心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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「世界の名言集」を読み漁るマセガキが、中・高・大学と加速度的にオモシロい人たちのオモシロい言葉に触れ、こうなりました。今後は社会にて仕上げていきたく思います。選んで頂いた企業様、および両親に感謝します。


これ、学生時代に運良く受賞したとある広告賞での、僕の受賞コメント数えたら4年も昔。何を今さら、過去の栄光に浸りたいってわけじゃなくって、当時の自分のコメントが的を射まくっていることに気づく5年目を迎える春。え?的を得る?射るじゃない?とまぁ、このくだりがまったく的を射てないわけで。え?得る?射るじゃない?

いいよ続ける。

 

人生エピソードトーク

分け入っても分け入っても青い山。ほじくってもほじくっても昔は昔。自分自身の中から生まれる新しさに新しさはそんなになくて、だったら経験するしかない。それはやっぱり人に会ったりどこかに行ったり何かを味わったりすることだと心得ている。もっと言うとこのWeb時代、更新を意味する「2.0」がほうぼうで聞こえてくる。アップデートや学び直しが求められる今、冒頭の自分のコメントは、ほどよく元々の自分を諦めた上で、戦い方を考えなさいよと教えてる。

僕個人のおもしろさで戦ったら一撃で負けるってわかっている分、面白い人たちに会いまくって、いい話を仕入れ続けて、少しでも提供価値を増やしていけたらと思う5年目を迎える春。

 

てなわけで行ってきましたまいど大阪!おおきに春分、ありがとう文春。この時期、ガクセイのうちしか旅行いけねぇって1ヶ月に3カ国詰め込んだ4年前の僕に言ってあげたい言葉は、いやいや案外行けちゃうよ、である。

なんてツイてるんだ!って言い続けてると本当に運勢が回ってく不思議。平日休みの友人と大阪勤めの友人にいっぺんに会えるなんてなんてツイてるんだ!2年前、肺に穴を開け即入院したその同じ日とは思えない春分の日に感謝感激春一番

 

仕事終わりに東京駅に向かう。スマホを泉に落っことさないよう気をつけて、トイレで着替えを済ます。スーさんが待っている。スーさんってのはたまにしか呼ばないあだ名。そりゃそうさこの時代、ブログに実名書くわけにはいかないもんねっ、鈴木くん。

ちょっとした憧れ、駅弁とビール、気分は学生自由席。平日休みのスーさんと泊まりの旅行なんてスーパー嬉しくて、ガラにもなく今好きな人の話とかしながら通り過ぎる静岡名古屋。はいできました。新幹線とかけまして、ポコチンととく。その心はどちらもエキを飛ばします。

えっ?気心知れた関係はいくらでもすべっていいってルールでしたよね?一旦止まって京都駅に確認する。

 

23時にたどり着く新大阪1年ぶり4回目。

右側が埋まるエスカレーターにワクワクしちゃう。身の回りにいる男前ランキングで上位に食い込むクールな顔したスーさんですらゴキゲンなのかドリカム大阪LOVERを鼻歌ってる。「何度ふふふふふふっふー」って歌詞知らんのかいこいつまじ。「めっちゃすっきゃねん」って最後関ジャニで終わるんかいこいつまじ。

イケメンってのはこれで許されるからすごい。おにぎり食べてて目が合っただけで「ちょwラマみたいwwこっち向かんでくれんwww」って同級生女子から言われたことある僕とは大違いだ。

 

荷物置いて繰り出す繁華街。旅の恥はかきすて。冒頭のコメントじゃないけど面白い人を引き寄せる才能があるらしい。飲み屋でたまたま隣にいたシノさん(24歳会社員)は、聞けばお父さんが東北で彫刻家やってるらしく、家業を継いでくれるお婿さんを絶賛募集中。なにその独特な婚活条件の設定。「なんで東北から関西に来たの?」「だって関西弁かっこよくないですか?」「ほう?」「関西人みたいに自己主張できる人に憧れて、それで配属選ぶ時に大阪に〇を付けました」「ほう?東京にもいるよ自己主張できる人」「東京は都会だから怖い」「ほう?」

少し話して悩み相談みたいになって、グータラをどうかしたいと話すシノさん。曰く「2周目が来ちゃうんです」とのこと。例えばハサミを出して使う。あー片付けなきゃと思いながらもグータラゆえ片付けることができず数日放置。そうこうしてるうちにまたハサミが必要なタイミングが来ちゃうとのこと。「つまり物は片付けない方がいいんですよ」と一番やっちゃいけない答えを彼女が出したところで僕らはお会計をしたんだっけ。もう会わなくても言っちゃう「またね」。「東京のイメージが変わりました!」って最後に言われて嬉しくなるけど僕熊本人。いい跡継ぎが見つかりますようにって願いながらスーさんと歩いて帰るホテルまでの道、雨男。

 

ホテルで死んだように眠る。生まれたように起きる。ねっむぅ。しかも雨さっむぅ。

夜から合流する予定の友人ともひろ以外ノープランで、とりあえず繰り出す道頓堀。たこ焼き屋はスーさんオススメのあっちち本舗食べる。フワトロあつあつタコタコでこれがまぁうまい。それでは聞いてくださいあっちち HAPPY DAY。

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なんでしょう、この耳残りのよさ。今後もし大阪の曲と言えば?と問われたらドリカム大阪LOVERでも関ジャニでもなくあっちち本舗と答えようと思う。

 

食いだおれ君もグリコ君も写真撮るときスーさんが全部右手で押さえやがって隠れちゃってるのくだらない。腹ごしらえは串カツ屋さんへ。ここでも引き寄せちゃう変な才能、接客してくれた外国人(ベトナムとかそのへん)の女の子は「ハジメテナンデス」ってバイト初日が祝日の今日?ゆっくりでいいよ、ゆっくりでいいよって優しくしてみたらゆっくり押し間違えちゃった。スピードメニューナスの浅漬けのはずが、時間かかった上に衣ついたナスが串に刺さって出てきてわらう。なに無問題、昼間っからビール飲んで串カツ食べて幸せとはこういうことじゃないか。もうちょっと酔っぱらおうかって黒霧のお湯割り頼んだら、水割りが出てきて寒くて一気に酔いがさめるわらう。

 

通天閣に行きたいって駄々こねて、途中通った新世界は東京で言うと秋葉原っぽくておたく風の方々も多かったんだけど、すれ違う大学生ぐらいのオタク二人組が「へーそれは生きる価値のないフレンズだね〜」って言ってたの今すごく気になっている。

通天閣では観光地あるある、エロすぎるガチャガチャがあって500円。ちょっとやってみてよと言われたらやっちゃうタイプ。「なんと私見つけちゃいましたよ!」なんてスーさんのカメラでユーチューバーごっこ始めたらゾクゾク中高生が集まってきちゃってさぁ大変。出てきたパンティーを被ってなんとかスベり倒すことは避けたけど、あぁパンティー被る向きが逆だったなとか、顔引きつってんなとか反省反省。

 

写真撮ってくれて気に入ったら買うシステムの通天閣の写真コーナー。

「はい、つう、てん(パシャ)、かく認しまーす。」とか「上手にとれタワー!」とかおっちゃんたちはのせるのが本当に上手で、パンティー被る向きが逆だったことを反省している自分がちっぽけに思えてきた。僕にもう少しユーモアをと願う、ビリケンさんの足の裏。

 

天王寺動物園は横目で通り過ぎるだけ。2人ともそろそろトイレに行きたくなったのでいざ、あべのハルカス!目的はきれいなトイレ、それだけ。ばちあたりかもしれませんが、優雅な時間を過ごさせていただきました。ふー。

ふーっと気合を入れて歩いてみる飛田新地。4週目に入ったら冷やかしだと思われて怖いお兄さんたちに連れていかれるゾなんて噂を聞いていたけど、真剣に選んでいる人たちは何周もしていて、もっと言うと車をすごいゆっくり運転して見定めている人もいた。うわ、あの子芸能人みたい!とかうわー妖怪みたいだったな今のとか異世界を味わってお腹いっぱい。最後のご飯へ向かう。

 

僕、スーさん、大阪勤めほぼ卒業以来のともひろに加えて、かけつけてくれたサークルの先輩まさるサン。このまさるサン、名字が花田だからお前はまさるだって理不尽極まりないあだ名を付けられても笑って許してる心優しい先輩もしくはバカ。そういや僕らもマツモトカズナリっていう後輩に嵐って名づけてたし、あるあるなのかもしれない。

千房のお好み焼きがおいしいのはもちろんのこと、あれ俺こんな顔してたっけってぐらい笑い過ぎてて、楽しい時間は過ぎるのが早いし、顔面が溶けちゃうね。まさるサンは聞いてもいないのに「俺は飛田に3回行った」と素人っぷりをアピールしてきた。彼が一番楽しそうだった。頼んでもないのに僕ら用に忖度まんじゅうをお土産に買ってくれた。「いい人。贅沢していい人。」っていう缶コーヒーのコピーを思い出した。

 

10月、ともひろの結婚式でまた会えたらいいね。今度こそ来られなかったジュンさんも一緒にさ。ゆうやの娘にも会っておかなくっちゃな。あいつに似たらブスになっちゃうな。いや、奥さんに似てもブスだろ。うわ最低www

会いたい人があちこちにいる。

いつ会っても楽しそうな自分でいたいと思う。

 

この時期。会う人会う人に「よい春を。」って言うようにしてる。

それは夏、秋、冬じゃやっぱり違くて、旅立ったり環境が変わったりする春だからこそ成立すると思ってて。

スーさんも、結婚するともひろも、素人童貞を極めるまさるサンも。グータラな飲み屋のシノさんも、串カツ屋初日のあの外国人も。もちろん僕もまた。

どうぞそれぞれに、よい春を。