心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

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密度と、食い応え。

 

人間、悲しいかなこの人からもう新しく得るものはないな、底が見えたなってどちらかが思ったら、関係が終わるようにできているらしい。どちらが悪いってワケじゃなく。「長く続いた恋が終わるのは、お気に入りだった服でもサイズが合わなくなってもう着られなくなることと似てるのさ」って、学生時代の彼女からもらった本の中、確か糸井重里さんが言っていた。どちらが悪いってワケじゃなく。

だからこそ最近考える「密度と食い応え」。一緒に過ごす時間のその密度と、目と耳から入ってくる情報のその食い応えを少しでも高めて提供していきたい。飽きられたくないし、変わらずいるために変わり続けていたい。

人間、悲しいかな無いものに憧れる。現実の僕は、物事の本質を気にせず表層だけに関心がいく奴だからって、上司からこないだ「サーフェス」ってあだ名を付けられたの笑っちゃったな。よく見てくれてるなと、いっそもう感謝する域だ、意気だ。今、思い出したけど学生時代、お笑いサークルの先輩漫才コンビで「へー、そんな側面もあんのね」「いや正面だわ正面!」っていう好きなくだりがあって、これいつかどこかの飲み会でかませないかなって狙ってたりする。

最近思うに日常のどの場面にも「ひょうきん」が少し足りていない気がしていて、ひょっとしてこれは神から与えられた自分の役目なのではって思ってる。すれ違いざまの2,3ラリーでちゃんとクスクスってなるような。LINEなんかはほんと命がけ、返信のスピードも求められる。千原ジュニアが言う、エレベーターで何階を押されるか分からないけど何階だろうが難解だろうがきちっとオチまで持っていく大人力みたいな。そう、密度と食い応え。

 

コーコクギョーカイの末端にいて思うに、密度と食い応えを磨くための近道は、ボディコピーを書けるようになることだと思ってる。とにもかくにも広告が見られないどころか嫌われてるようなこの時代、言ったら、最後まで読んでくれた人へのサービス精神だけで筆を走らせているものがボディな気がする。とはいえあなどるなかれ。強豪校はキャッチボールを見るだけで実力が分かるようなもん。ボディコピーを書かせりゃその人の実力が丸わかり。ゆえに、名作と言われるボディコピーも数多く。

女子中学生が黒板に好きな歌詞(バンプとかラッドとか)を書くように、男子会社員がブログに好きなボディコピーを書く。

 

キャッチフレーズの受け皿でもあり、より鮮明で心地よい読後感が求められるし、与えられる。さらには食い応え。ボディコピーの中にいいコピーが3つ入ってるくらいを目指すべきだということらしい。特に最近のものからチョイとチョイス。

 

①ライオン 企業広告 「今日を愛する。」

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「今日を愛する。」に込めた想い|「今日を愛する。」ツナガルサイト

今日を愛する。がキャッチフレーズでその上の24行がボディコピーだ。

僕がライオン社員だとしたらこれ嬉しくて泣いてると思う。自分たちの存在価値とか意義とか使命とか、「なぜなら、そこにライオンがいるからです。」を読むたびいつも僕は心が震える。

 

トンボ鉛筆 企業広告 「ロケットも、文房具から生まれた。」

文房具といっしょにいる時、人はとてもいい顔をしている。
つくづく、そう思うことがあります。
書く。ひたすら書く。机に向かうその清潔なまなざし。
手を休める。思いをめぐらす。
遠くを見つめるそのやわらかなまなざし。

考えている。苦しんでいる。迷っている。もがいている。でも、
まちがいなく前へ進もうとしている。
思えば、文房具は、人間のそんな素顔を、
なんと長い時間見つめてきたことでしょうか。

幸福な仕事。

自分たちの仕事を思う時、私たちトンボは決まってこの言葉に行きあたります。
なぜなら、私たちのそばには、いつも頭と心をいっしょうけんめいに使う人がいて、
その人の手から、必ずひとつ、この世になかった新しい何かが生み出されている。
そう思うたび、誇らしさに胸がいっぱいになります。

傷つきやすく、たくましい。弱くて、かしこくて、とほうもなくあたたかい。
そんな人間が、一番人間らしくあろうとする時に必要なもの。
トンボは、これから先も、ずっと人間のそばで暮らしたいと願っています。

トンボが動いている。
人が、何かを生み出している。

トンボ鉛筆

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キャッチで心を掴んで、最後の「トンボが動いている。人が、何かを生み出している。」の押さえまで完璧。最後まで読ませて、これでもかと食い応え。

岩崎俊一さん、岡本欣也さんという僕が大好きなコピーライターのレジェンド達の作品です。

企業広告「ロケットも、文房具から生まれた。」第14回中日新聞広告賞部門賞を受賞。 | 株式会社 トンボ鉛筆

 

日本精工 企業広告 「マサツ」

生まれて→成長して→壁にぶつかって→へこんで→なんとか乗り越えて→

少しだけ強くなって→世界が広がったように思って→新しい悩みができて→人を傷つけて→

傷ついて→結局ひとりなんだと思って→なのにまわりに助けられて→社会に出て→

たくさん期待して→ハードルは高くって→無力だなと思って→なんだか嫌になって→

あきらめようとして→あきらめられなくて→開き直って→よしもう一度→


イケ マサツ ヲ オソレズニ→

機械の摩擦を減らす会社として。NSK

 

これもまたいい。残念ながら企業の広告アーカイブサイトは閉じてしまったけどもぜひ画像検索をしてほしい。その企業が言える一番大きい価値の真ん中を、ギリギリをキリキリと考え詰めた様子が伝わってくる。

 

あれ。これ。

今流行りのいわゆるキュレーションをしようとして、「俺の目」みたいにしたかったけどとてもムリだ。お気に入りが多すぎる。寝られない。

日本ペットフードの「死ぬのが恐いから飼わないなんて、言わないで欲しい。」も好きだし、ホンダの「負けるもんか」も最高。就活してた当時、この広告作った企業の説明会で聞いた時、すすす、すげぇやってなったのを今でも覚えている。

調べたらホンダはお客様相談センターにちゃんと掲載していて、素敵な企業姿勢だと思う。

customer.honda.co.jp

 

朝が来てしまいそうなので次で最後にしようと思う。

 

明電舎 企業広告 「電気よ、動詞になれ。」

http://www.meidensha.co.jp/knowledge/know_03/media/__icsFiles/afieldfile/2017/12/21/171218_01.pdf

 

この冬から日経新聞を電子版に切り替えた。15段広告をフルサイズで見られないことだけが残念だ。まずキャッチがいい。一見意味がわからない。確実にキャッチされる。それだけで勝ち。そんでボディコピー読む。これが素晴らしく良い。BtoB企業の宿命「一般人に伝わらない」をよくここまで実感とユーモアを持って突破してる。言葉だけだけど、伝わる。

 

近々始まる内定者向けの研修で、有難いことに1,2コマ持たせてもらってる。

「ほら、コーコクってさ。文化を作ってくもんじゃん」なんて、人から聞いた話を恥ずかしげもなくさらっと言えちゃうあたり、まじかよこいつ本当サーフェスだなって恥ずかしくなったりもするけど、

ぎゅっとつまった密度と次々に来る食い応えで、

楽しい仕事を、楽しく伝えられたらいいなと思う。引き出し〜

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身の回りに多いせいか、先生という職業を無条件に尊敬している。教育という仕事を無条件に面白がっている。

先生との出会いで人生変わりました。とか、先生からもらったあの言葉一生忘れません。とかが、本当にあるってことを知っている。

 

何というか、小さいころから「あぁこれは僕ら児童の積極的な発話を促すための質問だなぁ」なんてのを子どものくせに感じ取って、そのためにベストパフォーマンスを尽くしてきた自負がある。よくもわるくも。

「ちゃんとやる」って、1つの美学。「真面目にふざける」って、1つの責務。
「あんたがおると授業がやりやすかったもんねー」って卒業してから恩師に言われることがあってシメシメ、メシウマ。

 

前置きはこれくらいにして、好きな先生がいる。

その先生は見た目は小さくて華奢で可愛らしい。それだけでもう僕ら男子は毎日学校にくるのが楽しくなる。とは言え、侮るなかれ。意外とはっきりモノを言う。教育方針が違うと、同僚の先生にも顔を真っ赤にして反論する。真面目で一所懸命でけっこう我が強くてワガママでたしかB型だった気がする。

 

いたなーそういう子。中3の同じクラスに。見た目の可愛らしさからやたらモテて、付き合いましょうだなんて男子みんなが告白しては次々にフラれていって僕もその1人。卒業式の次の週に気まずさを乗り越えてほぼ初めてちゃんと話せて理由聞いたら「高校まで彼氏は作らないって決めてるから」ってそれだけ。それだけかい。笑
文化祭委員ではなかなか出し物が決まらなくって、女子たちがバチバチやってるっていうあるある。班長の僕はもう早々と戦力外通告されて外からまぁまぁなんて見てたんだけど、その中でも一番顔を真っ赤にして反論してたなぁ。そういうとこがなんか好きだったんだよなぁ。

 

そうそう、その先生の好きなとこは裏表が全くないとこ。怒るときはすげぇ怖かったけど、初めての理科社会で躓いてほしくないからって、本気で準備してくれて時間割いてくれたりして。僕らに気を遣わせたくないからって意地張って、その努力を見せないようにしながらも、たまにある自虐モードの時なんかは「先生の話なんか誰も聞いてないよね~」とか、「今日先生疲れてるからピアノ間違うちゃうかもな~」とか言っちゃって。んで子どもたちが励まして先生肩揉もうかーとか言ったら、「あ、じゃあこっちの手もお願い~」っていや、甘え上手かい。笑
ドッジボールすごい本気でやってくるし、うっかり「調子乗んな」的なこと言っちゃってあとで保護者だか先生同士だか注意を受けてたり、あとたまに泣いちゃうとことかも。純真で人として魅力たっぷりで、勝手に神格化して眺めてた。それだけで学校が楽しくなった。

 

中3のそのモテ少女中村さんとは僕らグループ全体、全然ハマってなかった。自分で言うのもなんだけど中学は一軍に属していたんじゃないかなって思ってる。一軍の中にもイケメン担当のオサジ、スポーツ担当のけいすけ、ヤンキー担当のマサキ、チビ可愛がられポジションのノボリ、真人間の僕、デブ川畑っていうけっこう面白イケてる感じだったと思うんだけど、どうにも中村さんにハマってないの。あとで聞いたらなんか怖かったんだって。いや、思春期。笑

中3ぐらいの自分は特に暇だったのか毎日丁寧に日記を書いていて、おかげで断片的、けど鮮明に覚えている。タイマーを川畑の机の引き出しにセットして授業中にジリリリって鳴らしたり、給食の梅干しを天井に投げて貼り付け、粘着力がなくなったタイミングで川畑の机の上に落っこちてくるような遊びが流行ったり。

入試が終わって卒業を待つ数日、担任の短パン先生は総合の時間、僕らに将来の夢を発表させる。そういうのこそちゃんとやるっていう美学。真面目にふざけるっていう責務。僕がなんて言ってウケたかスベったかは覚えてないんだけど、中3にして94kgあった川畑に「将来の夢は力士です」って言わせてウケたのは覚えてる。「なん、お前本気で言っとっとや?」って短パン先生も乗っかったりして。で、1番しっかり覚えているのはやっぱり中村さん。緊張で顔真っ赤にしながら「将来は先生になります!」って言ってたな。

 

卒業してひょんなことから先生に会いに行ったのは2016年の秋。たまたま福岡に遊びに行く予定があって意を決して連絡してみる。夜なら時間取れるかもって夜のしじま北九州のほう、初めての駅を乗り継いで会いに行く。駅に迎えにきてもらう。

いや、年取らないんですか?ってくらいに変わってなくって、大好きだったあのままだ。地元ホークスのファンだという割に、選手名が5人も言えない先生のおかげですぐに緊張はほぐれた。地元の居酒屋みたいなところに行く。車の先生はウーロン茶を頼む。「今僕こんな仕事してまして。こうでこうでこうやって広告って成り立ってるんです。」「へー、でコピーライターってなんする人?」「あれ?聞いてました?」みたいなくだりがいとしい、いと楽しい。

幸い(ってのも変な話だけど)、まだ独身だったので先生は結婚とか考えてますか?って聞いたら「手相によるとね」って、いや手相かい。笑  「違うんだよー、こないだ手相見てもらったのよ、親戚のおじさんに」って、いや親戚のおじさんかい。笑

まっすぐな人だなぁ。汚れてないなぁ。すごく目線が近く、ドッジボールもガチでやってるらしい。人としての魅力がめちゃめちゃ溢れてて、中3の俺の見る目、確かすぎるな。
今って雑誌は売れないけどでも女の子って可愛いものとか意味もなく持ちたがるじゃんビー玉とか瓶とかさって話で、「あたしもあるわーっ」って聞いてみたら、段ボール集めてるらしい。いや、それあなた教材用でしょうよってほらまた可笑しい。図工の時間も一緒になってやるらしい、はい次、先生に交代ってほらまた可愛い。

もし僕の人生を映画化することがあるのなら、この晩の僕と中村先生の食事シーンは必ず入れたい。視界の全部がきらきらしてて、台詞の全部にきゅんきゅんしたから。

 

勝手に片想いして一ミリも叶わなくて、告ったばかりに気まずくなって卒業するまで下半期一度も話すことのなかった中3のアイドル中村さんが卒アルにたった一言だけ書いてくれた言葉がある。

「言語能力の高さに驚かされました。」

恐らく僕の好意に気づいていたであろうあの子からもらった言葉は、私も、とかごめんなさい、とかを一切場外にふっ飛ばしてて、そりゃあ戸惑った。戸惑ったけど、見てくれてたんだなってなんだか嬉しかった。

 

人生、ささいな振った振られたで終わらないから面白い。話は続く。

高校1年の夏。他校に進学した中村さんから突然のメール。「今あたしのハンド部でTシャツ作るんだけど、何か良い文章ない?ほら、そういうの得意だったじゃん!」 

戸惑ったけど、見てくれてたんだなってやっぱり嬉しかった。思えば、人生初めてのご発注である。考えた。ノート広げて、世界の名言集を読み漁っていた頃を思い出す。

いくつか考えた中で僕が一番自信があったのは 

「ごめん…、やっぱハンドが好き!」

だった。何のひねりもおかしさもない。でも一番先に浮かんだお気に入り。高校生、思春期。色恋沙汰も多いだろうこれからの3年間で、この人には、ずっとこの台詞を言い続けて欲しかっただけなのかもしれない。 

提案はすごく感動してもらえた。たしか採用されて実際にTシャツができたんじゃなかったっけ、実物見てないから何も言えないんだけど。

恥ずかしいけど本当の話。あの時の「言語能力の高さに驚かされました。」だけで、それだけで生きていけてる僕がいる。思えば、言葉とかコピーとかが身近な仕事に就いたのも何かの縁と何かの不思議で、こりゃがんばらなくっちゃと思ってる。

別にオチにするつもりは全くないけど、わりとこのあとすぐ、中村さんには彼氏ができました。

同じハンド部の。いや、へい!笑

 

好きな先生がいる。

というか憧れのあの子が先生になった。

憧れのあの子からもらった言葉だけで生きてる僕がいる。

きっとあの頃の僕らみたいに野郎どもは学校に行くのが楽しくなっている。

きっとどこかで同じようにときめいている僕がいる。

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まずは1曲、聞きながら漢字テスト。日々のボウ殺をボウ却してボウ然とするボウズ。

 

都市に住む寂しさ。年を重ねる寂しさ。

都会を明るく寂しがってさ、人が多いから気をつけるのよ。

1人は好きだけど独りは嫌い、みたいなこと言ってそれっぽい気にならないで。

田舎を明るく寂しがってさ、人が少ないから気をつけるのよ。

1人だけだよ僕は君の特別さ、みたいなこと言ってこの世で1人なんて顔しないで。

今夜 どうか どうか

今夜 どうか どうか

 

意味のある言葉を並べて伝えたいってヤッキになって、実は意味のない言葉の方が伝わったりする。昔のJ-PHONEにこんなCMコピーがある。

 

「届かない言葉 こぼれない涙 笑わないTV 本当の君  意味のないそれらを 僕は死ぬほど 愛している。」

J-PHONE

 

すさまじくないですか。すさまじくないですか。なんだろこの誰かと繋がりたくなる感じ。みんな仲良し!もっと話そうね!若者よケータイで!じゃない。じゃないのに、人を話したくさせる。人を離したくなくさせる。

 

出だしのMV、口ロロ『00:00:00』

文字読む時のバッググランドミュージック。なんだろこの誰かと繋がりたくなる感じ。

都市の東京の賑やかさと未来と孤独。こんなカシだ。

 

男 男 車 猫 女 ジョギング男 追い越すバイク

カップルさげてるコンビニ袋 ビール キムチ 替えの下着

たいてい起きてる僕 たいてい寝ている君

僕は君のことを想う 君は僕の夢を見る 

今夜 どうか どうか。

 

トータス松本『涙を届けて』は、大学1年に知ってから年々刺さり具合が深くなる。

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こんなカシだ。

 

ぼくは誰?どこから来た?何がしたくて何処へ行きたい?

疲れすぎて眠れないまま ただ明日の事考えてる

いつもほったらかしの机の上 食べかけのパン 昨日の新聞

走り書きのメモ 調子っぱずれのしょうもない自分 外は雨

 

積み上げた雑誌と将来の夢 「泣けるよ」と言われて借りたDVD

買ったっきり一回しか履いてない靴 ポタポタと落ちる蛇口の水

やけくそのカラオケ 笑えないテレビ そんな日々をただ僕は泳ぐ

だけど希望もそれ以上の意地もここにちゃんとある この胸に

 

昔、ジャニオタの女の子に「彼らの曲、中身何もなくない?」って言ったら「そこがいいんじゃん!」って言われて笑ったことがある。今やっと気づいたんだけど、中身がなくても伝わることもあるもんね。情景描写がいつの間にか心情描写になっていたり。斉藤和義の『幸福な朝食退屈な夕食』もものすごく伝わる。これ聴いてるとどこまでもザンギョーできてまずい。

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「こおゆう」とか「まぢ」とか使う子の使ってない脳みそ。出会い系アプリの広告で無駄に胸元を露出させられてるモデル。急に将来が不安になる銀行員。平均寿命100歳時代の40にして迷わず。あなたといたい、と ひとりで平気、をいったりきたり。壁ドンされる側の恐怖心。有安杏果さんは初めて胸張って好きですと言えるアイドルだったと思う。賞賛、絶賛、話題に、反響、神対応、という普通。ネット記事の1記事いくら。大人の中二病。元カノの誕生日。充電のないポケットwi-fi。カット野菜の栄養素。断りきれなかった割り箸。かさかさの指先。手洗った後ちゃんと水分切らないからだよと君。ぶれっぶれの写真。住宅街のお風呂の匂い。ぎりぎりセーフな僕。

 

「毎日さみしい奴じゃないと、曲なんて書けないよ。コミュニケーションしてたらだめなんだ。コミュニケーションしたい(心の叫び)!と思わないと!」と田島貴男が言っている。

一人よりみんなといる方が寂しいときもあるけれど一人にすれないにげない。

コミュニケーションしたい!ってのが好きです。一人でいいもん、じゃなくてちゃんと伝えようとすること。

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すごい個人的な感覚、「2017」は身体に馴染まないまま終わった。

どうにも書いててしっくりこない曲線、円、直線、下降線。なんかもっと上手く書けるのになと思って、消してまた書き直してもやっぱりだめで、うっかり「2107」になってしまったり、そうしてやってくるゲシュタルト崩壊。ひらがなの「そ」もそう。「を」も少しそういうとこある。「2017」ははまらないまま過ぎてしまった。

あけて、2018。

新年一発目の「2018」を発注書の右上に書いてみて、うん、心地良い。うん、こんな感じ。うんことしが楽しみだ。金太負けるな。ねぇちゃんと風呂入ってる?

 

さておき、今年も目標を決める。決める、というより表明するの方が近い。自分で宣言させて、逃げられないようにするというマネジメントの基本である。

 

2013年「循環を大きくする。」

2014年「語ってもらう。」

2015年「誰で、どこへ向かうのか。」

2016年「人間らしくやりたいナ。」

2017年「うけ(いれられ)たい。」

262 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

 

目標に掲げたからには全力で持てる力を出し切って、振り返れば楽しくやれた気がする。新しく出会う皆さんにはじめましてを始めまして。

思えば2017は、商社マンやってる高校の友人に合コンを開いてもらって始まった1年だったな。2次会のカラオケで『勇気100%』を「そうさ~100%お酒~♪」と歌いながら女の子に飲ませようとする友人の、全く何にもかかっていない替え歌に、思わず僕がげぼを吐きそうになっちゃったりした。タモリさん、これってme tooになりませんか?

最近会ったら、彼の元カノが結婚されるらしくショックを受けていた。心中わからなくもない。僕だって、どのSNSを開いてもおすすめユーザーに元カノが出てくるっていうちょっとした処刑が続いている。そりゃおすすめでしょうよ、と思う。「100%お酒~♪」と彼に歌ってあげようと思う。

 

仕事のほうも、同年代の方々と知り合う機会があって刺激を受けたけっこうウケた。

お笑いサークル時代の「自分が面白いと思う人たちに面白いと思われたい」の延長、「自分がすごいと思う人たちにすごいと思われたい」というのがあって、いつもの土曜の飲み会では少々身を削りすぎた気もしてびくびくしている。書き込み禁止の人生が続く。皆さんがきっと売れていくから、僕も負けじと売れなければと思う。

 

当たり前だけど、うけることも、うけいれられることも、スーパー難しい。

「社会の一翼を担う」ことを個人でやっていくためには、「価値」の定義が必要で、分かりやすく言うと、君はどこでレギュラーを獲るのか?である。どんなピッチャーでもバントは絶対に決めきれる自信があります、とか、左サイドからの突破それだけで食ってます、みたいな仕事場と成果と責任と。100人もいない会社にいて思うのは、今まで3年間は「置かれた場所で咲きなさい」を1つの美学に無私無欲でやってきたものの、いざ下から突き上げられたとき、冷や汗が止まらない。後輩が売れていくから、僕も負けじと売れなければと思う。レギュラーは獲ったら守らないといけない。

 

シンプルに面白くありたいよねって宣言した「うけ(いれられ)たい。」が、まさか自分の提供する「価値」について考えるきっかけになったのはいいことで。

さて2018年、今年はどう生きようこう生きよう。

 

2018年「考えないは、ない。」

 

できないことは、ある。結果的にやらないこともあるだろう。でも「考えないは、ない。」特に僕みたいな仕事は。

昔から深く考えることを避けまくってきた。熱いと感じたときに脳みそまで信号が行かないで手を引っ込めるように、感覚として脊髄を使って会話してきた気もしてる。年齢を重ね、飲み会を重ね、その傾向は強くなって、それだけじゃだめだ。というか、その先のほうがオモシロが多い気がする。

先日もこんなことがあった。

10分でわかるビットコインの本質 | KOMUGI

という記事を10分読んでも、20分眺めても、30分そうっとしても、全く理解ができなかった。読めるのだ。しかし意味が分からないのだ。外国語みたいに理解できない日本語を読んだとき、冷や汗が止まらない。

久しぶりになんだか情けなくって悔しくなって参考図書の1つ『お金2.0』を買って一気に読んだ。後半はエキサイティングが止まらなかった。ここでもやはり書かれているのは「価値」について。

お金の価値が下がっていく。経済市場で役に立つ有用性としての価値ではなく、個人の内面にポジティブな効果を与える内面的な価値や、NPOのような社会的な価値が高まっていく。営利と非営利の壁がなくなる。経済圏を自分で作れるようになる。儲かることより、情熱を傾けられることが重要になっていく。自分の価値を大事に育てていくことが重要になる。とある。

いやー、衝撃。

著者の佐藤さんがたった5つしか年齢が違わないってのもいやー、衝撃。

今までは歌が上手い人の価値は2次会のカラオケが盛り上がるぐらいだったのが、youtuberになってポジティブな体験を提供することでファンが増え、独自の小さな経済圏の中で価値が生まれ報酬を受け取る。その報酬は、もしかしたら既存の法定通貨に換えられるかもしれないし、それを元手に別のサービスを始められるかもしれないだって。友人が歌っていた「100%お酒~♪」もヒットするかもしれない。そりゃないだろうけど。

間違っちゃならないのは「youtuber」が先にあるわけではない。ツイートが流れてきたんだけど、

 というわけだ。「お笑い芸人」や「コピーライター」が先にあるわけではない。僕は僕で「会社員」であることに甘えず、提供する「価値」に敏感でありたい。

 

そうやって、しっくりこなかった2017にうっすら気づき始めたことを、2018も考え続けていくこと。ちゃんと地続きの未来が、少し嬉しい。

あと「考えよう。答はある。」ってめちゃくちゃいい企業コピーですよね。前述の本の中でも「評価」と「信用」が大事だって書いてあって、「共感」や「感謝」を運んで回していきたいと思う。

 

最後に1つ。

社会人1年目の後輩が「仕事つらい」ツイートを上げていて、そうだよなーそうだよねーでもなんというかなーまぁ飲みいくか!くらいしか言えない僕とはまるで違い、尊敬する先輩が珍しくfacebookに投稿していた中にとてもいい言葉があったので勝手に拝借させていただく。

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「なるべく働きたくない」っていう人がたまにいますがそれってほぼ「なるべく嫌なことしたくない」ってことだと思いますし僕も全く同意なのですが、
だったら楽しい仕事をするか楽しく仕事をすればいいのかなと思っています。

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考えないは、ない。今年もよろしくお願いします。

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はじめに申し上げますと、今回は過去記事の再録そしてその続きです。

 

当時、大学4年生。今よりちょっとだけ頭がトチ狂っていた頃の話。

地上波初放送の君の名は。を観て、少し長くなるけど、改めてまとめておこうと。

 

100 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

小学校の入学式の夜、父に「どうだ、かわいい子はいたか?笑」と聞かれ、「○○ちゃんと○○ちゃんと○○ちゃんと…」と初対面なのに10人くらいの名を挙げたらしい、そんな僕の初恋は、小3の2学期で、どベタに、転校生。

僕が東京湾の海沿いに住んでた頃、その子、Mさんは九州から越してきた。

ぶっとんで美人ってわけじゃなかったと思うけど、自分の好みの顔だった。というかMさんによって自分の好みが作られた。くしゃっと笑うっていうあれ。

あと、方言。覚えてるエピソードなんて片手分もないけど「なわとび」のイントネーションはすごく耳に残っている。

 

やいやいからかうと下心がばれちゃう小学生男子。僕はとにかく優しくした気がする。初めての、好きな子を笑わせる喜び、だったのかもしれない。他の男子で笑っているとシャクだったし、おかげで僕でよく笑ってくれていたと思う。多分僕、学級委員長的なポジションだったしお世話しながら「おれもばあちゃん九州なんだー」って共通点もあったかな。

もっと具体的な、体育館裏とか、下駄箱にラブレターとか出てくると盛り上がるんだけどいかんせん小3。写真すら残っているのは、学期末お楽しみ会のクラス写真1枚のみ。僕は劇の出し物のサルの格好で、Mさんはトナカイのカチューシャしてリコーダー吹いてるっていう1枚のみ。その写真を何回も見返した。

初恋の、Mさんは、ずっと小3のまま。

 

なんでかって僕が小4に上がる春に、九州に引っ越しちゃったからだ。

Mさんと過ごしたのはたった半年。しかも小3の、っていう微妙な半年。

 

引っ越すとき、クラスのみんなからお別れの手紙をもらった。先生は太ったおばちゃんで、楽しくて仲の良いクラスだった。

みんなは自分で紙と封筒用意してくれたんだけど、Mさんは先生が配った学校のTheお手紙セットに書いていて、なんだかそれが振られた気がして勝手に悲しくてあんまり内容は読まなかった。読んでも入ってこなかった。

「優しくしてくれてありがとう。九州でも頑張って」くらいだったかな。

良くも悪くも小3だったんだ。

 

話は飛んで、僕もそれからそれなりに生きて21歳。5月、就活で実家に帰ったときのこと。

ブログも始めていたし、過去を振り返ろうと中学ぶりくらいに小3のアルバムを開く、たった1枚の写真と、みんなからのお手紙の入った。

写真を見ながら1枚でも、残っていてよかったな、と思う。他の人は残念ながら半分以上名前を忘れているものの、Mさんの名前はフルネームでしっかり覚えている。今どんな人になっているんだろうなー。もう二度とニドトにどと、会えないけどさ。

 

お手紙も、読み返す。

当時こっぱずかしさと切なさから読み飛ばした、初恋の人からのお手紙を、しっかり読む。するとびっくり、手紙の右下に今まで度々読み返しても気づかなかった言葉が書いてあるではないか、まるで濡らすと文字が浮かび上がるペンみたいに。

 

「行かないで、寂しいよ><」

 

実際にあった話だが、ホラーでもなんでもない。これ、すごいちっさい文字で、しかも紙の色と同色の蛍光ペンで書かれてて、ごめんけど、見づらいよ><

何年と見逃しちゃってたらしい(勝手な解釈)あの子からの好意を、都合よく両想いだととらえる。男の恋は名前をつけて保存だなんて言う。塗り替えられるはずもない。

蛍光ペンがずっと、光ってる。

 

101 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

地元での就活が終わり東京に戻った。

手紙に隠された(勝手な解釈)あの子からの好意を、両想いにまで勝手に昇華させた僕は、SNSのお力を頼った。Facebookはとりあえず名前を入れてみたが、同姓同名がこうも多いとは。しかもご本人はいそうになく。

ツイッターで見つけるのはこれまた至難の業だ。本名を入れてもまず、出てこない。

最初は諦めたけど、色々なパターンを試すのが楽しくなってきてしまった。もう一度言うけど当時、大学4年生。今よりちょっとだけ頭がトチ狂っていた頃の話。

苗字、名前などいろいろ試した最後、あだ名と住んでいた海沿いの地名を入れたら、まさかまさかの、ビンゴ。幸いにもカギがかかっていなかった。どこからがストーカーなのだろうか。という不安はあったが覗いてみた。

偶然にも東京で大学生、彼氏はいるっぽかったがそんなことはどうでもいいくらい、今どうしているかが分かって、気持ち悪いのは分かるけど嬉しかった。

写真もあった。

びっくりするくらい変わってないあのくしゃっとした笑顔に、泣きそうになった。

引越しでもう二度と会えないと覚悟した初恋の子と、ネットの荒波で、13年ぶりに再会できたのだ。

いや、再会では、ないけど、まだ。

 

もう本当に申し訳ないのだけど、バイト先のカフェのことも書いていて。

僕の家から1時間ちょっとで、会いに行ける。今会えるカフェ店員(と書いてアイドルと読む)だ。

 

さて、ここで質問。このあと僕はどうすればいいのか。

今はお互い好きな人がいる。しかし、一目見たい。それもいつアカウントが消えるかいつ鍵をかけられるか分からないから、できるだけ早いところ。会うまで足げに通う覚悟も、大学4年生、時間はある。

 

問題は、会ってどうするか、だ。小3の頃のクラスメートと名乗る人物に偶然話しかけられて飲み込めるだろうか、いや、無理だ。しかも半年だけだし。

話しかけない方がいいのかもしれない。

カフェを去る時に「好きでした。会えて嬉しかったです。」と置手紙をしていくか。いや、キモイ。

思い切ってラインのIDでも残すか。いや、キツイ。

それか偶然を装って、あれ、Mさんじゃない?と話しかけるか。いや、キショイ。

間違ってもツイッター見ましたとは言えない。不自然なのはハナからだ。

 

そもそも声をかけられるのか。本当は声をおかけして覚えててくれているか聞いてみたい。 覚えていない、と思う。思い出してくれれば、と思う。僕だってエピソードはほぼない。

「なわとび」の発音にきゅんときました、なんて伝えてどうする。でも話しかけてみたいのだ。こんなアホみたいなこと今しかできないと思う。会わなきゃ、だめなやつなんだ。

一緒にすごした半年間から13年の月日が流れる。

 

いかにも君の名は。的にまとめているものの、言ったらただのネットストーカー。そしてここから先はブログに書いていないところ。

きっかけは2016年10月。ナイトショーで『君の名は。』を観た帰り道。映画自体は例のごとく「きれいかったなー」ぐらいしか思わなかったんだけど、なんだかこう不思議と自分に似たような経験がある気がした。まさかそんなわけあるか?いや、ある。覚えている。会いに行かなきゃ。会いに行かなきゃっていうあの切迫した胸の高まり。あの自分でも説明できない行動力。あの、あの。

もやもやを1つずつ解きながら、新宿から池袋過ぎの家まで歩いて帰った。帰りながら当時大学4年生の、続きを綴ってみた。

 

あのあと、実は会いに行った。

京急線のとある駅のとあるカフェチェーン。これもまた運命で、当時姉が横須賀で教員をやっていて、姉の住む最寄り駅のカフェでMさんが働いていた。

姉にメシ食おうぜとかって無駄に用事を作って帰りに1人でカフェに立ち寄る作戦。1回目はたしか無駄足に終わった。いなかった。がっかりした。無駄にコーヒーを飲んで黄昏れて、がっかりはしたけどある意味ほっとした。

それでも、2週間後ぐらいにまた行った。

そして、会えた。

会えてしまった。

とびきり綺麗になってて名札にMの名字が書いてあって、初恋の人に気付かれないまま接客された。声がすごい通る声で綺麗だったことを耳が覚えてる。

カフェオレを注文して少し待って受け取って座って飲み始める。レジ前の窓を向いた席。背中越しに聞こえるMさんの接客。

どうする?どうする?どうする?

声をかけるかどうするか。たまたまを装っているとは言えやってることはドが付くほどストーカー。時間も21時半。閉店も近い。空いたカップを下げる。意を決する。

「あの、、Mさんって、、Mさんだよね?」無駄な小芝居をする。

「小学校同じクラスだった、ホシカワです。」って言ってみる。

Mさん、完全に戸惑ってる。

そりゃそうだ小6ならまだしも3年生で引っ越したやつを誰が覚えていようか。僕ですら覚えていない。

後悔した。急に後悔がこみ上げてきた。うわー。

「あ、、って言っても覚えてないよね。ごめんまた今度!」って逃げた。すぐさま電車に乗った。会えて嬉しかったのは間違いないんだけど困らせてしまった。申し訳なさでいっぱいになった。

1時間半の帰り道が永遠に感じられた。

 

もう最後にしようって決めて、その日帰ってからMさんのツイッター見てみたら「ホシカワくん?干川くん?」っていうつぶやきがあって、何人かが「引っ越しちゃった背の高い子だよ!」みたいな返信をしていた。Mさんはおぼえていなかったっぽいけど、周りの人は覚えててくれる人もいたみたいだった。

それから一切見ていない。今はアカウント名も何一つ、忘れた。

 

そんでもってそんなことがあった上であぁもう運命ってすげぇなって事実は小説よりもなんとやらだなって思うのが、その翌年から僕らは社会人だったんだけど、Mさん教員免許取って試験に受かってなんと横須賀で教員になられた。

なんで知っているかって?

 

配属されたのが姉のいる学校だった。

「あれ、もしかしてうちの弟もMさんと同い年なんだよー!」

って姉すごく仲良くなったらしい弟の初恋相手と。

その弟が、バイト先見つけちゃって会いに行ったことは姉には内緒の話だし、姉も今は地元九州に戻ったので、組紐が交わうことはきっともうない。

 

あの日、あの駅前のカフェで。13年ぶり、小3の僕とMさんが。

瀧「あの!オレ、君の事どこかで...」
三葉「私も...」
瀧&三葉「君の名前は」

とはならなかったけど、それでも。

忘れたくない人がいて、九州と横須賀を繋いで飛び越えて、時間のいたずらの中で、また巡り合えた。

 

これが僕の、君の名は。

288

それは2014年の秋から。

そう、iPhoneに替えてから書き溜めてきたメモがいよいよパンクしそうになっている。なにもデータの話ではない。見返す際、あまりの縦スクロールに親指の指紋がなくなりつつあるのだ。まいった、ログインができなくなる。

で初の試み、普段メモにシタタめたメモをそのまんまメモしてみようと思う。いつ道で倒れたとて、パラレルワールドの僕がこれを見つけてまたお話が再開すればいい。いや、単に、当時の悩みとか、感情の些細な上振れ下振れとかをそっと飾っておいてあげたい。

題して、メモ1。

まんまだな。メモ太郎、メモ二郎方式にしてもいいけどきっとメモ四十七郎とかになっちゃう気がしてる。そもそも毎回のタイトルだってただの数字である。288て。カテゴリー分けしたり、タイトルで釣ったりすることもできるんだろうけど、アクセス数や成果報酬型広告で暮らしてるわけじゃないし、そこまで編集したら読後感も変わっちゃうよなと思い、ママで行きますトルツメせずに。

 

メモ1


活躍するとはつまり、誰かをヒーローにしちゃ、させちゃいけないということ。

サニーレタスばいんばいんの不親切サラダ、飛び散りドレッシング

色気:イヤホンをほどくとか。2014版好きな女性の仕草
東横線って綺麗な人が多い、土曜の夜、特に。

 

おでんくんとかバクチュー問題とかピタゴラホームアローンも。ビジュチューンも。子ども向きなんだけど、哲学的で大人が見ても面白い。

投票。票を、投げるor票を、投じる。

 

江戸川乱歩没後50年。今主流の緻密で科学的なミステリーではなく、大胆かつ荒唐無稽なトリックに心踊る。社会が見失ってるものを見せてくれてるような気がする。

アンディ・ウォーホル

絵画を権威ある美術館のコレクションのためではなく、商品の包装、広告、マンガと同様の表現スタイルを乗っ取って、今を生きる時代の本質を晒そうとしたポップアート

 

「いかに生きるべきかは嫌い。生きてることの面白さに興味がある。」作家河野多恵子

新聞広告全15段、中学受験。みんな努力とか戦いとか人生とか、その歳で(笑)。そこへきて、早稲田中に受かった子だけ、気楽に。って、いいなと思う。
王さんの履歴書、終わりが今日で明日からのキャンプインのことに触れるあたりおしゃれ。56年前、18歳、寝台特急高千穂に乗り込んだ。今年も若い人たちが胸ときめかせてグラウンドに散る。

 

ご乗車に対してお疲れ様でしたってすごいな。運転お疲れ様って言うべきだ我々は。

最近何やってるの?に対して、頑張ってる途中

 

伝説の商社、鈴木商店
大正の第一次大戦中にはGNPの10%、米騒動で買い占めを噂され焼き討ち。日本の総合商社の源流。製造業を中心に会社を興し買収。金融中心の三井、三菱の財閥ではなく、ものづくり大国の礎を築く。
金子直吉・丁稚奉公で外国商館から屈辱的待遇。日本の地位向上、国益重視の商魂が芽生える。ビジネスで日本を発展させるということ。

 

今日の桝アナ
ジップ1000回、全く見てない毛嫌いしてたけどスピーチが良かった。子どもの頃眠れない時ひつじを数えていた。でも1000匹まで数えられたことはなかった。千載一遇、一騎当千、この千という数字、いつもより少し誇らしく、胸を張ってお届けします。

インスタグラムハッシュタグ文化
もっと遊べるのに。今はまだ見てるとうわってなるものばかり。♯大事♯大切ってめっちゃバカじゃない?

水勢ってなんぞや、ウォシュレットちゃん

美術館。見てるあなたが絵なのかも。
ベビレでんちゃんのインスタグラムのコメントより。

 

いい匂いだなポップコーンかな、新宿の地下だしな、なんだろう、あっ、靴磨き屋さんだ。

たとえ、書店で買った本がブックオフで売られていたとしても!

次の世で亭主に会ったら手だけ振る

 

大きく出る!そしてそれに追いつく。そうやって成長していく。目標数字は最もシンプル。
来て感謝される営業!情報産業。あなたと話すといいことがある。これまさにこれ。

 

寄席研究家、正岡容の弟子であり、師から、
伝統ある上方落語復興に貴公の生命をかけろ。
この一言で桂米朝は落語家になる。
落語家は洒落が命の、人をバカにした芸であり、落語家はいくら人気が出ようと世の中のおあまり。が口癖。笑は庶民の尊い文化だが、ブームになるとかそんな大層なものやない。とも。

 

きっかけを探している。例えば納豆を逆回転でかき混ぜるとか。左手でケツを拭くとか。

期待感の渦に飛び込む。自分ゴト化する。

 

珍しく日経の春秋がよい。
机の引き出しの鍵。なんのだっけ?ロッカーでも書棚でもない。異動で身辺を整理する時、引き出しの底から思い出がこぼれ出す。筆者も車の鍵を取っている。手のひらに握ると家族と一緒に走った道や車の匂いを思い出す。自分の親はなくなり、子どもは大きくなった。ちっぽけな鍵の中に、大切にしていた日々が生きている。

晩年の53歳頃、萩原朔太郎は手品に夢中だった。白のハンカチを胸ポケットに入れ、いかにも威厳のある顔つきででかけて。書斎の引き出しに秘宝のように閉まっていた手品のよう道具はどれも安っぽく幼児の玩具みたいだったらしい。
人の心にも鍵がある。本当に大事な想いは自分にしか分からない。人に語らずしまっておきたい感情もある。春が来て人が動く。出会いがあり別れがある。3末は気持ちが揺れ動く。ならばカチリと区切りをつけるのが、生きるコツかもしれない。心の中にある鍵さえ守れば、過去は優しいまま消えない。

 

江戸っ子上司語録 言葉は画素数
不義理。素っ頓狂。野暮。とんちんかん。逆なで。わらける。


安い酒を飲み、語り合った。ってみんな言うんだけどいや、どうなのその美化は。ベタもベタ

コアラのマーチくんパンとは?ガリガリ君なら分かるがマーチくんとは?

更新してなかった定期、病院の診察カード、その中に19歳の僕がいる。生きてる。

ふじそばの 券売機前 ググってる。きつねとたぬき 春の長雨。

 

学生からの長い付き合いをからかわれたとき、ゼミの教授が源氏物語の紫の上を引き合いに出し、長い時間をかけて理想の女性になってもらえるとしたら、男性にとって最高の幸せではないでしょうか。と。

 

仕組みで勝つ。
日本サッカーの例。なぜ弱いか。いい選手連れてくる。教育する、じゃだめ。仕組み化が必要。
→レフリーを連れてくる。DNAを否定はできない。持って生まれたものは変わらない。世界基準のジャッジでプレーさせる。ハードを固めるからこそソフトで差がつく。そういうこと。

慣れることは成長ではない。

ふと、私は半額でできているのだと、スーパーにて。

本番で結果を出す人のワガママさ。自分の特技を100%出し切れば負けるわけないということ。インザーギは相手を利用して交わすことが得意だった。相手のレベルが高ければ高いほど。オフサイドでも一回通れば一点だ、パスをよこせ。それにパスがないと相手の出方も分からない。

新幹線で日本の大動脈を辿る感じたまんないね。日本を通過中。えーただいま、日本を通過中。

先輩の顔見てたら元気出てきました、ってすごいな後輩女子力。京都人に気をつけよう。
男性が胸に目が行くの、違和感からってのもある気がします。男性サイドで股間張って出てきたらどうよ。そりゃ見るもん、違和感からだもん。かくしてしまって大事な人にとっておいて。

 

日立相談役河村さんの私の履歴書
副社長時代。経済危機、不況、希望退職。ただどこか当事者意識はなかった。膨大な仕事量は一種の逃避。忙しく髪を振り乱して働いている人間が本来の仕事をしているとは限らない。

続けて、日立で副社長。悔しくもあったが3つ上が社長。10年スパンじゃ仕方ない。グループ会社社長へ。そこで、マネジメント楽しい!2000億〜3000億コントロールできる全体が見える。若手も意見を言い風通しが良い。グループ会社で経営を学ぶ体感する。

一度こうなってみようよ、と理想像を、提示してくれることは理想の上司。3ヶ月先が見えているか?
ホームランを狙いつつもヒットも打つ。打率2割8分はどれだけ調子悪くても打てるように。

 

駅でのすれ違い、女子高生と女子大生は鼻への当たりが全然違う。
電車男子中学生、ちれき、て。使わなくなる言葉があるなぁ。

本気より、熱中。
本気はどうやったらいいかわからないけど、熱中はなんか分かる気がする。

仕事のもやもやは、いい仕事が晴らす。

 

ビールがそうしろと、言うのでね。
夏にビールを飲んじゃうこの気持ち。

 

メモ1

2014秋〜2015夏まで。

287

同郷の大師匠、八代亜紀さんが「歌に気持ちを込めてはだめなんです」と言っている。

 

曰く「聞き手が感情移入するためには自分が主観で感情をこめてはだめだ」とのこと。「名言は好きですが、名言を言おうとする人は嫌いです」というタモリさんの言葉にも通ずるのでは。「私、優しいんです!」を100回繰り返されるより、たった1回の「ハンカチ落としましたよ。」の方が優しさが伝わる。

ここんとこガの強いことばっか書いてたので冷静に。早起きした冬の朝にはもってこい。

 

11月27日生まれの友人がいる。つまりは僕より1日年下。ゼミが同じで毎年Twitter上でお祝いしあってもう5年くらいが経つ。身長すらーっとしてて、とってもチャーミングな女の子なんだけど言動の節々に感じる「あ、この人さては埼玉出身だな?やっぱね」感。埼玉の皆さまには大変申し訳ないんだけど、言葉の魔法、ダサイタマってあると思うの。関係ないけど「ヒロキ」って名前のやつでケンカ弱いやつ見たことないそういうの。

どうも良縁にめぐまれておらず、焦りなさんなよと悪い男にだまされるなよを毎年交互に伝えている。それに対して今年のお返事、

「悪い男に気をつけても、いい男は寄ってこないよ!」

って言われて、笑った。ストンと腹に落ちた。たしかにな、そうだよな。

これけっこういろんなシーンで使えそうな構文だなぁって思って、「うんこ踏まないように歩いているけど、100万円落ちてないよ!」って言い換えてみたら、そりゃそうだろってなっちゃった、なんかごめん。いつかあの子に5円でも10円でも見つかりますように。できればギザジュウとか、生産数が少ない年の高価なやつとかで。「やだ、100万円がいい!」って言われそうだけど。そういうとこがチャーミングなんだけど。

 

願わくば天国だと思いたいけど、シゴトはやっぱり戦場で。地獄ではないからご注意、勝ったり負けたり。

案件ばかり進行してって、追いつけ追い越せ借金大王。信用だけは失ってはならんと、激怒はしないが日々走れメロス。そんな状況だから同期との事務連絡、チャットの画面に

「了解ウォッチ!」

って来た時は、ほんの少しだけ救われた。頬が緩んだ。くだらないの中に愛が、と星野さんも歌っている。いい言葉だなぁって思う。

それを真似したのか、その後のくだりで

「承知ウォッチ!」

って返した同期の男子がいて、この、システムを理解せずやっちゃうあたり古典落語時そば、あるいはこぶとりor花咲か爺さん?もちろん分かってやってるんだろうけど、これにも笑った。ほんの少しだけ救われた。くだらないの中に愛が。人は笑うように生きる。

 

パクチー」のことを「パクティー」という上品なマダムがいらっしゃいましたよ。語感の良さ耳障りの良さ下半期1位。

 

日本シリーズ、ホークスファンにとって嬉しいシーズンが終わった。神ってたサファテはヒゲとか身長とか、本当に神さまみたいだった。1ダホーは悪くないのだ、熱男が良すぎるんだ。そんでもって古田さんの解説はいつも素敵。冷静に、でも言葉が熱い厚い。

柳田に当てる左の砂田。第2戦で打たれててももう1回当ててくるラミちゃん采配に古田さんの解説。

「勝負だから結果は出る。結果はどうなるかわからない。けど、自分はここで仕事をするんだ!という強い気持ちでぶつかって欲しい。」

自分はここで仕事をするんだという強い気持ち、だけが頭で響いた。その後、抑えた砂田に敵ながらあっぱれ。古田さんの一言で見方が変わる。もちろん、味方も。

 

同じく野球ネタで締めようと思う。勝ったり負けたりが転がっているグラウンドはやはり戦場で、それだけいい言葉が多く生まれるのかもしれない。

工藤監督が今シーズン、ホークスの若き4番柳田選手にかけ続けた言葉がある。曰く、

「心の中を穏やかに、今日も1日過ごそうね」

一喜一憂するんじゃなく次どうするか。プレーは続く。

出勤しながらこいつを書いている。心の中を穏やかに、今日も1日過ごそうね。と呟いてみる。

 

淡々と日々は続く。淡々と日々を綴る。