心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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お写真を1枚、どうぞご覧ください。

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中学受験を知らないからアレなんだけど、15年1月31日の新聞広告。出身小学校と実名付きで先輩として中1がメッセージ書いてて、「戦い」とか「人生」とか、いや君らまだいくつだよ、と。そんな中「気楽に。」ってだけ書いた右下、早稲田中の子きっと優しい子。

 

毎年の1月末は、これを見て優しい気持ちを思い出すようにしている。僕みたいな人間はちょっと後輩から相談されるだけで、どれどれいやいや俺の場合はね、と自分ガタリをしちゃうのでイマシメを。相手に求められている言葉を慮って、最短距離で届けるような人間になりたいな、と。

 

受験つながり、前回書いた受験生の不安も、自分なりによく分かる分かっている。

264 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

実際に大学生になる日が来て、いかんせん補欠合格だったからそこから家決めて家具買って手続きしてバタバタの3月20日。テレビもネットも冷蔵庫も洗濯機も机も棚も何もない中、埼玉のこれまたド田舎で1人、暮らし始めた。ものすごい不安だった。受験を支えてくれたアイポッドを聞いて、リカルデントを嚙むだけの日々が2,3日続いた。6畳ってこんなに広いのかと悲しくなった。きっと心を閉ざそうと思えば簡単で、ガクセイ時代誰とも口をきかなかった、なんてことにも案外容易くなったかもしれない。2月の2曲のあの沸々とした苦しさ、切なさをただ狭くて広い6畳で受け止めてた。

 

そんな中、たまたまの偶然って重複があって、今の僕の人生観みたいなものになっているような曲に出会う。埼玉、ニシトコのブックオフに流れてた1曲。

 

トータス松本『明星』

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繋がりたくなる。誰かに会いたくなる。今まで会った人みんなに感謝したくなる。

働く。いい仕事する。頑張る。答えは出ない。腹が減る。

何もかも間違いじゃない。っていうメッセージ。補欠合格により「上京」のはずが埼玉で一人暮らしを始めることになってしまったこと。アホみたいいい子ちゃんで生きてきてヘンなビビりが抜けないこと。そんなこんなを丸のみして受け入れてくれる。

 

この歌で一番言いたいことはCメロにギュッと詰まっているような気がして、曰く

「きれいなままで死にたいぜ いや死にたくないぜ」

これこれ、これなんだよなー。むちゃくちゃダサいし、なにも秀でた才能を持っていないし、かっこよく死ねるならいっそきれいに美しく無難にそっと柔らかく死にたいよな、なんて考えがちな初めての一人暮らし孤独の中でも、いや死にたくないぜっていうただそれだけの単純な生きる理由。愚かさとかかっこ悪さを無駄じゃないってまんま力強く歌ってくれて、そりゃもう分かりやすく救われた。このMVが最高だよね、ホント。

 

寒い日が続いて、4年目が迫ってきて、なんで生きるか、なんで働くか、なにを愛するのか、みたいなことちっぽけでもより一層考えるようになって。いや、コウシャク垂れてねぇで行動して成果残してからにしろよってのは分かるんだけど、そういや高校→大学ってこんな感じだったなと、まとめておきます。

 

最後に1つ、俳句の番組に出ていた先輩芸人さんのツイートから拝借して。何を考え、どう生きていくのかみたいないい話。

 

『俳句の師匠が袋回し(短い時間で俳句を作る句会の形式)の際に制限時間が5分なことに対して参加者の方が

「ええ!?5分しかないんですか!?」って言ったのに対し
「大丈夫、今までの人生プラス5分だから」って返したエピソード、スゲー痺れるな。』