2013-10-25 21:44:24
その昔、
ほんのちょっとのアメリカ在住経験で覚えている幼稚園でのエピソードは、
・「STOP!」と言っているのに、先生が激甘なピーナッツクリームを塗る手を止めなかったこと
と
・逆におれはそんなにも期待されていないのかってほど、先生が些細なことでも褒めちぎること
がある。
アメリカの教育は恐ろしく褒める。
イヤミなくらいに褒める。
逆に自信を無くしてしまうのでは?ってくらいに褒める。
"Nice"に始まり"Cool"
"Good"に"Good Job"
"Great"
"Excellent"
"Perfect"
"Wonderful"
"Marvelous"
など本当にきりがなくて、
なんなら"Fuck"も褒め言葉なんじゃないかと思う。
さらにこいつらに"very"や"really"を装備させるもんだからシャイなジャパニーズのガキは消化不良もいいところ。
それでも嬉しかった覚えがあって、
それはきっと"Try"に対する、シカトしない"Reaction"への安心感だったのだと思う。
突然のアメリカン褒めスタイルに触れたのはもちろん訳がある。
大リーグ、
賞賛の絶えない、上原投手の快投乱麻っぷりだ。
大変に誇らしいことはもちろん、
やれ「地元紙」の言葉遊びは、テンプレ定型文との戦いであるスポーツ報道のその可能性を、いつも少し広げてくれる。
「彼のパスポートを見せてもらいたい。日本国籍とは言うが、実はスプリットを投げるヨーダではないか?」
なんて小見出しが僕は悶えるくらい好きだ。
マスターヨーダかよ!ってツッコまれる活躍、してみたいもんだ。
文化の差はどっぷり承知した上で、
日本にも一ネット記事くらいこんなお洒落な文章書くニュースはないのかな。
知らないだけならどうか教えて頂きたい。クサイ文章を取り込みたい。
受賞スピーチにしても、欧米の、何か言って笑かしたろう精神は、その芸歴に関わらず、若手芸人さんみたいでとてもステキで、とてもスキ。
けなすのは簡単で、褒めるのは難しい。
貴重な他人様の30秒、せっかく頂けるのなら、
大袈裟なこと言ってでもくすぐって、
聞いた人が誰かに言いたくなるようなスピーチをしたいと思う。