心頭滅却すれば火もまたスズシ

わるあがきはじめました。

318

昔、同期の女性社員にこんなことを言われた。

「☆巛君ってさ、気づかなくていいところに気づくくせに、気づいて欲しいところに気づかないよね~」と。これ激烈にモテませんやん。ヘイト稼ぎマンですやん。相反するんだけど「そこ気にするの!?」と「そこスルーするの!?」を同じぐらい言われる。

気づいて欲しいところに気づかないのは多少なりとも自覚があって、楽しくおちゃらけが好きな一方で、とらわれないことを良しとしている節がある。「今回もまたサムかったね~」と毎回ブログをちゃんと読んでくれて個別LINEでちゃんとdisってくれる友人がいて、こんなこと書くとまたそいつが福岡から「キモいね~」とdisってきそうなんだけど、無常が好きなんです。思いやりが無いさまである”無情”ではなく、移り変わっていく”無常”。例えば近所の一軒家が建て替えられるとなると毎日写真に収めてしまう。たしかにここにあった生活に思いを馳せ、あったものがなくなる切なさに少し胸が狭くなった後、「何かを手放して何かを手に入れる」ってYUIはTOKYOで歌ってたみたい、ほんの少し次に期待したりして。

 

f:id:showkakeru:20181118173227j:image
f:id:showkakeru:20181118173245j:image
f:id:showkakeru:20181118173223j:image
f:id:showkakeru:20181118173231j:image

 

あと、自分でも変だよなぁと思うんだけど閉店した写真のお知らせとかよく撮ってる。ダーワセの皆さん知ってました?坂井精肉店、つぶれたそうですよ。
f:id:showkakeru:20181118173241j:image

 

無常。なるようになる。進んで目を瞑っている「気づいて欲しいところに気づかない」ことがある一方で、「気づかなくていいところに気づく」こともある。最近特に思うのは、言葉とか言い回しとか、笑か(笑)かwwwか、みたいなところに僕はとてもアンテナを張ってるっぽい。だから上司からサーフェスなんてあだ名を付けられるんだろうけど。

下の看板を見て「いや、OCEANなのにさんずい取れてますやん」とか思っちゃう。こういうのまとめて発表する場がないから、僕はブログを書くのです。

f:id:showkakeru:20181118173249j:image

 

コピーライターの方とお仕事をする機会が多いおかげで言葉への感度がピュンピュンなのと、社会人になって千原ジュニア師匠の「便所は宇宙である」シリーズを読みまくったところに影響を受けまくって甘噛みしたくなってる。改めてもっと頻繁にブログ書きたいなって思う。いつか何かで発表会をしたいと思う。

 

思い返せば小5、6年生が図書委員会だった。図書室でピッてやる人。基本すげぇ暇だから名言集を読み漁ってた。当時の自由帳を見ると「星の如く急がず、しかも休まず」っていきなりゲーテの名言が書いてある。どんな小5なのよ可笑しいものだ。

当然、周りと少し合わない。例えば休み時間、サラリーマンコントをやろうとして、僕が「星川コーポレーションの星川です」なんて名乗っても、スポーツ万能爽やかイケメンのトドロキ君は優しいからノリを合わせてくれるのだが「轟ゴレースポの轟です」って返してくる。トドごめん違うのよ。これコーポレーションってなんかそう言うファニーなカタカナじゃないのよ。会社って意味なのよ。みたいなことがよくあった。実家の僕の部屋の机、轟ゴレースポって書いてある厚紙でできた彼の名刺が出てくるのがまた可笑しい。

そんな僕が、中高大学と面白い人たちの面白い言葉に触れて出来上がってきた。大学4年の頃なんか世間知らずの頭でっかちで「大人になるって、なりたい自分より、なりたくない自分が多くなることですよね」なんてほざいていたけど、社会に出てみてより一層揉まれてみて今、なりたくない自分よりなりたい自分が圧倒的に多い。誰かが元気がなくなったときに会いたい人になりたいし、誰かが繰り返し読んじゃうような文章を書く人になりたいと思ってる。

実際僕は、落ち込んだ時凹んだ時いつも、結論が分かってても繰り返し読んじゃう文章がいくつかある。読み終わる頃には自然と漲ってくるような。頭の中がまたさらに広がるような。例えばこの東大教養学部の石井元学部長の卒業の挨拶は親指の指紋がなくなるぐらい何度もスクロールした。知的好奇心をここまでくすぐられることなくないですか?なんと言うか、別に僕は何一つ成し遂げてないのに生まれてきてよかったってくらいに思えるし、ここからまた頑張ろうと思えるのです、ユーモアを連れて。

平成26年度 教養学部学位記伝達式 式辞 - 総合情報 - 総合情報

 

「人は誰も1つはすべらない話を持っており、そしてそれは誰が何度聞いても面白い。」が番組コンセプトであるすべらない話もまた、結論がわかってても笑っちゃう。中でも僕が大好きな話がこれ。千原ジュニア師匠のカメのクラッシュの話。オチまで無駄のないトークの展開にわくわくが止まらない。8分くらいあるけど文字起こししてモノマネしたいって思えるくらいに好きです。

www.youtube.com

 

 

で、これは少し恥ずかしいんだけど、最近クラッシュごっこにハマってましてですね。肯定するお笑いと、傷つけない言い回しと、無視しない安心感と、その場限りの即興性。なりたい自分のもう1つの姿に「カメのクラッシュ」がある。こりゃハードル高いでっせ、何やったらいいんだろう?って頭抱えるそんな26歳と11ヶ月、今月誕生日(やったね!)もいないだろうなと思う。

 

「じゃそこの、横に背の高い男と立っている可愛い可愛い女の子、名前はなんて言うんだ?」

「〇〇です」

「そうか〇〇、質問はなんだ?」

「不注意が直らなくて、、どうしたらいいですか?」

「不注意?不注意ってなんだ?」

「いや、あのー例えばちっちゃな段差でつまずいちゃったり、電気をつけっぱなしで出てしまったり、、」

「そうかー〇〇、産まれたところが海の中じゃなくてよかったなぁ!海の中なら〇〇みたいなおっちょこちょい、一撃で食べられてるぜ?(ガブッ)。まぁ俺ならこのマッチョな体があるんだけどなぁ!(甲羅を見せつける)。でも〇〇、大丈夫だよーく聞いてくれ。〇〇の横に立ってるその背の高い面長の男の子、そいつがきっとどんなときも〇〇を守ってくれるさ!だから安心して、いっぱい助けてもらうんだな、あばよ!」

みたいなことを全部即興でガールフレンドとやってますすみませんマイブーム”ガールフレンド”ですなんかすみません。「マイブームってことは飽きちゃうの?」って彼女に言われたので「うーんそいじゃ、ライフワークです」って答えてます、なんかホントすいません。

 

 

多分分解すると、カメ、海、生き物みたいなあらゆる範囲についての豊富な知識と、都合よく地上の情報を知らない設定と、名前やスタイルを絡めてその場でいじるってことだと思っていて、肯定するお笑いと、傷つけない言い回しと、無視しない安心感と、その場限りの即興性の要素は自分が特に意識していることだから向いてるんじゃないかなって思う。今度お酒の席でやってみたいので忘年会と新年会よろしくお願いいたします。

まだ読めていないんだけど『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』という本にあるように、その場その場で適した言葉とか、ユーモアとかを与えられる人になりたいと思ってる。前に書いたように男26歳原点説があるのだとしたら、そんな風に人生を生きて行きたい。

299 - 心頭滅却すれば火もまたスズシ

 

こないだ中学からの仲良しふるもっさんと山に登ってみて、たくさんのことを話した。たくさんのことを話す中で、自分が普段何気なくつけているスマホのメモが変わってるって話になって、たしかに1つ1つは何の関連性もないけど、ある時ふっとつながることがあって、こりゃカメのクラッシュになる第一歩かもしれないと思うので、タイトルと共に書き残して終わりにします。どうやら僕は相当メモ魔であるらしい。

 

 

【言葉は世界の解像度】

→江戸っ子上司の下で社会人デビューを切ったのでとても面白がってメモしていた。誰かの言葉にしても、歌詞1つにしても聞き慣れないワードを残しておく。”不義理”とか”わらける”とか”目にあまる”とか”添い遂げる”とか書いてある。

 

【喉から手が出るくらい】

→前述の通り無常が好きであまり物欲がない分、たまに沸いた”これあったらいいな”って欲求を書いてる。今だといいアイロンがほしい、そんな程度。〇〇がほしい〇〇がほしいって書き出すと実はけっこう多い物欲は、〇(まる)っと生活を入れ替えたい欲求の表れだと気づく多分生活2.0。

 

【見たほうがいい聞いたほうがいい】

→音楽映画行きたい場所などなどまぁ自分の世界が狭いこと狭いこと。ガールフレンドから聞いたモロッコの砂漠から見る星空は死ぬまでに必ず見てみたいし、仕事で知り合ったノセてくラッパーが教えてくれた思い出野郎Aチーム『楽しく暮らそう』めっちゃいいから見たほうがいい聞いたほうがいい。

www.youtube.com

 

【もらって嬉しい】

→茅乃舎のだし。とだけ書いてあるこのシュールさ。いい大人にはプレゼント力ってのがあると思ってて、「大事だ」とか「気にかけてる」を上手に伝えてくれる、そんなもらって嬉しいものたちがあるはず。

 

【ユーモア百貨店】

→サッカーの試合を見ててキーパーがボールをキャッチした瞬間に「こいつホントボール好きだな」って言うとウケます。って書いてあるんだけどなめ過ぎだろって笑う。ヤマダ電機のピアノコーナーでヤマダ電機のメロディを弾くとウケますし、なぜか店員が照れますって書いてある。日常でふふふくすくすってなることをまとめてる。ここら辺は末っ子気質で聞いて聞いてが溢れ出てる。

 

【今日も誰かの】

→父母姉姪はもちろん友人知人変人恋人の誕生日を書き残してる。誰かの誕生日をお祝いするのって簡単なのに幸せだ。この辺も僕のねちっこさの1つ。岩崎俊一さんっていう素晴らしいコピーライターの方の作品のひとつ、サントリーウイスキーのお歳暮のコピーがあって、まさにそうだよなぁって誕生日聞いたらメモするようにしてる。

「ぼくが、一生の間に会える、ひとにぎりの人の中に、あなたがいました。」