心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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2013-06-25 00:08:10 

 

東京経済大学の通称、TKU

Tokyo Keizai University だそうな。

 

もうこの時点ですでに偏差値高くないわー。

keizaiて言っちゃっとるけんね、

economyじゃないけんね。と、せっちゃんは笑った。

 

地元の友だち、せっちゃんは、2浪のちTKUに通う波乱万丈なヤツだ。

どれくらい波乱万丈かと言うと、工学部系を志望していたのに、今は経済の大学に通っているほどだ。

 

地元では、死亡説すら流れていた彼に再会し、相変わらずの面白さに、

フリがいがあるなと思わされた。

 

僕はどうやら、面白いとされる人の中でも、フリがいのある人が大好きらしい。

 

 

せっちゃんは何か聞けば必ずボケて返してくれる。

それは、大声出して、よーいどんで逆走する元気マンが面白いとされる小中学校において圧倒的であった。

 

小5の頃、会ってみたい芸能人は?という議題に

イチローや松井を差し置いて

小池栄子と答えたせっちゃん。

 

会って何したいの?と聞くと

一緒にお風呂に入りたい。

という絶妙な下心で返したあの日から僕はせっちゃんにフることに夢中になった。

 

 

こないだ終電を逃したせっちゃんがうちに泊まりに来て一緒にメキシコ戦を見た。

小中で野球部のチームメイトだったのに、今ツイッターで、サッカー大好きと自己を紹介している彼は

ここ数年のプロ野球の情報が全く入っていないようだった。(この辺りやはり一度死んで別人になったのだろう。)

 

「藤浪って、立浪?」

「片岡って今西武なの?阪神から移籍したんだ!」

「ブランコ?あー知らない、ごめん外人はペタジーニで止まってるわ」

10年ほどの浦島太郎は、陸側からしたら最高におもちゃだった。

なぜか、せっちゃんの中では、岩村も、カズオも、井川も、井口も、横浜にいるらしい。

メジャー上がりは必ず横浜に行くという発想が謎でめちゃめちゃおもろかった。

 

そんなこんなでサッカー観戦。

前半をスコアレスで折り返した感想を、サッカー大好きせっちゃんにフッてみる。

 

「前半終わって0-0、メキシコと張ってるんだけど、どう?前半振り返って日本代表何点?」

 

「うーん、1対0」

 

もう意味が全くわからない。

こういうときは普通、100点満点中で、だし、だとしても、点まだどっちも入れてないし。

 

睡眠不足の夜中のテンションの中、我が家でせっちゃんが先制点。

ゴールネットを揺らされた。

沸いた。彼は相変わらずファンタジスタだった。