜひまた聞きたい。Voicyとかやってほしい。新婦さんがべらぼうに美人で、コバっちのハイスペックさを改めて知った素晴らしい式だった。小川はずっと笑い声がうるさかったけど。

その2次会でやったビンゴ大会が、白紙のビンゴ用紙を渡されて「今から話しかけた人の名前を入れて25マスを埋めてくださーい!」っていうクラスの1軍リア充Aチーム専用の根明ゲーム。当然3軍の僕はびびっちゃったし、4軍の高森は死んだ目をしていた。正確には高森はいつも死んだ目をしてる。そこで1人の女の子と話すわけ。といっても名前だけ聞いて少し話してビンゴカードに記入するだけなんだけど。

 家に帰ってハルマ君のしゃくれげんこつ挨拶動画をTwitterにあげてみたところべっぴん奥さんがRT。それがタイムラインに流れてきたその子がどうやら僕のSNSを読んでくれて、大学4年からやっているこの自己満足オナニーブログを読んでくれて「おもしろい!気があうかも!」って連絡してくれたのが9月。すごくないですか!?

 

しばらくしてご飯に行ったらなんとダーワセの同級生で話弾む弾む、食進む進む。あの美人奥さんの友人であるその子もまた僕にはもったいないほど可愛すぎたんですけど、ちょっと変わっててエピソードがいちいちおもしろかった。

大学で国際交流がしたかったけど留学生がゲストになるサークルは嫌で(このあたりの考え方素晴らしい)、留学生が主体的に先生になって自国のダンスを教えてくれるサークルに入部していたらしく。そこでウズベキスタンのダンスを踊るチームに属していたんだけど、なぜか先生はウズベキスタンダンス歴10年の日本人が教えてくれてたらしい。わらう。

爆裂にヒマなのか熱心にブログを読んでくれてて、こちらから繰り出す話繰り出す話「書いてましたもんね!」って言ってもらえるのくそ恥ずかしかったです。そんで調子こいて「いやー、ブログにも書きましたけどね」って始めた話は全くキョトンとされてしまって8億恥ポイントでした。タチ悪いのは、終盤になると酔っ払ってきたのか「へーそうなんだ!、、、ま、ブログで読みましたけどね!」なんてフェイクも入れてきたりして僕そういうのにたまらなく弱くて、あんなに女の子と話して笑う機会もそうそうないなと思う。

 

将来が不安になってええい、悪あがきだって始めたこのブログもまる5年が経ち、まさかこんなに面白くて可愛すぎるガールフレンドを連れてきてくれるなんて僕はとても運がいい。

先日、近所のスーパーが分かりやすく閉店セールをしててお菓子50円ほか全部100円の持ってけドロボー状態だったので、僕は花火を買ってみてその子を誘ってみたわけ。10月に入って夜は肌寒い21時過ぎ。曰く「みなさんどのタイミングで見てるんですか?テレビ見てたら気を取られて遅刻しちゃうじゃないですか!」ってどうやら天気予報を見る習慣がないまま育ち、前日の天気からその日のファッションを推測するっていうぶっ飛んだガールフレンドは例によって寒そうな格好をしていたので、僕の上着を貸してみました。男もの着てる女の子ってどうしてこうも可愛いのでしょう。花火持って僕の服着て笑ってる彼女の写真は、最初の僕の部屋からの写真なんてどうでもよくなるぐらい愛おしくて2018年ベストショットです大事にしまっとくインスタになんかあげるかよ。

もっとたくさん話したいし、ゆっくりでいいから知っていきたいし、欲を言えば平成最後を僕と過ごしててほしいなって思う。さらに欲を言えばその先もずっと。

 

最後に一曲お聞きください。

明治 大正 昭和 平成 時代は巡り 果たして男はどう変わったのか

この手で愛する人を守りたい 何時の時代も
その気持ちに変わりはないはずだろう そんな男は嫌いかい

清竜人「平成の男」

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少しだけお笑いの話をするので、お笑いが大嫌いな人と、あと同じぐらいお笑いが大好きな人は読まない方がいいかもしれません。語っちゃってるから。くっせぇから。

 

去年のキングオブコント優勝にゃんこスターの女の方アンゴラ村長も、おもしろ荘から大ブレイクしたひょっこりはんも、そして今年のキングオブコント優勝のハナコの岡部さんも実は早稲田のお笑いサークルのご出身である。僕がいた時代には早稲田には3つお笑いサークルがあってそれとは別に落語研究会もあって、残念ながら前述のお三方はライバル?サークルにいたわけなんだけど学生時代から名は轟いていたし、人生で初めて見た大学生のお笑い、2010年の新歓ライブではひょっこりはんエニグマも、ハナコ岡部さんのエガラモガラも爆笑をかっさらってた。

アイドル戦国時代と言われる僕らの学生時代は、同じぐらい学生お笑いの戦国時代だったように思う。もちろんそれ以前から脈々と続いてきたものだと思うけど、ワタナベエンターテイメント主催のお笑い大会「笑樂祭」に加えて、早稲田放送研究会が主催している「学生M-1」もあったり、なんといっても一番はテレビ朝日主催のお笑い大会「漫才を愛する学生芸人No.1決定戦」が2011年に始まったこと。いろんな大会が勃興したり、門戸を開いて盛り上がりを見せている中にあって、僕らのサークルは「勝てねぇなら出んじゃねぇぞ」っていう言い伝えがあって当時1年の僕には相当なプレッシャー。もちろん冗談半分だと思うんだけど、実際に大会に出る先輩、出る先輩が優勝しまくった時期があって有言実行ぜんぜんハードルを下げてくれなかった。僕が熊本時代から言い続けた芸人になります!はかなり序盤に弾け飛んだわけだ。

 

少し知り合いの自慢をさせてほしいんだけど、あの時代、僕のいたサークルは怪物みたいにおもしろい人ばっかりだったと思うんです。

2010年秋、笑樂祭で優勝した1つ上の先輩伊達さんは今、コントユニット「大人のカフェ」(http://otonanocafe.com/)の全脚本を担当しながら、日曜アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』や『世に奇妙な物語』の脚本を書いたりされている。

2011年春、笑樂祭で優勝した1つ上の先輩ダージリン依藤さんは、サークル同期の古川さんとサスペンダーズを組みマセキに所属してライブシーンを沸かしまくっている。

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あとセブンイレブンも沸かしまくっている。

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前述の2011年に始まったテレ朝主催のお笑い大会「漫才を愛する学生芸人No.1決定戦」の初代チャンピオン スパナペンチもサークルの先輩だ。これはもうホント単なる自慢なんだけどこの2人の新ネタを真っ先に見ることができる、あの学生会館1階和室106~109はあまりに贅沢すぎる空間だったんじゃないかな。

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残念ながら解散してしまったけれども、ボケの永田さんは新コンビ馬稼業を組み、人力舎に所属。ツッコミの高橋さんは今ビットコインの本書いてる。意味わかんねぇな。

かと思えば本当に作家デビューされた先輩洛田二十日先生もいらっしゃって、まさか作家になった先輩と出版社員の僕でお仕事できる日が来るなんて、人生おもしろーい!の第1フェーズを迎えている。

https://www.sendenkaigi.com/madoniakari/vol52.html

 

僕らの代の副代表篠原君も紹介しとかないと後でやいのやいの言われそうだから書いときます。彼と後輩田中君のコンビはこのネタが好きです。

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賞レースは新しい芽を世に出す。

すなわち優勝しなくても成長にものすごく大きく効く。知っている。先輩方の相次ぐ優勝はサークルの空気を変えた。何と言ってもテレ朝深夜番組、頑張っている学生を紹介するオードリー春日さんMCの30分間番組で「ヨセケン特集」が組まれたりもした。2011年秋の笑樂祭はサークルから数組エントリーして、結果僕らと先輩漫才コンビモリテーラーとあと古川さんが決勝に選ばれた。決勝は総エントリー100組くらいから16組とかだった気がする。結果は残念ながら、僕ら3組から優勝が出ることはなかった。自分がフルパワーで挑んだとしても、それはネタもちゃんと作りこめて、表情1つおもしろい感じでミスなく出来たとしてもそれでも、えげつないほど上には上がいる。本家M-1っていまだに4000組とか出てて何をモチベーションにするのよって途方にくれる。でも、それでも、「予選通過です」ってメールのあの嬉しさは忘れられないし、それ以降確実に、コンビ組んでたミサワ君に自信が付くようになったもの。自分で自分にハクを付ける。賞レースって素晴らしい。まだサークルのサイトに残ってたので貼ってみる。多分今よりとがってた頃だ。

早稲田お笑いサークル 早稲田寄席演芸研究会

 

学生時代、自分が体感した感動やら成長やらを今、仕事で賞レースに関わっていて誇りに思う。広告業界の発展に貢献すると理念に掲げ、コピーライターとプロモーションプランナーと映像クリエイターのコンテストを主催している。物を作る、サービスを提供することで世の中を良くしたいと信じるクライアントの情熱を、言葉一つアイデア一つで解決しようというクリエイターがいて、その両者を掛け合わせる場に勤めている面白さは自分でもまだ半分も気づけてないんじゃないかって思うぐらい底が知れないものがある。オワコンだの斜陽だの耳に優しくない声も聞こえてくるけれど、小さい頃見た12月のM-1のあのワクワクと、勝てねぇなら出るなを勝つから出ますねに翻訳してチャレンジする人たちの格好良さを毛穴まで見える距離で見て来た僕が信じないでどうするよって話です。普段誰にも話したことなんかないけど、1人静かに熱くなっている。青い炎の方が温度は高い。

 

勝てねぇなら出るなよを卒業して5年。

昔の自分に言ったらきっとびっくりするんだろうけど社会人5年目にして、君は人生で初めてM-1グランプリの予選を受けることになる。それも日程が合わないからってわざわざ台風の中、名古屋まで行って。さらにびっくりすることになんと1回戦を通過するんだ。相方は当時のミサワ君と。で、もっとびっくりするのは予選で僕らの次の3組が続けて小学生漫才師たちで赤白帽をウルトラマンにして体操服で出てくるんだけど、あ、この情報は前のびっくりが飲み込めてないからつっかえちゃうかな。

芸人さんにはなれなくてもおもしろいことを考えられる人でい続けたいってのがあって、「成功」よりも自分の「成長」、創造できないなら経験するしかない。緊張感とかもうだめだとか舞台に立つことで感じるすべてを、イメージとしては敗れた高校球児が砂集めるみたいに、持ち帰ってこようと思う。