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心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

264

偏差値に囲まれ、社会道徳に括られ、日付が変わる前には寝て日が昇る頃にはきちんと起きる。風呂に1日入らないと床に臥す。歯を1日磨かないと医者にかかる。電気をつけっぱなしで寝ると莫大な費用を請求される。そう、思い込む。

保健の教科書の言うことは絶対で、酒を飲むと脳が縮み、煙草を吸うと肺が黒焦げになる。周りにいないこともなかったけど、恐ろしいくらい末恐ろしくて、1回も手を出さなかった。悪への憧れは微塵もなかった。

そんな風に、自覚はなくても、温室の真綿の中で育った。敷かれたレールを走っていたら、真人間が出来上がっていた。


高3の2月。受験期。ベネッセの「攻」のCM。YUIが歌う夢じゃないやいや。
九州から出てきて親戚従兄弟ん家を泊り歩いて挑んだ、そのたった1週間を僕はなんでだかずっと覚えている。

前乗りして高田馬場、ホテルに泊まる。さすがにペイカードを買う勇気はなく、快く過ごす。最後の参考書を読む。私服の受験生が多いだけで、びびってしまう田舎の制服坊主。あっという間に終わる初日。

日が暮れた新宿南口。従兄弟のケン君に迎えに来てもらう。これから2泊、ケン君の家で過ごす。男3兄弟の末っ子ケン君は優しくて面白くて歳も近くて小さい頃から大好きで。けどちゃんと会うのは4年ぶり?ダイガクセイのケン君の家は初めてだった。


生まれて初めての京王線。見たこともない駅の波、人の頭に東京を感じる。最寄り駅から車に乗り込む。喫煙者の車、煙草の匂いに染まってく。
思えば初めて足を踏み入れる大学生の家だ。灰皿代わりのチューハイの空き缶、付けっ放しのパソコン、テレビのない部屋。帰ってきたらまずテレビを付ける家で育ったので、テレビが無いって何が楽しくて生きてるんだ?ってなった。実際のちに大学生になり、どんどんテレビは見なくなるんだけど。
「うんこしたくなった時誰かお風呂入ってたらいやじゃん」ってユニットバスはやめたほうがいいぞって笑ってケン君は言うそれでも、実家の有り難みに気づく狭くて浸かれない浴槽。

翌日は試験日ではなかったので夜いつもなら寝る準備を始める時間に連れ出してもらう。軽音やってるケン君の仲間の家を案内してもらう。完全に悪になった気分。煙草の匂い。

「好きなのかけていいよ」って助手席の僕にiPodを渡してくれたんだけど、それまで僕が聞いてたいきものがかりとかEXILEとかは1曲も入ってなくて戸惑った。アルファベットのページが長い長い。聞いたことないバンドの名前が続く。唯一知ってたエルトンジョンをかける。「渋いな」って笑われる。

車中の会話も、耳に新しすぎて酔う。アイツ酒飲んで暴れて居酒屋の壁に穴開けちゃってさ、警察連れてかれて超笑った。だの、アイツんち、姿見あんだけど酔っ払って帰って朝目が覚めたらなんか持って帰ってきてたらしい、だの。
「ヤバイですね」って、僕はいつの間にか敬語を使ってた。

一人暮らしの家をいくつか見せてもらったのはありがたかった。部屋のライト、家具の色、指輪とかネックレスとかピアスとかじゃらじゃらするのは似合わないんだけど、そういう人の黒で統一された部屋は、なるほどお洒落だったやらないけど。
おっしゃ一杯飲んでくかって言われて身構えたのが伝わったのか「いやいや、高校生高校生」って助けてくれた。

耳すまって知ってる?あの舞台ってこの辺なんだよ」ってケン君は案内してくれた。すでに日付をまたいでいた。
坂道をひたすら登っていく。彼女から聞いていた耳すまのキュンキュンと、煙草の匂いに染まった中古の外車の助手席から眺める舞台はとても同じ作品とは思えず、違和感と、好奇心と、不安と何て言っていいか分からなかった。神社で、ひとまず、お参りした。受かりますように。ちゃんと、ちゃんとした、大学生になれますように。

帰り道、ドラムを担当してるらしいケン君が1曲1曲ドラムパートを弾きながら指でハンドルを叩いてる。大学から始めたドラムも基本は耳コピらしい。「エモい」って言葉を教えてもらった。何のバンドだったかガールズロックで「このバンド、ドラムすげぇブスなんだけど巨乳なんだよ」ってケン君に教えてもらった情報も、あまりに接点がなく、一度聞いただけのことは忘れてく。でも、2曲だけずっと今でもずっと心に引っかかってる曲がある。

pegmap『渦』

www.youtube.com

チャットモンチー『染まるよ』

「小学生でも思いつきそうな最初のギターの始まりエモい」って教えてもらう。

www.youtube.com

親以外、歳の近い人の助手席に乗る不安と、まだ初日が終わっただけでこれから1週間試験が続いてく将来をかけた不安。煙草の匂い。東京って人が多いな、だけじゃない。関わったことない色んな人が山ほどいて、警察に連れてかれることを笑えるオトナがいる。

 

翌日、バイトに出かけるケン君を見送って、1人ニコ動でpegmapをかける。youtube以外の動画サイトもそれまでは知らなかったし、コメントが流れてくるの1つ、衝撃。多摩川沿いを気分転換に散歩してみる、あの夕焼け。

たった1週間だけなんだけど、人生が変わった1週間と言ってもいいかもしれない。別にそこからバンドを始めたわけでもなく、煙草を吸い始めたわけでも、親に反抗しだしたわけでもないんだけど。景色、匂い、そしてこの2曲。それ以来、2月のテーマ曲はずっとこれで。今年も2月がやってきた。春を待つ不安はまだ消えそうにない。でも、そういった感情がひっそり眠る自分の暗さの受け皿になっていると思う。ネアカではあるんだけど最もネクラに近いネアカだと思っていて、それってネクラにも入れてもらえず、ネアカからはがっかりされ、居場所のなさを突き付けられる。そんな瞬間が実はけっこうある。

 

ケン君ちの2泊以降のホテル泊はペイチャンネルも買ってみた。親戚んちではスラムダンク完全版を読み漁っちゃった。その結果、当然なんだけど初日の試験以外の3つは全部落ちた。

なんなら初日の試験ですら、補欠合格だった。

263

「恋をすればするほど、駆け引きはうまくはなるけど この胸のムズがゆさに いつもギリギリ手が届かない。」

 

って勝手な親近感平井堅は歌っているのに、どうしたもんかね。最近ではテンでこテンぱんでテンてこまいで・・・2次会にすら行っていいのやらまた次回。1次会に誘うことと2次会に誘うことは似て非なるものなり。〆のアイスと次のお店と、時間と電車と明日の予定と。天秤が1つや2つじゃないのにただでさえ、下心を悟られないよう必死は必須。いいんだいいんだ押し殺し、つけられたあだ名「お坊さん」。スマホ貸してって、貸したらいつの間にかLINE打ち込まれてて、おーオネイサンやるーってしんちゃんみたいになっても後日、会ってみたらなんてことなかったり。あーあ、好きでもない人を誘うもんじゃないなんて強がりしんがり。

 

「彼女ほしいっすね〜」「出会いあんの?」「いや、結構頑張ってんすけど、だいたいイケメンが持ってくんですよ!」「お前から誘ったりしてるのか」「いや、まぁそんなですけど」「好きな人は?」「いないんですよね〜」「いや、それ彼女なんかできるわけねぇだろ。女の人からは来ないよ」「すよね〜」

というわけで誘ってもないし、好きな人もいなけりゃ、彼女なんかできるわけねぇだろってのは、ここんとこの目がテンうろこ。懲りずに会いたい人に声かけてみたく存じますえいやっ。おかげでニンジンを少し先にぶら下げるのだけは上手になった。

 

そんなこんなで先日の、高校ヤキューブ飯いと楽しく。超笑うってあるんだホント。ブスからモテる説だなんてからかわれ、そういやミミの痛い話するの好きじゃないもんなって分かっちゃいるけどいやいや、ひたすら誰にでも優しい説にしといておまけ。お互いの好きなタイプとか、ケツの肌の質感とか、全部わかってる友人ってのはありがたい。なんというか、ドウソウカイが婚活パーティみたいになる日も近いのだと思う。

好きなタイプは分かってるけどそれが手に入らなきゃしゃあないじゃんってこれまた目がテンめばちこ目から鱗。たまたま先日、とある年上の方に「この歳で人好きになります!?」なんて質問をしてしまい、「だからお前はコドモなんだよ」って、ベシってされたのを思い出した。

ケッコンしてる友人の、モロモロ失ったものの話が続いて最後、「でも悪いもんじゃないよ」からの切り返しは微笑ましい頬笑み。30になる彼女がいる友人の「夜3朝3」のインパクトいとおかしいとおそろし。欲のカーブの大逆転は、本当にこれからあるらしい怖い話。

夜中に焼肉食ったり、2時に〆のラーメン食べたり替え玉したり、人んち押しかけて全ての物品に「○○の」って記名したり、デスクトップを稀勢の里にしたり、某女優の流出映像に目を耳を傾けたり、寝ている家主を置いて家から駅までポテチを等間隔に置きながら帰って行ったり。こんな25になるつもりは1ミリもなかったけど、ほかにどんな楽しいオトナへ定規、分度器使えばよいのやら。

 

高校の友人と、高校の友人しか聞けないようなネットラジオでもやれたらいいな。外へウケ出したいけど、おもしろいと思う人たちにおもしろいと思われたいみたいなところがあって、まだまだ頑張ろうって。そんな月曜。

1曲目お聞きください、エビ中『頑張ってる途中』。

262

「とある文芸賞、応募の大半が定年退職した人が書いたその人の過去の恋愛話ばかりで読むのがつらいという。」

あれま。このブログもそうなっている気がして注意、留意。

いや、だって。「恋をしましょう。」とBEAMSが昔、言ってた。分かる。

「あいたいって、あたためたいだ。」とキリンがこないだ、言ってた。これはちょっとわからない。そうなんかな上白石さん。

あいたい頬も、あたためたい指も特にいない冬は、どうしても寒くって、じっと春を待つ。とは言え「Mで待ってるやつ もう Good night」ってSuchmosは歌ってて、できるだけ朗らかに笑いながら春をこちらからお迎えに。忘年会には間に合わなかった恋ダンスならぬ恋ピアノは、選んだ楽譜がレベルが高くて、新春隠し芸大会にも間に合いそうにないので、Aメロだけ弾きこなしてきた実家の音出し一軒家最高。動画に収めたからyoutuber僕の幕開けは近い。

短い年末年始の思い出を、語ると長い充実さ。野球部時代は大人しく、なんなら顔がそれに似ているからという理由だけで金玉オオタマといじられていたオオタ君は立派に商社マンになり勝者マンになり、文字通りブイブイ言わせていた。そう、ビクトリーのVである。2016年のベストオブイイ女なんて下衆い話になり、彼が差し出すスマホに写る確かな美女のお隣で、照れながら微笑んでるオオタ君の両脇に松葉杖。いや、こっちの方が気になるわ。なんでそうなるのよ。そんなオオタ君におこぼれをいただこうとするコバンザメ、ポケモン世代的に言えばマンタインにくっつくテッポウオが僕たちで。彼に合コンをセッティングしてもらい本場もんを学ばせていただこうと楽しみにしていたら彼から「乳首ドリルできる?」ってLINEがあって、早速白目向いちゃったし、ちょっとゲロ吐いちゃったあけましておめでとうございます。

 

違う違うそうじゃそうじゃない。

232 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

毎年決めているエネルギーを注ぐ先、航海図、はじめの一歩を。

2013年「循環を大きくする。」

2014年「語ってもらう。」

2015年「誰で、どこへ向かうのか。」

2016年「人間らしくやりたいナ。」って掲げておみごと、肺に穴を空けちゃって、しかも2回。シャカイ人人生を振り返った時イイ小休止になればイイ。サラリーマン以外の1日のタイムスケジュールを知られたことが実はすごくよかったって思ってる。ベッドの上の患者さんにも、叱られてばっかりの新米看護師にも同じ1日があって、痛かったり落ち込んだり嬉しかったり、そうやってみんな生きている。

自然にまみれたくなって1人長瀞、川下りをしたり、中学の日記には登場しない日がないくらい僕のアイドルに会いに福岡に行ってみたり。取り壊しの日が近い東京湾沿いの団地だって、クリスマスのお墓参りだって、オシゴトはもちろん、すごく生きていた。故郷の地震も、姉のケッコンも、大好きなNegiccoも、すごく生きていた。ちゃんと人間らしく。

 

そうして迎えた2017年が、これけっこう難しい。野望も期待も、こうはなりたくないもある。長所短所に好き嫌い。星野源「日常」が染みるんだけど、自分にばかり目を向けていてもちっぽけで。原体験を一通り振り返って振り切って外へ。今年はこれで行きましょう生きましょう。

 

2017年「うけ(いれられ)たい。」

 

ものすごいシンプルな価値観、自分の中で結局かなり強い説。

この業界でおなじみワード、インサイトに照らすと男性はいくつになっても「モテたい」が行動動機だなんて説もあるけど、僕にとってのそれがつまり「うけたい」なんです。そんでもって時代の空気・温度・湿度を読む上で「うける」以前に「うけいれられる」がハズせない。こんな発見もある。


4年目になる。

3年同じシゴトをするな、なんてことも言われるビジネス現場。ヒリツキは変わらない。シホン主義の数字の絶対さをイイカゲン理解してくるお年頃。選挙だって受け入れられなきゃ天国地獄でしょ一票の格差。和牛が好きでも銀シャリが勝つでしょ多数決。

尊敬する今田耕司カメラマンの写真集1万字インタビューには、バランスを取って、相手の反応を見て「ちゃんと自分がいることで、成立させたい」という司会業へのスタンスが綴られており、これこれと思う。テトリスでもジグソーでも合コンの人数合わせでもきれいにハマりたい。

 

こういう毎年やる作業を、ちゃんとやること。

どんなにくだらない文章でも、毎年年賀状をちゃんと書くこと。

キレッキレかつ個性的で耳に残るツッコミをかましまくってたお笑いサークルの先輩のポートフォリオサイトが超かっちょよくて、その中のブログ第一回「継続させること」にこんな言葉がある。

"ださいのはださいよ、だって俺ださいもの。って言う感じでやっぱ過去の作品も包み隠さず開け放って、そこに自分の手癖のような痕跡が存在していて、いつかなんかちょっとはかっこいいものを作ったときに、「この学生時代のこのうんこみたいにださいこの作品が実は今回のプロジェクトのルーツでした。」とか言う風に一連の活動の中でストーリーにできたら、そんなすてきな事はないと思う。"

 

日々の心のさざ波も、冒頭酸っぱい浮いた話も、いつかへ向けて、今年も続く。

よろしくお願い申し上げます。

261

もしも~、煙草が~、喫めたなら~

思いのすべてを煙にして、君に伝えず吐くだろう。

 

雨が降る日は雨のよに。

風吹く夜には風のよに。

晴れた朝には晴れやかに。

 

入院していた頃、大親友がお見舞いに来てくれて、僕の下世話な可愛い看護師さんランキングの発表を一通り聞いてくれた後で「言わなきゃいけないことがあるんだ。俺ケッコンするんだ。」って報告をうけたベッドの上。

何の予定もなく、ばあちゃんのお墓参りに駆り出される1泊2日のクリスマス。

同級生の妹を、お姉様に内緒でデートに誘ってドタキャンされた渋谷道玄坂

すげぇ仲良かった後輩が出てるAVを見つけちゃって、なんでだか涙が流れてきてでも最後まで見てしまった午前4時。

年賀状余ったから欲しい人いたら書くよ~ってSNSに流してみて、いやホントは書きたい人は自分が一番分かっていて、聞く勇気がないだけの年の瀬。

担がれてたこと知るヨシもなく、あわよくば俺でよければのシタゴコロ。

閉鎖するスペースワールド。解散するlyrical school

迫る終電。「良いお年を」の、残り香。

 

だけど僕には耐性がない。

君に聞かせてないけど喘息持ち。

心はいつでも半開き。

追い打ちかけるは肺気胸

アア アー アア・・・・・・・

気胸

 

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『博愛主義だ。Laugh&Peace。誰とでもすぐナカヨシだぜ。そんなスタンスでso long来たけれど(参照ファッショニスタ大仏)、どうもニガテな人柄が一つあるらしい。最近気づいちゃってさ。

偏見を盛大にまぶし、あえてカドを立ててみる僕が唯一苦手な人、そう「帰国子女」とうまくやってける気がしない。

やれ合コン、盛り上げ役を全力でマットウするマットウなピエロ、人数合わせでも。引き出し引き出して探すエピソードトークそのオチの、ほんのちょっと手前で「注文いいですかー?」っていいわけないだろカンベンしてよ。自己紹介でちょっとへんな間を含んだときから嫌な予感はしてたのさ。「ともちゃんあれだもんねー」って友人たちのそういう間。えー帰国子女なんだー!っていろいろ聞かないといけない我々もまぁ。

そういうものなのよ合コンってきっと。あんなものに出会いとか運命とか何一つ期待していなくて、日ごろ持て余しまくってる「ウケたい」をただただ全力で発散させる場なのだ。だから全力でチヤホヤするんです僕らは。だから全力でウケていただきたいのです。いや、もちろん実力足らずツボ違いはあるでしょうお詫びはしますよ侘びと寂び。だからってマクドナルドの発音いじっただけでそんなに拗ねないでよ。そりゃ団体芸の大オチに振っちゃうよ。

なんというか自分の間を持っている人が得意ではなくて、昔の言葉で言う自己チューが。俺が俺があたいがあたいが。人の心情を察さないでモノを言う。いや、だってこうだから。いや、だって私がこうしたいから。昔受けた広告代理店の3次面接グループディスカッションでもそれを感じて、僕はすぐにウワッてナッてトッてもやる気がなくナッチャッたし、強がり半分落としてくれてよかったなって思ってる。彼ら、超COOLなのだ。コンプレックスみたいなもんだ。自分が持ち合わせてないから憧れるし、恐れるのだ。

で、経験上えてしてそういう人は「帰国子女」だったりすることが多い。おかしいな実は僕だって幼少期ミネソタにいたんだけどな。現地の幼稚園に通ってて、僕が通い出してから、それまで口も聞かず全く仲良くなかった中国人の子と韓国人の子が、僕きっかけで仲良くなったなんてエピソードも聞いたくらいなのにな。でも確かに空気を読まない意思表示はあっちではものすごい大切で、僕なんかは幼稚園の先生が塗る激アマなピーナッツバターになかなかストップが言えず、いやアダルトだしそこまでチャイルドに甘いもん食べさせないですよね、程度ってものわきまえてますよねって任せっぱなしにしてたらなかなか止めてくれず激アマなパンを食べざるを得なくなったトラウマもある。まだまだですね、精進します。心頭滅却すれば火もまたスズシ。』

 

なんて話を笑って聞いてくれる。

目の前にいるあなたが、僕は本当は一番苦手です。

その笑顔に何度だっていちころだし、相変わらず可愛いなおい。それはボケか?可愛すぎるっていうボケか?

あれから僕はさっぱりですよ。合コンだって前述の通り。そりゃシャカイに出ていろいろ見てきて最近、あなたの言ってたことが分かるようになってきましたよそれは例えば「ワンピース着ている女の子はかわいい」ってこととかさ。

前髪が決まらないだけで不機嫌になったり、きれいにお化粧ができた日は外に出歩きたくなったり。知ってるよ、ファンデーションは首の色に合わせるんでしょ。気づかなくていいとこに気づくくせ、気づいてほしいところに全く気づかないよねって職場の同期に言われたよ。あなたにもそういうダメなところを見せまくってしまったかと思います。振られた理由って、なにこれ、あとから分かるのね。

一緒に過ごした時間はだんだんと薄れていくけど、いつかのクリスマスあなたの家族に誘ってもらって一緒に食べた晩ご飯、あの幸せな美味しさだけは一生覚えている気がします。

 

元カノなんて言葉は使いたくなくて、すげぇ気心知れた、すげぇ好みのタイプの、すげぇ一生かなわない人に会ってもらって元気?とか婚活してる?とかそんな話をしてそうじゃねぇだろって思ってもやもやして会ってしまったからこそ絶対に戻ることはないのねってなんというか心の溝知っちゃってでも顔には出さずまた誘うからなー彼氏できたら教えろよー!なんて強がってみたもののそんなん知ったら僕は南の島に行って星を眺めるくらいしかできなくなっちゃうから言わないでいいや、ただSNSで知るくらいなら教えてほしいみたいなとこもあるからとりあえずまたたまに連絡するよ元気しててね人よりいつもちょっとだけなんでだか幸せでいられますように。

 

サンタさんへ

明日朝起きたあの子に、欲しいって言ってたプレステVRと大好きだったハリボーのグミを。

あと明日朝起きた僕には、新しい恋を。

メリークリスマス。

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最近、腑に落ちたこと。

とかく自分には何の才能があるんだろうか何のため働くのか生きるのかって言いがちなんだけど、案外ただドライに誰でも長所と短所があって、長所を活かして人の役に立てば嬉しいし、とは言え人生は長いんだから短所とも時間かけて向き合ってきゃ楽しいんじゃない?っていう、そういう話。

そんでもって、じゃあ君は何が好きで何が得意なのよっていう、そういう話。

 

先日のM-1グランプリ

M-1の存在する12年(なか4年)と共に大きくなってきたし、やっぱりお笑いが好きだなと思うこの季節冬の風物詩。ド恥ずかしながら卒業文集小中高、芸人になりたいしか書いてこなかった。正確には小学ではミスター・ビーンって書いてたけど。もっと正確には中学では「福話術師」って書いてあってこれについてはもう誰かいじめてください痛くない程度に

とは言え、好きだ好きだのわりに1回も出たことがないのがM-1で。どうも僕はそういうところがある。野球が好きなわりにWBCマー君が出るか出ないかは実はそんなに興味がなかったりして、スポーツ好きの上司の方の肩透かし。

今年はお客さんも温かく、緊張感とドカンドカンがとても心地よかった。中でもBRUTUS漫才特集にも、ベストオブ「もうええわ」に挙げられていた和牛川西さんのツッコミの上達っぷりに胸が熱くなった。芸人さんに何を上からという恐れは重々承知しておりますけど、そこは「だって今朝、まっちゃんもテレビでそう言ってたもん!」って素人限定の隠れ蓑を羽織る。好きなことを仕事にしている方はカッコイイのだ、ものすごく。

「ツッコミは上手くなる」ってのは僕も知ってる信じてる。所詮サークルレベルなんだけどガクセイ時代漫才をやっていて、僕は怒るツッコミが苦手だった。どうもキレちゃうのだ。当たり前だけどキレちゃうとお客さんも笑えない。上手く怒れると後半盛り上がっていけるところなんだけど、ネタを一切書かない癖に面白くないとだけハッキリ言い放ち、のくせ本番びっくりするくらい飛ばしてまさに噛みってる相方君に、どうもキレちゃうのだ。

とは言え、コンビも組んで2年くらい経つと多少はツッコミが上手くなっていって、大学3年くらいになると少しは怒れるようになっていった。相方君からも「今日はちゃんと怒れてたよ」って褒められた。照れ隠しとかじゃなくただ素直にうるせぇって思った。

大した話じゃないけど、ガクセイエムワンという放送研究会がやってるような大会にもエントリーして決勝8組に残ったこともある。確か50組以上は出てたんかな。結果、6位だったけどね。ウケてもなくそこまで滑ってもなく、ただ実力が足りず強いボケがないよねっていうそれ。ちなみにその時の1~3位のコンビは皆さんプロになられた。得意なことを仕事にしている方はカッコイイのだ、ものすごく。

 

昨日は昨日で、そんなサークル時代の先輩の初単独ライブを観に行った。

7年前初めて見たその先輩のハーマイオニーのネタで僕は生まれて初めて涙を流すくらい笑った。それくらい面白い人が、魚好きが高じて今はさかな芸人として釣った魚だけで1か月生活していたり、100種類達成するまで東京湾にて自分で釣って調理した魚以外食べないチャレンジをしていたり、とんでもない世界を日々突き進んでいらっしゃる。普通のピンネタは封印して魚に関するネタしかやっていらっしゃらない。その覚悟がどれだけすごくてどれだけかっこいいか。

ライブも超満員。企画でお世話になったらしい老若男女の水産関係者の方も多く来ていて、人情でお笑いの概念を広げていた。どうか体調だけは崩されず。今後も応援していきたい。

1つ、お気に入り動画も挙げておきます。好きなことを得意なことに変えて仕事にしている方はカッコイイのだ、ものすごく。もんのすごく。

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さて本題、オシゴトの話。

前にも書いたが、1年に亘る偉大なコピーライターの方とのプロジェクトが終わった。

showkakeru.hatenablog.com

今回もまた多くのことを学ぶ知る盗む聞くありがたし。これさえなければNegiccoのライブに行ったなーという日もあったりしたけど、月に1、2回土曜の夜を潰してでも得たものはあまりあるロマンスがありあまる。年齢が近い方も多く、これはもう切磋琢磨friends略してセフ、いやよそう。またどこか何かの式典で会いたいナと思っている。あと2回も肺と仕事に穴を空けてしまい大変申し訳ございませんでした。

 

改めて、キャッチコピーもお笑いも、自分の人生すべてをさらけ出さないと作れない。

今までの人生でこういうものの見方をしてきて、ここをオモシロポイントだと思っていて、こういう伝え方をすれば受け入れられ人の心を動かし世に伝わるということを、たった15秒だの4分間だのにぎゅっと詰め込む。

ものすごい怖いことだ。1億総コンテンツメーカーでありながら1億総クレーマーのこの時代、ガンガン否定批判鹿十される。何も言えなくなるその無力さに日々向き合っている。だからこそこれ間違いないなと思うのは、面白い人ほど、キャッチコピーが上手い人ほどめちゃくちゃに人想いで優しい。

 

ちょっと前、youtubeのコピー「好きなことで、生きていく」ってのがあった。

その実際はもっと必死で生々しくて、私はこれで食っていきますから。っていう覚悟があって。で、今の僕にはそれが圧倒的にないもんでこうして3年目、わりかしぷらんぷらんノープランでやっている。

野球好きとは言え「マー君はメンバー入りさせるべきです、そうすれば大谷はこういう起用法ができますから」という宣言意思表示覚悟ディスカッションが苦手な理由もここにあると思っている。そもそも何が好きか、どういう風に物事を見ているかすら自分でたまに分かっていない。お笑いサークルの代表なのに後輩のネタを見て「うーん、ちょっと俺あんま分かんないな」って言っちゃってたし。

 

一方で、M-1の決勝に残るコンビってのはどこも「ここが面白い」っていう1つのぶっとい軸(って言うとシュウカツ生っぽくてゲロ出ちゃうな)、RGが星野源との対談で使っていた言葉で言うと「シーン」がある。

「好きなことで、生きていく」前に、やっぱり石の上にも3年で、もうちょっと時間をかけて、好きなことと得意なことを追いかけてみようと思う。姿勢とか理念とか誇りとか軸とかシーンとか、あと個人的に優しさとかちゃんと意識しながら。

 

忘年会シーズン。ウケたいですね~。受け入れられたいですね~。

久しぶりに怒りツッコミを練習しておくとする。

258

四半世紀連れてきた面の皮を眺めていると、もう間違いない確信する。近づいていくのかくるのか、彼の存在。

そう。年々、平井堅に似ていく。

 

気づいたのは14。それ以前から似てるかもなとは思っていたが、小学生にとっての彼はそこまでヒーローではないのでそっとして。母姉の前でだけ、たまに『瞳をとじて』いた。

 

気づかせてくれたのは中3クラスの美人ヤンキー。思春期真っ只中のヤキューブボーズは、女の子の目を見て話せるなんてまぁなく、加えて先方不良少女。ご近所の席で勝手に恐れていた僕に「ほっしーって平井堅に似てるよね」と話しかけてくれた。イノベーターである。横で取り巻きも「たしかに」って続いてくれてこちらはアーリーアダプター

我が家ではすでに感づいていたことでも、そこで「あぁ、知ってる」なんて冷めて返したら僕の学園生活はそこで一瞬でtheEND。諦めなくても試合終了です。さも初めて聞いたかのようなド新鮮なリアクションで「おお?平井堅!?まじか!いや、まじですか!え、こう?こんな感じ?こんな感じでしょうか?」って表情を寄せた。ウケた。That's命拾い。

 

それからの日々はおれがあいつで、あいつがおれで。給食の時間に『POP STAR』が流れると数人が僕を見る。初めのうちはいや、違う違う俺じゃないよ!で成立していたが、だんだん飽きがくる。これは、、、踊れなければならない。恋ダンス以上にマストで覚えなければならない。あのサングラスしたアフロの男性のステップを。なんかクマの着ぐるみとか出てくるあのMVを。そうなったらもう、めちゃくちゃCDを聞く。MVを見る。フリを覚える。骨格が似てるのか、実は声も似てるぞと気づいたのはこの頃で。

 

芸は身を助く。

ガクセイでもシャカイ人でも、カラオケに行くといつの間にか『POP STAR』が入れられていて、全力で応えることで僕はいつもコミュニティに受け入れられてきた。たまに本当にファンの人がいて「もうちょい肺活量鍛えるといいよ」とガチでアドバイスをくれたりした。引き続き精進いたします。

実はここだけの話、ホントは僕は『君の好きなとこ』という、恋に落ちた盲目っぷりがチャーミングな一曲が好きなのだ。でも「え、まだモノマネやんの?もういいよ。」という空気感が怖くて、泣く泣くデンモクを手放したことも少なくない。

 

恋愛において単純接触は大きな効果をもたらす。

僕にとっての平井堅もまさにそうで次第にファンになっていった。僕が大学1年の頃には、なんと平井堅がクマモトに来るぞということで、何の気を利かせたのか母がチケットを取り、友人といざ、ご本人!

会場に着くとさすが堅様、年齢層の高いおばちゃま人気が高い。レストランでカレーを食べていたら、周りおばちゃまばかり、僕らのようなガクセイはいないなーと思っていたら、どうもむこうの方のおばちゃま数人がざわざわしている。明らかに僕を指さしたりもしている。これは給食時間に平井堅の曲が流れてきたときの視線と全く同じだ。そのうち意を決した一人の勇敢なおばちゃまが近づいてきて、写真を撮ってくれと声をかけられた。イノベーターである。本物のファンに認められた瞬間、光栄なこと極まりない。いざ隣に並んで、僕も僕で少しでもそれっぽく表情を寄せてみたら「いやそういうのはいいから」と制された。鬼くそ恥ずかしかった。「息子に送っとくわ~」と言って去っていたおばちゃまを見て、息子も困るだろうなと思った。それに続くおばちゃまはいなかった。

 

参考までに彼の卒アルも載せておくが、もうこれを見て察してほしいところである。

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40を越えて、果たして様々なお噂は本当なのだろうか。

これからも彼が新曲を出す度に真っ先に覚えて、いつでも応えられるようにしてゆく。

 

さて、似ているフシギ。

その他、言われて嬉しかったのは、速水もこみち氏だったり元KAT-TUNの田口氏だったり。いずれも本物のファンが止めて二度と言わないで口に布地詰めるよと言いだしそうなレベルなので、えぇ!?それほら多分恋じゃない?盲目って言うし。そうそう平井堅にもちょうどそういう盲目の曲があってね。ってなんとか話を戻す。

 

もう一人、どうしようもなく似ている人物がいる。母親だ。

魔女みたいな鼻の形をはじめ、授業参観での親当て神経衰弱はレベル1初級編。加えて性格もまぁこんなんで、僕が二十歳の誕生日には、家族からメールが届いて姉「がんばれよ」親父「がんばりすぎるなよ」母「あんたが生まれるとき、うんこかと思った」といった具合にエピソードトークには事欠かない。

 

ところが一昨年くらい、前橋の叔母の家。親父のガクセイ時代の写真を見て驚愕した。僕とあまりに瓜二つだった。今でこそMax90キロに迫るような大男が、学生時代はひょろっひょろで笑った顔まんま僕。彼もまた平井堅のそっくりさんだったのだ。いや、時系列的には親父←(似ている)平井堅←(似ている)僕なのかもしれないが。

昔っから群馬の親戚なりが「お父さんにそっくりだな」と声をかけてきたワケがようやく分かった。物静かで、本の虫で、真面目で、我慢強いという彼の特徴は、見事に僕が持ち合わせてないものばかりなのだけど、僕みたいな親父が写っていて、親父を見てこうなっていくのかと思いながら、血の繋がりを確かに感じる。

 

親父もまた子どもの頃は体が弱くて、そこもまた似ている。聞けば中学の時に大手術をしたらしい。そういや赤ずきんの狼のようにお腹を真っ二つに開いた跡があったっけ。今年、肺気胸をやってみて、親子そろってメスの入った体か、やれやれだよって、ヘンに安心する。ちなみに親父、その中学の入院時代にアタマが良すぎて、通っていた院内学級でハブられていたらしい。そんなことあんのって笑っちゃうんだけど、病人が嫉妬するくらいの地頭の良さと彼のマジメさがよく表れた、好きなエピソードの一つである。

 

運命の実話・家族の絆特番みたいなので「タカシ。今まで黙っていたが実はお前は父さんと母さんの子じゃないんだ」「いや、僕の本当の父さんは父さんだけさ!」っていう感動再現シーンが流れる度、いつも母は決まって「よかったね~あんたは母さんたち以外に親いないって一発で分かるもんね~」って言ってた。

はいはい、うるさいよだからなんだよ。なんて雑に返していたけれど、すげぇとんでもなく有難いことだなって、言葉じゃなくて理解している。

 

おかげ様で25歳。

男は40になったら自分の顔に責任を持て。なんて言うけれど、25なりにその覚悟の端っこは持っていたい。

できるだけ目尻が下がって、口角が上がるような日々を。どうかこれ以上オモナガにはならないことを願って。

そっくりさんである親父、母、そして平井堅に恥じないように。

25歳、何卒よろしくお願い申し上げます。